こんな異世界なら来たくなかった!!

ゆったん子

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さすが、私の兄だね

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最近は修行のために朝昼晩全てを使ってるから眠い

あい「ゼロ睡眠」

体が光り、さっきまであった眠気が一切なくなった

ただ、精神的に超きつい

けん「あい!!」

え?

私は後ろを向くと気持ち悪いミノタウロスのようなやつが居た

持っている斧のようなものが私を斬りつけるために振られていることは目に見えてわかった

私は咄嗟に叫んでいた

あい「雷砲!!」

今まで作った魔法の中で一番強い魔法

消費魔力が多く、一日でまだ何度も使えない魔法

私が放った魔法はミノタウロスを撃ち抜いた

安心して力が抜けた

いや、周りにいる何十ものミノタウロスを見て戦意喪失した方が正しいかもしれない

負けるわけにはいかない

あんなに頑張ってるんだよ?

ここで負けたら全てが無駄になっちゃう

それに、あの男にも会えな、、、

私は何を?

後ろの兄が何か言ったのだけが聞こえた

まるで歌うように

けん「絶音銃」

まるで、その声を合図にミノタウロスが次々と倒れた

立ち上がろうとすると何かに攻撃され、確実に殺されていった

兄を見ると刀についてる銃をミノタウロスに向けていた

音はないのに引き金を引くたびに銃口を向けられているミノタウロスは倒れていった

自分の耳が聞こえなくなったのではないかと不安だった

耳に意識を集中しなくても木々の音や雄叫びなども聞こえる

ただ、銃声だけが響かない

まるで、撃ったことが嘘のような

兄は本当に撃っているの?

この異様な光景の中私はぼんやりと座っているだけだった

私、、、

何してんだろ













数分するとあの異様な光景は終わった

けん「あい、気を抜くな。頑張ってるのはわかる。でも、絶対に死なないでくれ」

そう言った兄の目からは涙が出ていた

私は兄に助けられなければ

*死んでいたの?*

そう思いだすと全身から鳥肌が立ち、涙が出てくる

あい「ごめ、、、んなさい」

兄はこんな私を見てがっかりするかな?

そう思って顔を上げたいのに、涙が止まんなくて

もうやだぁ

頭に何か感触が来た

温かくて、髪の毛をぐしゃぐしゃされる

さっきまでの悲しみが嘘のように消えるわ

いい加減イラついてきた

あい「いい加減にしろや!!」

頭に乗せられた手をはねのけ、思いっきりにらめつけた

あ、目赤くないかな?

けん「泣くなんてあいらしくない。辛い時でも弱みは見せるな。その方がかっこいいだろ?」

あい「っ!、、。もちろん、てか泣いてないわ」

そんなバレバレの見栄を張って私は笑ってやった

もう2度とこんな失敗しないんだから!

けん「あれ?さっき泣いていなかったか?」

ちょっとくらい空気読んで!?

たく、、

これが私の兄なんだよなぁ

あい「泣いてません~」

仕方ない、兄に素敵なお嫁さんができるまで面倒見てやるか

あれ、結婚できなかったらどうしよ

ま、まさかね

はは、、は











その日は寝た

修行をしすぎるといけないってことがわかったから

窓が開く音がした

ドアじゃなくて窓が

取り敢えず、寝たふりをしよう

??「、、、あい」

っっ!?

いやいや、普通耳元で囁くか!?

めっちゃ恥ずい

顔赤くなってバレたりしないよね?

??「あ~い。起きてんだろ?」

やべ、バレてる

いやいやまだイケる!

??「、、、、こちょこちょするぞ?」

あい「今起きましたー!」

いっそのこと満面の笑みでやってやったら

笑いやがったぞ

あい「こんな時間にレディの部屋にきて、しかも笑うなんて、、、。そんな人いないよね~リト?」

私は悪意を込めた言い方をリトにしてやった

え?

もっと優しく?

言ってることは事実だし当たり前じゃん

リト「え~レディってどこ?」

相変わらずムカつくわね

あい「ここです~。ついに目もやられたか、、」

軽くお互いをバカにしながら、私達は笑う

こんなひと時が大事になっている

この気持ちにはまだ気づいていない





ーーーーーーーーーー
どうでしたか?
最近、コメントがなくなってきました!
次回も楽しみに!
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