悪役令嬢にも心がある

ある噂

最近一つの噂が広がってる

婚約破棄されたレデリーナがレドニクス様と仲が良いエクス様を虐めていると

わたくしがいじめる？

馬鹿馬鹿しい

エクスとは本気で戦っているライバルで

親友なんだから

それに、わたくしはレドニクス様の妻になりたいんじゃない

レドニクス様に心から愛される人になりたい

それなのにイジメをする？

それは、人として違う

虐めてレドニクス様の心が来るならともかく

来るはずがないに決まってるでしょう

わたくしなら自分が好きな人をいじめた人を好きになれない

だから、エクスをいじめてる人ももちろん好きになれない

いじめを消すために、彼女らを探し出しましょう

公爵家の力をなめんなよ

その日からエクスの捨てられた教科書などについてる指紋をとった

同じのではなく違うものを

いじめてる人数は約3人ほど

わたくしは同じくレドニクス様をお慕いしている方々

公爵家の力で指紋を取りました

一致した人はみなレドニクス様をお慕いしている方々

やっぱりでしたか

このタイミングでは、私のせいにするのはいと簡単

馬鹿な人たちが考えることですね

最近、我が家での私の立場が悪くなってる

まぁ、当たり前ですけどね

あんなクズですから

予想はしていたけど、ここまで露骨だとは思わなかったけど

3日後の建国記念日

王宮での行われるパーティー

動くならこの時だと思う

確実な証拠をとらなければならない

わたくしはその日から影を雇いエクスを見張らせた

あれから三日後

今日、私はこの理不尽な運命に勝つ

会場へ足を進めた

静まりかえった会場の中でもわたくしは優雅な動作を忘れない

あれはクズじゃない

あんなにいきいきしてて気持ち悪い

「レデリーナ！我が娘ながらいじめなど恥ずかしい行いをして、この恥さらしが！」

ああ、だからあんなにいきいきしてたの

だって、わたくしはもう必要ないものだものね

今日であなた達のものではなくなる

自由になるんだ

この箱庭から

空へ飛び立つんだ

反撃の準備はできている

レデ「なんのことかわかりませんわ、お父様」

クズ「何を言ってる！こっちには証拠があるんだぞ、レドニクス様に婚約を破棄されたからといってこのような行いをするとは公爵家の恥さらしが！」

鬱陶しい

レデ「証拠はあるんですか？」

クズ「目撃者がいるんだ！」

そう言い3人の少女が出てきた

伯爵家の3人

本当のいじめの犯人

自ら姿をあらわすなんて、馬鹿ですわ

3人はニヤニヤしながらこちらを覗いていた

レデ「こちらにも証拠があります。そこの3人がエクス様をいじめていた証拠が」

3人は少し焦った顔をした後

すぐに余裕の表情を見せた

「嘘に決まってる」

そう思ってるんでしょう？

レデ「王家御用達の影に依頼してエクス様付近を観察してもらいました。そうするとなんと！そちらの3人が彼女の物を壊していましたの！驚きましたわ」

クズと3人の顔はどんどん青くなった

エクス「レデリーナが私にいじめ、、、馬鹿馬鹿しい」

エクスは人ごみの中から出てきてクズを蔑んだ目で見ていた