悪役令嬢にも心がある

ゆったん子

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どう、して?

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ああ、本当に会えた

まだ生きてる

死んでない

わたくしは出てくる涙を止める方法をまるで忘れたように泣いた

不安がなくなった

やっと、あなたに会えた

ルー「なんで此処にいるんだ?」

そう言い、彼はゆっくりと近づいてきた

??「いけません!王太子殿下!!」

、、、え?

王、太子、、殿下?

そんなはずないわ

だってあなたは公爵家当主ではなかったの?

レデ「ルー、、カス?」

彼は気まずそうな顔をしながらもゆっくりとわたくしの涙をハンカチで拭ってくれた

ルー「嘘をついていてすまなかった」

、、、いいの

そんな小さなことは関係ないわ

だって、やっと一緒になれるんだから

先ほど落ち着いたはずの心はもう乱れていた

レデ「そんなことどうでもいいわ」

わたくしの笑みに彼は少し安心したようだった

ルー「そういえば、なぜ此処にいるんだ?」

わたくしは彼に考えていたことを話した

レデ「わたくしの国に行きましょう?そうすれば危険なことはなくなるわ」

ただただ純真な笑顔でそう言った

ルー「、、、何を行っているんだ?」

どうしてそんな不安な顔をしているんですか?

端折りすぎたかしら?

レデ「この国は戦争が始まるわ。なので安全なわたくしの国に行きましょう!」

わたくしは返事を期待しながら待つ

早く頷いて

ただただその思いでいっぱいだった

彼は一度ため息をついてから答えを言った

ルー「それはできない」

わたくしは予想と違う返事に驚きが隠せなかった

レデ「ど、どうして?此処にいたら死んでしまうかもしれないのよ!?」

彼は真剣にわたくしを見つめる

彼の瞳には深い意思があった

その瞬間わたくしに来たのは深い絶望だった

わたくしの体がゆっくりと抱きしめられた

ルー「レデリーナ、俺はこの国の王太子なんだ。*王は国を導くもの*そう言ったのは君じゃないか」

彼と前に話した王様についての話

こんな小さなことまで覚えているなんてずるいわ

ルー「落ち着いて、今日はおかしい」

おか、、しい?

そうだ、今日のわたくしはおかしすぎる

人を簡単に刺そうとしたり、彼のことを何も考えずに自分のことばかり考えて

なんて恥ずかしい

感情のままに動くなんてこと今までしたことなかったのに、、

ルー「嫉妬してくれるのは嬉しい、、、、、でも、ごめんね」

わたくしは耳元で呟かれた言葉に驚き顔を上げた

そして、唇を塞がれた

彼の口で

ありえない事態に目を見開いて、固まってしまった

ルー「レデリーナ。愛してる」

そう言い、わたくしの体はゆっくりと突き飛ばされた

勢いはなくただただゆっくりと

優しさからの拒絶を彼から受けた

勢いよく門が閉められる時に見えた彼の表情は

安心に満ちていた

わたくしは此処から動くことができなかった




ーーーーーーーーーー
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次回もお楽しみに!
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