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46.夜の水槽
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披露宴のホテルでの前泊で、雛は夫となる新郎では無く、桃と同じ部屋を取っていた。
「あの人とは明日からずっと一緒なんだから良いの。今日は桃といる」と雛はそう言った。
久しぶりに二人で食事をし、話し、とても楽しかった。
桃の祖母の思い出や、スウェーデンでの祖父との生活、それから現在の事などを話せるのは嬉しかった。
雛は不妊治療を続けているらしい。
夫にもその経緯を話したそうだ。
「・・・あの、ほら、藤枝さん?あの人に前、子供できたのも出来ないのもだめになったのも別れる理由にはならないって言われたの。・・・そんな事考えた事も無かったの、私。結婚したい子供が欲しいってばっかり考えてて、その単位取れなきゃ全部ダメになるって、何だか思い込んでたの・・・」
桃は、雛に公太郎がそんな事を言ったのも知らなかったが、雛がそこまで思い詰めて居たのも知らなかった。
「・・・それだけ必死だったって事だよね」
「そうね・・・その必死さって、今思うと、何だったんだろ・・・。誰のための必死さだったんだろうなあって・・・。だから、彼に言ってみたのね。そしたら、正直、今、自分も結婚するという事でいっぱいいっぱいで、子供の事なんて何となくしか考えた事がないけど、居ないなら居ないでその生活が続くだけだし、むしろ変化やサプライズに弱いタイプだから、ある日突然子供が降って湧かれる方が困るから、自分も一緒に考える、一緒に病院連れてってって言ってくれて・・・」
何と正直な人だろう、と桃は感心した。
雛はとても嬉しかったのだと言った。
「・・・長くかかるかもしれないし、お金もかかるし。・・・どこかで止めるタイミングが来るかもしれないじゃない?その時、一緒に決められたら良いなあと思っていて・・・私、勝手に始めて勝手に止めるもんだと思ってたから・・・。これだもの、全然、母親になる準備ばっかりして資格無いのに・・・」
雛はそう言うと少し泣いた。
桃は雛《ひな》に甘いミルクティーを差し出した。
「あのね。・・・藤枝さんの叔母さんて、お医者さんなのね。・・・その人がね、例えば、赤ちゃんのためにちょっとでも良い事しよう、悪い事やめてみようって思うだけでもすでに良いお母さんなんだって言ってた。10杯飲んでたコーヒーを1杯にしようとかさ、そんなんでも」
雛が、少しでも治療にプラスになる為にと大好きなコーヒーもお酒も何年も飲んでいないのを知っている。
「だから、雛、すごい資格あるんだよ。その人・・・私、流産した時も、ちょっとでも思い出したりとか、それだけでもいいお母さんになる資格があったって・・・言ってくれて」
それは少しだけ自分を救ってくれた言葉だった。
「・・・そっか。・・・でも、まあ、資格と才能って別だもんなあ」
雛はそう言って笑った。
「桃。明日、ブーケトスじゃ無くて、ブーケ引きみたいのあんの」
「・・・何それ?」
「だから、ブーケ投げるんじゃ無くて。千本引きみたいに、リボンいっぱいあって、それを皆で引っ張って、誰かのリボンが一本だけブーケにくっついてるっていう演出」
そんなものがあるのか。
「・・・彼の親戚が17人も参戦するって言うのよ・・・。いい?桃、黄緑色のリボンだからね?」
「それは不正よ、雛・・・?」
真剣な顔で何を言うのか、と桃は大笑いした。
翌日の新郎側の親類縁者が中心の結婚式と披露宴はどこか新婦が置き去りのような雰囲気だったけれど、招待客の誰よりも良いものとわかる新婦友人の桃の着物姿と、悠から贈られたアレンジ花とワインが紹介されて、雛と雛の両親は多少溜飲を下げたらしい。
結婚式と披露宴の翌日、桃は新郎新婦と近郊の円山へとトレッキングに同行した。
北海道の自然は少しスウェーデンに似ていて、見覚えのある植物もあって目にも楽しかった。
緯度的には、ストックホルムはカムチャッカ半島と同じくらいだから、札幌なんてまだまだ南国と言うと、新郎新婦は笑っていたが。
人気の動物園にも行き、地元企業が経営する回転寿司や、夜中に名物のシメパフェを食べた。
明日から北海道のあちこちを一週間かけてトレッキングすると言う新郎新婦は、とても楽しそうで、幸せそうだった。
桃は帰途につき、羽田空港に到着したのは、夜の8時過ぎ。
「だいぶ観光しちゃった・・・楽しかった・・・」
生物や乾物を入れた発泡スチロールの箱を肩から下げ、銘菓をあれこれ買い込んだ紙袋をいくつも手に持って桃は空港内を歩っていた。
北海道の銘菓は、明日、会社に持って行って配るのだが、今晩中に自分で食べてしまって何箱かはなくなりそうだ。
飼い猫のみりんにも、猫用のチーズと干し鱈のおやつを買ってきた。
不在中も公太郎からきちんと食事は貰っていたようだし、一安心。
しかし、空港とは罠である。
こここそ銘菓が多い。
桃は更にフラフラと店を物色していた。
しかも、試食コーナーもある。
インバウンドの客と思われたのか、桃まで勧められるままに試食のお菓子を口に放り込んでいると、海外勢の客達にこれは何だと質問責めにあった。
お菓子や漬物の箱の裏を見ながら一個一個説明していた時、声をかけられて、桃は顔をあげた。
悠だった。
「またたくさんですね。きっと行きより荷物多いと思ったんです」
「・・・びっくりした・・・。どうしたんですか?」
「この荷物です。お送りしますよ。どうぞ」
そう言うと、悠は桃から発泡スチロールの箱を取り上げた。
「・・・・これ何ですか・・・?」
あまりの重量に驚いて尋ねた。
「蟹と筋子と鮭とじゃがいもとバターとチーズです」
「・・・あー・・・なるほど・・・」
7キロはあるだろうこの荷物を持って帰って来たのか、と悠は感心した。
車に乗ると、桃はほっと一息をついた。
「・・・悠さん、お花とワインありがとうございました。雛と旦那様がからお礼を申し上げて欲しいと言いつかりました。ラウンジや飛行機のお手配までして頂いて。雛、喜んでました」
「ああ、いえ。お祝いですからね。結婚式、いかがでしたか?」
「とても素敵な披露宴でした。トレッキングが趣味の二人なので、そのまま北海道を巡るそうです」
「今の時期いいですねえ、北海道」
「すごく広いんですね。何食べても美味しかったです。動物園にも行けて、楽しかったです」
飼育員である管理スタッフとも話が出来たりと有意義だった。
「ああ、円山動物園!有名ですよね。人気あるから混んでたでしょう?」
「・・・シロクマの前は人が沢山いてすごかったです。シロクマって初めて見ました。・・・悠さん、キタキツネみたいに、エゾタヌキっていうのがいるみたいなんですけど、知ってました?」
「え、知らないです。・・・何が違うんですか?」
「北海道は寒いから、毛がもっとフワフワらしいです。夏だからほっそりしてましたけど。それと、穴掘りが上手で木登りが苦手らしいです」
「じゃあ、本州のタヌキは木に登れるんですか?そんなに違うものですか?」
「・・・木登りは見た事はないですけど、そうらしいです。・・・津軽海峡に動植物の種類の境になるブラキストン線っていうのがあって。やっぱり生き物の種類がだいぶ違うみたい・・・。北海道、サルはいないらしいですし」
「サル居ないんですか?」
悠は面白いと笑った。
それから、しばらく桃が黙ったのに、悠が口を開いた。
「・・・・桃さん、お花、よかったでしょう?」
「・・・・はい」
桃が頷いた。
悠が用意したアレンジ花は、ヒヤシンスとアイリスと芍薬がたくさん使われて居たものだった。
以前、桃が保真智との結婚準備で最初に選んでいたものがアレンジ花だった。
趣味がいいと喜んだ保真智の母が、ブーケにして、桃と紫乃に届けてくれていた事があった。
それを悠も知っていたのだろう。
今更、感傷的になる訳ではないけれど。
また黙ってしまった桃に悠が声をかけた。
「伝わりましたか?」
「・・・はい。・・・だから・・・困りました・・・」
あの花を見て、桃は腑に落ちてしまった。
ああ、悠は。
何も変わらずに、自分への想いを抱えているのか。
桃に、伝わった、そして困った、とそう言われて、悠は満足そうだった。
そのまま二人は桃のアパートまで道のりをあまり会話もせずに過ごした。
何だか、夜の車の中も水槽みたい。
桃はそう思いながら窓の外を眺めて居た。
「あの人とは明日からずっと一緒なんだから良いの。今日は桃といる」と雛はそう言った。
久しぶりに二人で食事をし、話し、とても楽しかった。
桃の祖母の思い出や、スウェーデンでの祖父との生活、それから現在の事などを話せるのは嬉しかった。
雛は不妊治療を続けているらしい。
夫にもその経緯を話したそうだ。
「・・・あの、ほら、藤枝さん?あの人に前、子供できたのも出来ないのもだめになったのも別れる理由にはならないって言われたの。・・・そんな事考えた事も無かったの、私。結婚したい子供が欲しいってばっかり考えてて、その単位取れなきゃ全部ダメになるって、何だか思い込んでたの・・・」
桃は、雛に公太郎がそんな事を言ったのも知らなかったが、雛がそこまで思い詰めて居たのも知らなかった。
「・・・それだけ必死だったって事だよね」
「そうね・・・その必死さって、今思うと、何だったんだろ・・・。誰のための必死さだったんだろうなあって・・・。だから、彼に言ってみたのね。そしたら、正直、今、自分も結婚するという事でいっぱいいっぱいで、子供の事なんて何となくしか考えた事がないけど、居ないなら居ないでその生活が続くだけだし、むしろ変化やサプライズに弱いタイプだから、ある日突然子供が降って湧かれる方が困るから、自分も一緒に考える、一緒に病院連れてってって言ってくれて・・・」
何と正直な人だろう、と桃は感心した。
雛はとても嬉しかったのだと言った。
「・・・長くかかるかもしれないし、お金もかかるし。・・・どこかで止めるタイミングが来るかもしれないじゃない?その時、一緒に決められたら良いなあと思っていて・・・私、勝手に始めて勝手に止めるもんだと思ってたから・・・。これだもの、全然、母親になる準備ばっかりして資格無いのに・・・」
雛はそう言うと少し泣いた。
桃は雛《ひな》に甘いミルクティーを差し出した。
「あのね。・・・藤枝さんの叔母さんて、お医者さんなのね。・・・その人がね、例えば、赤ちゃんのためにちょっとでも良い事しよう、悪い事やめてみようって思うだけでもすでに良いお母さんなんだって言ってた。10杯飲んでたコーヒーを1杯にしようとかさ、そんなんでも」
雛が、少しでも治療にプラスになる為にと大好きなコーヒーもお酒も何年も飲んでいないのを知っている。
「だから、雛、すごい資格あるんだよ。その人・・・私、流産した時も、ちょっとでも思い出したりとか、それだけでもいいお母さんになる資格があったって・・・言ってくれて」
それは少しだけ自分を救ってくれた言葉だった。
「・・・そっか。・・・でも、まあ、資格と才能って別だもんなあ」
雛はそう言って笑った。
「桃。明日、ブーケトスじゃ無くて、ブーケ引きみたいのあんの」
「・・・何それ?」
「だから、ブーケ投げるんじゃ無くて。千本引きみたいに、リボンいっぱいあって、それを皆で引っ張って、誰かのリボンが一本だけブーケにくっついてるっていう演出」
そんなものがあるのか。
「・・・彼の親戚が17人も参戦するって言うのよ・・・。いい?桃、黄緑色のリボンだからね?」
「それは不正よ、雛・・・?」
真剣な顔で何を言うのか、と桃は大笑いした。
翌日の新郎側の親類縁者が中心の結婚式と披露宴はどこか新婦が置き去りのような雰囲気だったけれど、招待客の誰よりも良いものとわかる新婦友人の桃の着物姿と、悠から贈られたアレンジ花とワインが紹介されて、雛と雛の両親は多少溜飲を下げたらしい。
結婚式と披露宴の翌日、桃は新郎新婦と近郊の円山へとトレッキングに同行した。
北海道の自然は少しスウェーデンに似ていて、見覚えのある植物もあって目にも楽しかった。
緯度的には、ストックホルムはカムチャッカ半島と同じくらいだから、札幌なんてまだまだ南国と言うと、新郎新婦は笑っていたが。
人気の動物園にも行き、地元企業が経営する回転寿司や、夜中に名物のシメパフェを食べた。
明日から北海道のあちこちを一週間かけてトレッキングすると言う新郎新婦は、とても楽しそうで、幸せそうだった。
桃は帰途につき、羽田空港に到着したのは、夜の8時過ぎ。
「だいぶ観光しちゃった・・・楽しかった・・・」
生物や乾物を入れた発泡スチロールの箱を肩から下げ、銘菓をあれこれ買い込んだ紙袋をいくつも手に持って桃は空港内を歩っていた。
北海道の銘菓は、明日、会社に持って行って配るのだが、今晩中に自分で食べてしまって何箱かはなくなりそうだ。
飼い猫のみりんにも、猫用のチーズと干し鱈のおやつを買ってきた。
不在中も公太郎からきちんと食事は貰っていたようだし、一安心。
しかし、空港とは罠である。
こここそ銘菓が多い。
桃は更にフラフラと店を物色していた。
しかも、試食コーナーもある。
インバウンドの客と思われたのか、桃まで勧められるままに試食のお菓子を口に放り込んでいると、海外勢の客達にこれは何だと質問責めにあった。
お菓子や漬物の箱の裏を見ながら一個一個説明していた時、声をかけられて、桃は顔をあげた。
悠だった。
「またたくさんですね。きっと行きより荷物多いと思ったんです」
「・・・びっくりした・・・。どうしたんですか?」
「この荷物です。お送りしますよ。どうぞ」
そう言うと、悠は桃から発泡スチロールの箱を取り上げた。
「・・・・これ何ですか・・・?」
あまりの重量に驚いて尋ねた。
「蟹と筋子と鮭とじゃがいもとバターとチーズです」
「・・・あー・・・なるほど・・・」
7キロはあるだろうこの荷物を持って帰って来たのか、と悠は感心した。
車に乗ると、桃はほっと一息をついた。
「・・・悠さん、お花とワインありがとうございました。雛と旦那様がからお礼を申し上げて欲しいと言いつかりました。ラウンジや飛行機のお手配までして頂いて。雛、喜んでました」
「ああ、いえ。お祝いですからね。結婚式、いかがでしたか?」
「とても素敵な披露宴でした。トレッキングが趣味の二人なので、そのまま北海道を巡るそうです」
「今の時期いいですねえ、北海道」
「すごく広いんですね。何食べても美味しかったです。動物園にも行けて、楽しかったです」
飼育員である管理スタッフとも話が出来たりと有意義だった。
「ああ、円山動物園!有名ですよね。人気あるから混んでたでしょう?」
「・・・シロクマの前は人が沢山いてすごかったです。シロクマって初めて見ました。・・・悠さん、キタキツネみたいに、エゾタヌキっていうのがいるみたいなんですけど、知ってました?」
「え、知らないです。・・・何が違うんですか?」
「北海道は寒いから、毛がもっとフワフワらしいです。夏だからほっそりしてましたけど。それと、穴掘りが上手で木登りが苦手らしいです」
「じゃあ、本州のタヌキは木に登れるんですか?そんなに違うものですか?」
「・・・木登りは見た事はないですけど、そうらしいです。・・・津軽海峡に動植物の種類の境になるブラキストン線っていうのがあって。やっぱり生き物の種類がだいぶ違うみたい・・・。北海道、サルはいないらしいですし」
「サル居ないんですか?」
悠は面白いと笑った。
それから、しばらく桃が黙ったのに、悠が口を開いた。
「・・・・桃さん、お花、よかったでしょう?」
「・・・・はい」
桃が頷いた。
悠が用意したアレンジ花は、ヒヤシンスとアイリスと芍薬がたくさん使われて居たものだった。
以前、桃が保真智との結婚準備で最初に選んでいたものがアレンジ花だった。
趣味がいいと喜んだ保真智の母が、ブーケにして、桃と紫乃に届けてくれていた事があった。
それを悠も知っていたのだろう。
今更、感傷的になる訳ではないけれど。
また黙ってしまった桃に悠が声をかけた。
「伝わりましたか?」
「・・・はい。・・・だから・・・困りました・・・」
あの花を見て、桃は腑に落ちてしまった。
ああ、悠は。
何も変わらずに、自分への想いを抱えているのか。
桃に、伝わった、そして困った、とそう言われて、悠は満足そうだった。
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