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62.冬の陽だまり
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スウェーデンにまた戻って、2年目の秋。
最初の一年は、慣れるだけで精一杯。
どこに何があるかもわからず、留学生だと思われていた事も多い。
日本の電動自転車を買って、行動範囲もだいぶ広がった。
二週間に一度は祖父のいるストックホルムに行っていたけれど、最近では拠点はこのルンドだと思えるようになっていた。
ルンドは古都であるが、何せ学生が多いので、落ち着いていながら開放的な雰囲気だった。
国の中では南なのも影響があるのだろう。
最近はネットで祖父や母や母の家族や友人ともやりとりが出来るので助かっている。
歳の離れた妹は、よく喋り、流行っているものや、自分の事をいろいろ伝えたいらしく、そのうちにテンションが上がって興奮して鼻血を出したりして母に怒られている。
桃と全然違う、何なのこの子、と母は呆れていたが、楽しそうだ。
父親が歯科医なのだが歯の治療が大嫌いで、治療中に画像で繋いで桃が応援してくれるなら頑張れると言って、その度に、治療を見せられて桃の方が怖い思いをしている。
父親のファーギーに一緒に歯磨きの練習をしてくれと言われ、ZOOMで歯磨き講習もさせられた。
義父は、いい意味で巻き込むのが上手な人だと思う。
なんだかんだと、祖父とも打ち解けていた。
いいニュースといえば、公太郎と月子が籍を入れた事。
身内だけで食事会と、お互いの友人や同僚と飲み会をしたそうで、動画を送ってきてくれた。
まずは三日月庵のよだれが出るほど美味しそうな料理の数々に目を奪われたけど、一緒に映っていた店の主人が感激したのか号泣していた。
月子のSNSアカウントは、過去のものは海外旅行や素敵なレストランの会食の様子ばかりだったけれど、現在ほぼ猫アカウントになっており、みりんの様子がわかって嬉しい。
先住猫はもともと事情があって譲り受けたらしく、元の飼い主がまた飼えるようになったそうで返したそうだ。
なので今は、あの黒猫は月子に溺愛されて、すっかり懐いたらしい。
桃はストックホルムでお気に入りだったカフェの店主の友人のカフェをこのルンドで見つけ出して、通うようになっていた。
以前、ここのマッチ頂いて、と言うと、店主はとても喜んでくれた。
今はその息子が店長として店を回していて、パン職人でもある事からパンの種類が豊富で人気がある。
ある日、その息子であるヤンが友人らしき男性と深刻な顔で、ボウルのミルクをスプーンで掬っていた。
よく見るとミルクは緑色に濁っていて、上に何か浮いている。
彼らのテーブルには、玄米茶の缶が置いてあった。
どうやら缶の中身をボウルに入れて牛乳をかけたらしい。
首を傾げながら、何かぶつぶつ言い合っている。
桃は、不思議に思ってつい話しかけていた。
「・・・あの・・・すみません。・・・なんで、玄米茶に牛乳かけて食べてるんですか?・・・流行ってるの?」
「え?・・・これ、お茶なの?なんかヘルシーなシリアルじゃないの?」
「・・・どうりで・・・葉っぱ浮いてると思った・・・」
アジア食品フェアでもの珍しくて買ったのだが、どう食べればいいのかよくわからなかったのだとヤンが言った。
桃はティーポットで玄米茶を淹れた。
二人は不思議そうな顔をして啜り、とても微妙、と言う表情。
「緑茶と緑茶の粉末に、炒った玄米を入れて香ばしくした物なんです」
「・・・ああ。確かになんか焦げ臭いクラッカーみたいな匂いがする・・・」
「ああ、これ米かあ。米なんかあんまり食べないからわからなかった」
「こっちは?」
「こっちは・・・煎茶。緑茶ね。柚子の香りがつけてあるみたい・・・」
「柚子?」
「日本の柑橘類なんです。みかんよりはレモンに近いかな。でも、もっと優しい香り」
柚子の香りが好きな桃は、嬉しくてそれも淹れてみていいかと尋ねた。
久しぶりの柚子の風味は懐かしくて、ほっとした。
二人もこれは美味しいと納得したようだ。
「これはいい香りだね。・・・紅茶にベルガモットで香り付けするアールグレイみたいなものかな」
「ふーん。知らない。俺、紅茶なんか飲まないもの」
「お前、カフェやってるくせに・・・?」
「紅茶なんか注文来ないしなあ」
「・・・お料理に使ったりお風呂に入れたりもするんですよ」
桃は懐かしくて、その湯気を吸い込んだ。
「良かったらこれ持っていって」
ヤンは桃に茶缶を手渡した。
桃は、帰り道、大事そうに手の中の蓋を開けて何度も柚子の香気を吸い込んだ。
冬の日の陽だまりのような匂い。
懐かしく、甘い、それは故郷の匂いだった。
桃は大学の庭で保温ポットから柚子緑茶を飲んでいた。
北欧の夏は短いから、そろそろ秋どころか冬が来てしまいそうだ。
コタツを買うぞ、というのが今年の冬支度の目標。
全街床暖房方式のようなヒーティングシステムで、部屋は温かいのだがスポット暖房が無い。
正直、コタツが恋しいだけとも言える。
「・・・コタツでみかん・・・ココア・・・鍋・・・お汁粉・・・甘酒・・おでん・・・やっぱりアイス」
恋人の名前のように甘く囁いていると、声をかけられた。
なんだろうと顔を上げると、どこかでみた顔。
ベーカリーカフェのトーカンカフェで出会った人。
オーナーの息子のヤンと玄米茶に牛乳かけて食べてた人だ。
「・・・あの、レオンと言います。別に不審人物じゃなくてですね。えーと、この大学で、たまに教えてて・・・これ」
嘴の大きなオオハシのイラストが描いてある紙袋を見せる。
「・・・ヤンが、多分、ここで会えるからって・・・」
紙袋の中にはシナモンロールとメモ紙が入っていた。
「何?」
「・・・焼きそばパンの作り方教えろって。何かのアニメで見たとかって・・・」
「焼き・・・何を?」
「あのー・・・パンにパスタみたいの挟まってて・・・焼きそばって言うんですけど・・・。私も昨日食べました・・・」
と言うか、週2で食べている。
焼きそば麺が無いから、パスタでだけど。
なんとも珍妙な食べ物、とレオンが眉を寄せた。
「それ、美味しいの?」
桃が当然でしょとばかりに頷いた。
「・・・ここ、何年目なの?」
「2年目です」
「そう。どこから来たの?」
「日本です」
「そうなんだ。家族は?」
「おじいちゃんがストックホルムにいて。お母さんはアメリカにいます」
なんだか職務質問みたい。
怪しまれているのだろうか。
桃は気まづくなって立ち上がった。
「・・・あの、それじゃ・・・」
「途中まで一緒に行こう」
と言われて、桃は断り切れずに頷いた。
「・・・スウェーデン語、うまいねえ」
「ちょっと忘れてるから、思い出しながらです」
簡単な会話をしながら、ふと、レオンは違和感を覚えた。
「ごめん。癖でこっち来ちゃった。講義棟、あっちだった」
「・・・今日、講義ないですから」
「え?授業終わり?」
「はい。ここ」
と自室の扉を示す。
「・・・え?ここ?」
「はい。あの、モモ・ベニ・オルソンと言います」
「・・・待って!2年生じゃないの?」
「2年目ですけど・・・?」
「待って。・・・学生、じゃない・・・?」
桃は頷いた。
いろんな年齢の学生がいるから、確かに間違われる事も多かった。
最近は覚えられて来たと思っていたけど。
「・・・待って。待って。君、十八歳くらいじゃないの・・・?」
「・・・いくらなんでもそれは無いでしょう。私、三十二です。成人してますし」
「ええ?!何食っててそうなの!?焼きそば?!」
そう言われて桃は吹き出した。
最初の一年は、慣れるだけで精一杯。
どこに何があるかもわからず、留学生だと思われていた事も多い。
日本の電動自転車を買って、行動範囲もだいぶ広がった。
二週間に一度は祖父のいるストックホルムに行っていたけれど、最近では拠点はこのルンドだと思えるようになっていた。
ルンドは古都であるが、何せ学生が多いので、落ち着いていながら開放的な雰囲気だった。
国の中では南なのも影響があるのだろう。
最近はネットで祖父や母や母の家族や友人ともやりとりが出来るので助かっている。
歳の離れた妹は、よく喋り、流行っているものや、自分の事をいろいろ伝えたいらしく、そのうちにテンションが上がって興奮して鼻血を出したりして母に怒られている。
桃と全然違う、何なのこの子、と母は呆れていたが、楽しそうだ。
父親が歯科医なのだが歯の治療が大嫌いで、治療中に画像で繋いで桃が応援してくれるなら頑張れると言って、その度に、治療を見せられて桃の方が怖い思いをしている。
父親のファーギーに一緒に歯磨きの練習をしてくれと言われ、ZOOMで歯磨き講習もさせられた。
義父は、いい意味で巻き込むのが上手な人だと思う。
なんだかんだと、祖父とも打ち解けていた。
いいニュースといえば、公太郎と月子が籍を入れた事。
身内だけで食事会と、お互いの友人や同僚と飲み会をしたそうで、動画を送ってきてくれた。
まずは三日月庵のよだれが出るほど美味しそうな料理の数々に目を奪われたけど、一緒に映っていた店の主人が感激したのか号泣していた。
月子のSNSアカウントは、過去のものは海外旅行や素敵なレストランの会食の様子ばかりだったけれど、現在ほぼ猫アカウントになっており、みりんの様子がわかって嬉しい。
先住猫はもともと事情があって譲り受けたらしく、元の飼い主がまた飼えるようになったそうで返したそうだ。
なので今は、あの黒猫は月子に溺愛されて、すっかり懐いたらしい。
桃はストックホルムでお気に入りだったカフェの店主の友人のカフェをこのルンドで見つけ出して、通うようになっていた。
以前、ここのマッチ頂いて、と言うと、店主はとても喜んでくれた。
今はその息子が店長として店を回していて、パン職人でもある事からパンの種類が豊富で人気がある。
ある日、その息子であるヤンが友人らしき男性と深刻な顔で、ボウルのミルクをスプーンで掬っていた。
よく見るとミルクは緑色に濁っていて、上に何か浮いている。
彼らのテーブルには、玄米茶の缶が置いてあった。
どうやら缶の中身をボウルに入れて牛乳をかけたらしい。
首を傾げながら、何かぶつぶつ言い合っている。
桃は、不思議に思ってつい話しかけていた。
「・・・あの・・・すみません。・・・なんで、玄米茶に牛乳かけて食べてるんですか?・・・流行ってるの?」
「え?・・・これ、お茶なの?なんかヘルシーなシリアルじゃないの?」
「・・・どうりで・・・葉っぱ浮いてると思った・・・」
アジア食品フェアでもの珍しくて買ったのだが、どう食べればいいのかよくわからなかったのだとヤンが言った。
桃はティーポットで玄米茶を淹れた。
二人は不思議そうな顔をして啜り、とても微妙、と言う表情。
「緑茶と緑茶の粉末に、炒った玄米を入れて香ばしくした物なんです」
「・・・ああ。確かになんか焦げ臭いクラッカーみたいな匂いがする・・・」
「ああ、これ米かあ。米なんかあんまり食べないからわからなかった」
「こっちは?」
「こっちは・・・煎茶。緑茶ね。柚子の香りがつけてあるみたい・・・」
「柚子?」
「日本の柑橘類なんです。みかんよりはレモンに近いかな。でも、もっと優しい香り」
柚子の香りが好きな桃は、嬉しくてそれも淹れてみていいかと尋ねた。
久しぶりの柚子の風味は懐かしくて、ほっとした。
二人もこれは美味しいと納得したようだ。
「これはいい香りだね。・・・紅茶にベルガモットで香り付けするアールグレイみたいなものかな」
「ふーん。知らない。俺、紅茶なんか飲まないもの」
「お前、カフェやってるくせに・・・?」
「紅茶なんか注文来ないしなあ」
「・・・お料理に使ったりお風呂に入れたりもするんですよ」
桃は懐かしくて、その湯気を吸い込んだ。
「良かったらこれ持っていって」
ヤンは桃に茶缶を手渡した。
桃は、帰り道、大事そうに手の中の蓋を開けて何度も柚子の香気を吸い込んだ。
冬の日の陽だまりのような匂い。
懐かしく、甘い、それは故郷の匂いだった。
桃は大学の庭で保温ポットから柚子緑茶を飲んでいた。
北欧の夏は短いから、そろそろ秋どころか冬が来てしまいそうだ。
コタツを買うぞ、というのが今年の冬支度の目標。
全街床暖房方式のようなヒーティングシステムで、部屋は温かいのだがスポット暖房が無い。
正直、コタツが恋しいだけとも言える。
「・・・コタツでみかん・・・ココア・・・鍋・・・お汁粉・・・甘酒・・おでん・・・やっぱりアイス」
恋人の名前のように甘く囁いていると、声をかけられた。
なんだろうと顔を上げると、どこかでみた顔。
ベーカリーカフェのトーカンカフェで出会った人。
オーナーの息子のヤンと玄米茶に牛乳かけて食べてた人だ。
「・・・あの、レオンと言います。別に不審人物じゃなくてですね。えーと、この大学で、たまに教えてて・・・これ」
嘴の大きなオオハシのイラストが描いてある紙袋を見せる。
「・・・ヤンが、多分、ここで会えるからって・・・」
紙袋の中にはシナモンロールとメモ紙が入っていた。
「何?」
「・・・焼きそばパンの作り方教えろって。何かのアニメで見たとかって・・・」
「焼き・・・何を?」
「あのー・・・パンにパスタみたいの挟まってて・・・焼きそばって言うんですけど・・・。私も昨日食べました・・・」
と言うか、週2で食べている。
焼きそば麺が無いから、パスタでだけど。
なんとも珍妙な食べ物、とレオンが眉を寄せた。
「それ、美味しいの?」
桃が当然でしょとばかりに頷いた。
「・・・ここ、何年目なの?」
「2年目です」
「そう。どこから来たの?」
「日本です」
「そうなんだ。家族は?」
「おじいちゃんがストックホルムにいて。お母さんはアメリカにいます」
なんだか職務質問みたい。
怪しまれているのだろうか。
桃は気まづくなって立ち上がった。
「・・・あの、それじゃ・・・」
「途中まで一緒に行こう」
と言われて、桃は断り切れずに頷いた。
「・・・スウェーデン語、うまいねえ」
「ちょっと忘れてるから、思い出しながらです」
簡単な会話をしながら、ふと、レオンは違和感を覚えた。
「ごめん。癖でこっち来ちゃった。講義棟、あっちだった」
「・・・今日、講義ないですから」
「え?授業終わり?」
「はい。ここ」
と自室の扉を示す。
「・・・え?ここ?」
「はい。あの、モモ・ベニ・オルソンと言います」
「・・・待って!2年生じゃないの?」
「2年目ですけど・・・?」
「待って。・・・学生、じゃない・・・?」
桃は頷いた。
いろんな年齢の学生がいるから、確かに間違われる事も多かった。
最近は覚えられて来たと思っていたけど。
「・・・待って。待って。君、十八歳くらいじゃないの・・・?」
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