「どうして、ヒロインがここに・・・」 ~乙女ゲーに転生した俺はゆっくり過ごしたい~

マシュマロ0905

文字の大きさ
1 / 7

1話

しおりを挟む
「いっやっほー!!!」

俺は今、雑魚狩りを楽しんでいる。


ピロン、ピロンッ

頭上で俺のレベルアップを知らせる、効果音が鳴る。

ーーーーーーーーーーーー

俺の今起きていることを、説明しよう。

ある日目覚めると、俺は妹がやっている乙女ゲームの世界にいた。

一体、どうしてこうなったのかは全く分からない。

ただ、世界の流れが、妹のやっていた乙女げーにそっくりだったのだ。

今現在、俺は、とある村人だ。

税金を都に収め、その帰り道だったのだが・・・

ーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ・・・」

俺は狩りを終えて、休憩している。


普通の村人は、狩りなんてすることはできない。

だが、俺は違う。

この世界の攻略の仕方を知っている。

どこにどんなものがあって、これからどういう展開になるかを。


おかげで、レベルアップ通知機能や、チート武器を所持している。

これから、俺はどうするのかって?

やろうと思えば、いろいろできるだろう。


だが、俺はのんびりまったり暮らしたい。

前世(?)はいろいろ忙しかったから、今は休みたい気分だ。

休みたいなら、どうして狩りをしているのかって?

いい質問だな。


この世界は、少なからず弱肉強食の部分がある。

来るべき時に備えて、自分の戦闘力を最低限上げる必要があるのだ。

まぁ、もっと細かいことは違うときに話そう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ただいま」

狩りを終えた俺は、自宅に戻って来た。


「おかえりなさい」

母親が、俺を出迎えてくれた。


「帰りが遅いって、あなたのことを心配してたわ」

「アイツは心配性なんだよ」

母親は、とある人物が俺のことを心配してたと言った。

とある人物とはね・・・


「あっ!!帰ってきたのね!!」

玄関を開けっぱなしにしてたので、その女の子は、俺を見つけた。


「今帰って来たばかりなんだよ」

「本当に??」

「ああ」

疑ってくる彼女に、俺は言葉を返す。


そう、彼女は・・・

このゲームのヒロイン、エリーだ。


俺は、ヒロインの出身と同じ村で育っていたのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後


「では判定します・・・」

僧侶は、俺に水晶を触らせる。



(ついに・・・)

この日が始まることを、俺は待っていた。


やっと、ゲームの始まりの部分に来たのだ。

この世界では、一定の年齢に達すると、神様のお告げをもらう。

そのお告げの内容とは、ジョブ適正である。

人は生まれ持って、何かの才能を持っているかもしれない。

それをこのお告げによって、開花させることができるのだ。


このイベントはヒロインにとって、大変重要なイベントになる。

まぁ、ただのモブの俺は・・・



「適正は・・・」

周りの人たちは、息を飲む。

可能性は少ないが、皆期待する。


(俺はもう、結果を知っているんだけどね・・・)

既にこのゲームを攻略している俺は、だいだい分かる。

そんなことを知らない皆は、僧侶の顔を見る。

そして、彼は言う。


「適正は・・・無しです。残念ながら・・・」

「そうですか・・・」

僧侶にそう告げられて、俺の母親は、残念そうな顔をする。


何か適正があれば、都で稼ぐことが可能だ。

そうすれば、豊かな生活を手に入れることができる。

子供の幸せを願う母親にとって、息子に何か適正があって欲しかったのだろう。


「母さん、ごめんね」

悲しむ顔をする母に、なんとなく俺は謝る。


「いや、お前は何も悪くないさ。」ギュッ

母さんは俺を抱きしめてくれる。


(くそっ・・・)

母さんは俺に甘い。


(これではマザコンになってしまうではないか・・・

 いや、なりかけているような・・・)

俺はこれではマズイと思い、母さんから離れる。


「あっ!?」

「ほら、次はエリーの番だよ」

俺が離れて悲しそうな顔をする母さんに、説明する。



エリーは水晶の前に、足を運んでいた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

処理中です...