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フェルミト王国編
第17話 ホラーですわ
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「ねぇ。もうやめない?」
「ちょっと気味が悪いですね。」
「でも気にならねぇか?」
「読めそうな所までページを飛ばしますわね。」
『〇月〇日 死ね
ダニエルがお花をプレゼントしていた。またあの女だ。
〇月〇日 死ね
ダニエルがお花をプレゼントしていた。死ね。
〇月〇日 死ね
あの女が急に居なくなった。
〇月〇日 晴れ
今日のダニエルは私にお花をプレゼントしてくれた。最初からこうすれば良かった。
〇月〇日 曇り
ダニエルがお花をプレゼントしてくれた。嬉しい。あの女の事は言うな。死ね。
〇月〇日 雨
貰ってばかりは悪いので、白いゼラニウムの花をプレゼントした。ダニエルは喜んでくれた。
〇月〇日 曇り
ダニエルが死んだ。嬉しくて悲しい。
〇月〇日 快晴
私も死んだ。
〇月〇日 嵐
皆死ね。
〇月〇日 死ね
お前も死ね。 』
「つまり、純愛からの失恋日記だった……という事ですのね。」
「どう考えても違うだろ。」
「その結論はおかしいよ。」
「……同意しかねます。」
流石はブッ飛び公爵夫人……私でも分かる。それは絶対に違うと思う。
「何で白いゼラニウムの花をプレゼントしたの?」
「白いゼラニウムの花言葉は、『あなたの愛を信じない』ですわ。この時代でも同じ意味だったのだとすれば、ダニエルさんの愛が信じられなくなってしまったのでしょうね。」
「それには同意。」
「そうだな。」
「全く信じるに値しませんね。」
ダニエルさんは最低だ。
『うぼあ゛ぁぁぁ』
「「「ひぃぃ!」」」
突如として本の中から美しい半透明の女性が現れた。
『私は聖なる幽霊。』
「幽霊ですの?」
セリア様はそれ程動じていない。お化けが怖くないのかしら?
「聖なる?」
『幽霊。』
「あなたと私は?」
『お友達。』
聖なる幽霊は意外とノリが良いようね。
「聖なる幽霊ってなんだ?」
「幽霊って普通、無念があって現世に残るんですよね? 聖ではない気がしますけど。」
『私が聖女だからです。』
「聖女? だから聖なる幽霊って事?」
『そうです。』
「聖女が殺人はダメだろ。」
『殺人? そんな事していませんが。』
「日記に書いてあったよ。」
『あぁ。それは聖なる暗黒魔法を使っただけですよ。』
「聖なる暗黒魔法とはどういう事ですの? 暗黒魔法って悪魔が使う魔法ですわよね?」
『聖なる暗黒魔法とは、聖なる気持ちで暗黒魔法を使う事です。』
「それって普通の暗黒魔法とどう違うんですか?」
『暗黒魔法を使うと悪者っぽいですが、聖なる暗黒魔法を使うと聖女っぽいです。あと魔法の見た目がホーリーな感じになります。』
「中身は結局暗黒魔法じゃん。」
「というか、ダニエルさんはその魔法で死んだのですよね? 普通に殺人じゃないですか。」
『うるさいですね。聖なる暗黒魔法で聖なる呪いを掛けますよ?』
元聖女のお化けがイラッとした顔をしている。
あまり刺激しない方が良さそう。
「ごめんなさい。」
『分かれば良いんです。』
「でも、日記に書かれていた女の人とダニエルさんを憎んでたんだよね?」
『そうですね。』
「それは負の感情じゃない?」
『聖女が抱く感情なので、聖なる憎しみです。』
「ふむ、全然分からん。」
私も全く理解できない。
「女の人はどうしたの?」
『聖なる呪いを掛けたら行方不明になりました。』
「呪いの内容は?」
『旅をしないと気が済まなくなる呪いです。』
「つまりその人は旅に出たんですか?」
『そういう事です。』
その後、剣と本を誰が貰うか話し合った結果……
本は古代語の解析に役立ちそうだという事でセリア様が、炎が出る剣はギャモーが、もう一振りの剣は私が貰うという話になった。
ちなみにキャロルさんは、この中に欲しい物が無いそうだ。
「では、明日の準備もある事ですし解散と致しましょう。」
「そうだな。」
「そうですね。」
「さんせーい。」
私達は明日また、と言って別れた。
「面白れぇ奴らだったな。」
「そうですね。初めて同性の友達が出来ました。」
「良かったじゃねぇか。」
「はい! ですが、なかなか会うのは難しそうなので寂しいですね。」
「ドゥーとイリジウム王国じゃ距離がなぁ……。」
「ですね。」
「まぁ、向こうは貴族と聖女だ。まら会う機会もあるだろ。」
「そうかもしれませんね。」
私達は明日のパーティに向け、衣装の準備をする。
ギャモーのタキシード姿は新鮮だけど、普段の冒険者っぽい格好の方が良いなぁ。
「ギャモー、あまり似合ってませんね。」
「自分でもそう思ってたとこだ。反対にお前はビビる程似合ってんな。」
こうしてきちんと褒めてくれる所が良いんですよね。
村の男なんて、いきなり襲い掛かるだけだし。
「お母さんのお下がりです。聖女だからドレスくらいは……と持たされました。」
「成る程な。SSSランクともなれば、パーティに出席する機会くらいあるか。」
「もっと早く分かっていれば、お母さんも連れて来たんですけど……。」
「下手すりゃお前の母ちゃんが全部の話題かっさらっちまいそうだな。」
「それは……あるかもしれません。美人だし。」
「その点に関しちゃぁお前も負けてねぇよ。」
ほんと、女心が分かってるわ……。結婚して良かった。
※ギャモーは自分が結婚した事を知りません。
「ちょっと気味が悪いですね。」
「でも気にならねぇか?」
「読めそうな所までページを飛ばしますわね。」
『〇月〇日 死ね
ダニエルがお花をプレゼントしていた。またあの女だ。
〇月〇日 死ね
ダニエルがお花をプレゼントしていた。死ね。
〇月〇日 死ね
あの女が急に居なくなった。
〇月〇日 晴れ
今日のダニエルは私にお花をプレゼントしてくれた。最初からこうすれば良かった。
〇月〇日 曇り
ダニエルがお花をプレゼントしてくれた。嬉しい。あの女の事は言うな。死ね。
〇月〇日 雨
貰ってばかりは悪いので、白いゼラニウムの花をプレゼントした。ダニエルは喜んでくれた。
〇月〇日 曇り
ダニエルが死んだ。嬉しくて悲しい。
〇月〇日 快晴
私も死んだ。
〇月〇日 嵐
皆死ね。
〇月〇日 死ね
お前も死ね。 』
「つまり、純愛からの失恋日記だった……という事ですのね。」
「どう考えても違うだろ。」
「その結論はおかしいよ。」
「……同意しかねます。」
流石はブッ飛び公爵夫人……私でも分かる。それは絶対に違うと思う。
「何で白いゼラニウムの花をプレゼントしたの?」
「白いゼラニウムの花言葉は、『あなたの愛を信じない』ですわ。この時代でも同じ意味だったのだとすれば、ダニエルさんの愛が信じられなくなってしまったのでしょうね。」
「それには同意。」
「そうだな。」
「全く信じるに値しませんね。」
ダニエルさんは最低だ。
『うぼあ゛ぁぁぁ』
「「「ひぃぃ!」」」
突如として本の中から美しい半透明の女性が現れた。
『私は聖なる幽霊。』
「幽霊ですの?」
セリア様はそれ程動じていない。お化けが怖くないのかしら?
「聖なる?」
『幽霊。』
「あなたと私は?」
『お友達。』
聖なる幽霊は意外とノリが良いようね。
「聖なる幽霊ってなんだ?」
「幽霊って普通、無念があって現世に残るんですよね? 聖ではない気がしますけど。」
『私が聖女だからです。』
「聖女? だから聖なる幽霊って事?」
『そうです。』
「聖女が殺人はダメだろ。」
『殺人? そんな事していませんが。』
「日記に書いてあったよ。」
『あぁ。それは聖なる暗黒魔法を使っただけですよ。』
「聖なる暗黒魔法とはどういう事ですの? 暗黒魔法って悪魔が使う魔法ですわよね?」
『聖なる暗黒魔法とは、聖なる気持ちで暗黒魔法を使う事です。』
「それって普通の暗黒魔法とどう違うんですか?」
『暗黒魔法を使うと悪者っぽいですが、聖なる暗黒魔法を使うと聖女っぽいです。あと魔法の見た目がホーリーな感じになります。』
「中身は結局暗黒魔法じゃん。」
「というか、ダニエルさんはその魔法で死んだのですよね? 普通に殺人じゃないですか。」
『うるさいですね。聖なる暗黒魔法で聖なる呪いを掛けますよ?』
元聖女のお化けがイラッとした顔をしている。
あまり刺激しない方が良さそう。
「ごめんなさい。」
『分かれば良いんです。』
「でも、日記に書かれていた女の人とダニエルさんを憎んでたんだよね?」
『そうですね。』
「それは負の感情じゃない?」
『聖女が抱く感情なので、聖なる憎しみです。』
「ふむ、全然分からん。」
私も全く理解できない。
「女の人はどうしたの?」
『聖なる呪いを掛けたら行方不明になりました。』
「呪いの内容は?」
『旅をしないと気が済まなくなる呪いです。』
「つまりその人は旅に出たんですか?」
『そういう事です。』
その後、剣と本を誰が貰うか話し合った結果……
本は古代語の解析に役立ちそうだという事でセリア様が、炎が出る剣はギャモーが、もう一振りの剣は私が貰うという話になった。
ちなみにキャロルさんは、この中に欲しい物が無いそうだ。
「では、明日の準備もある事ですし解散と致しましょう。」
「そうだな。」
「そうですね。」
「さんせーい。」
私達は明日また、と言って別れた。
「面白れぇ奴らだったな。」
「そうですね。初めて同性の友達が出来ました。」
「良かったじゃねぇか。」
「はい! ですが、なかなか会うのは難しそうなので寂しいですね。」
「ドゥーとイリジウム王国じゃ距離がなぁ……。」
「ですね。」
「まぁ、向こうは貴族と聖女だ。まら会う機会もあるだろ。」
「そうかもしれませんね。」
私達は明日のパーティに向け、衣装の準備をする。
ギャモーのタキシード姿は新鮮だけど、普段の冒険者っぽい格好の方が良いなぁ。
「ギャモー、あまり似合ってませんね。」
「自分でもそう思ってたとこだ。反対にお前はビビる程似合ってんな。」
こうしてきちんと褒めてくれる所が良いんですよね。
村の男なんて、いきなり襲い掛かるだけだし。
「お母さんのお下がりです。聖女だからドレスくらいは……と持たされました。」
「成る程な。SSSランクともなれば、パーティに出席する機会くらいあるか。」
「もっと早く分かっていれば、お母さんも連れて来たんですけど……。」
「下手すりゃお前の母ちゃんが全部の話題かっさらっちまいそうだな。」
「それは……あるかもしれません。美人だし。」
「その点に関しちゃぁお前も負けてねぇよ。」
ほんと、女心が分かってるわ……。結婚して良かった。
※ギャモーは自分が結婚した事を知りません。
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