『創造神始めました』ご注文をどうぞ。魔王軍で異世界侵略と若干狂気持ち彼女ですね?5番にオーダー入りまーす!

隣のカキ

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第37話 綺麗に食べようね?

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 どうしてこんな事になっているのか…。

 それをダイ達に説明したところ、尤もな返答を頂いた。


「別に嫌いだったらお互い食べなきゃ良いんじゃないですか?」


 その通りだ。その通りだけども…。


「相手の好きなものを否定するのは良くないと思います。」


 ですよね。


「私は神様と同じシメジで。」


 やっぱサリリは分かってるよな…。いや、媚びてるだけか?


「久満子ちゃん…。俺が間違ってたよ。ごめんな。」

「私こそ……。いっぱい言い過ぎちゃったね。」


 俺達は互いに謝罪し合い仲直りした。


 それでは気を取り直して、100万上げる君を使おう。

 問題はどう振り分けるかだが……。

 意見を聞いてみよう。


「100万上げる君を使いたいんだけど、どう振り分けるのが良いと思う?」


 久満子ちゃんは使い切るのではなく、必要分を使って後は残せば良いと言った。

 ダイ達もそれで良いようだ。

 決まりだな。


「ダイ、サリリ、ジャンヌへ100万上げる君を30個ずつ使用。」


 “シメジ”のチョコレートを黙々と頬張るダイ達。

 彼らの目はいつも通りハイライトが消えている。そして手と口がチョコレートでベトベトだ。


久満子ちゃんは、やっぱキモ…と小さな声で呟く。

オイ。聞こえてるぞ。



【100万上げる君を使用し、存在強度を下記の通り強化しました。
 魔王ダイ:30,000,000
 外道使いサリリ:30,000,000
 ジャンヌ:30,000,000】


「ステータス。」

<仮想世界システム>
 創造神ああああ:ランク218
 WP:100,017,145,920P
 同盟者 彼女お貸しします

 購入
 売却
 環境設定
 生命の存在強度
 世界へ介入
 履歴
 対戦モード

 生命体の数:752,474,636

強者リスト 一位 魔王種始祖吸血鬼ダイ:存在強度50,474,251
      二位 魔王種魔法少女㈵外道使いサリリ:存在強度44,344,254
      三位 始祖吸血鬼ジャンヌ:存在強度41,337,526
       四位 シロクマ:存在強度330,520
       五位 シロクマ:存在強度330,511
       六位 シロクマ:存在強度330,503
       七位 シロクマ:存在強度330,482
       八位 シロクマ:存在強度330,455
       九位 シロクマ:存在強度330,454
       十位 中型亀カメキチさん:存在強度85,431

          以下省略

アイテム  不老不死薬 3個
      100万上げる君 410個




「ぶっちぎりだな。」

「一位の人でも瞬殺じゃない?」


 多分そうだと思う。


「よし、それじゃあ早速……。」

「待って!」


 何だ?


「ちゃんとダイ君達を見てあげて。」


 久満子ちゃんってば急に何言ってんの?

 そう思って俺は魔神軍へ視線を向けると……。


「うっそだろ…?」


 ダイ、サリリ、ジャンヌ……全員の顔にチョコレートがべっとり。

 その他、ダイはおでこや腕だったり…ジャンヌはおっぱいだったり…サリリは一体どうやったらそうなるのか……うなじや太ももにまでチョコレートが付いていた。

 食べ方汚すぎるだろ…。

 というか、もはや食べ方とかそういう問題かこれ…?

 全員これから叱られるのが分かっている子供のように俯いている。

 子供の方が綺麗に食べるけどな。


「もしかして…チョコレート上手く食べられなかったの?」


 俺はダイ達を傷つけないよう優しく問いかける。


「はい…。」
「すみませんでした。」
「美味しすぎて喧嘩になっちゃいました。」


 いつ喧嘩したんだよ。全然気付かなかったぞ。

 話を聞くところによると、食べ終わって意識を取り戻した彼らは…自らの手や口に付いたチョコレートを奪い合い取っ組み合いになっていたらしい。

 だからってそうはならんだろ……。


「後で買ってあげるから、もう喧嘩はしないように。それと、ちゃんとお互いに謝って。」


 ダイ達はしっかりと互いに謝り仲直りしていた。


「これお風呂に入れなきゃダメだね。」

「そうだな。」

「お風呂の入り方教えてあげるから付いてきて。」


 そう言って久満子ちゃんは皆にお風呂の入り方を教える。

 仕方ないから、あいつらに何か買ってやるか。


「チョコレートだとまた汚すから…。スナック菓子一覧。」


【スナック菓子】

Oh!イモチップス:120WP

Oh!Jack!!:120WP

つっぱりコーン:140WP

ガール:135WP

勝手海老せん(依存性有り):120WP




 依存症になってもいけないから勝手海老せんは無しだな。


「勝手海老せん以外を五個ずつ購入。」


【2,575WPを消費しスナック菓子20点購入しました。】


 大きな段ボール箱が空中から現れる。

 せっかくだから他にも何かないかな……。

 そうだ。空中に現れるディスプレイで映画とか見れるんじゃないか?


「映画とか見れる?」


【動画配信サービスが月額たったの500WP!】


 急に広告くさくなったな…。


「契約で。」


【ご契約ありがとうございます。毎月新しい動画が更新されますのでお楽しみに。】


「あいつらがお風呂上がるまで何か見とくか…。」


 俺は早速動画を見始めた…。

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