僕異星人。落ちた世界の神様に迷惑がられています

とうちゃんすらいむ

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すっかり忘れてましたが、僕、異星人なんです。

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僕の名前はベルタン。

気がついたら、目の前の畑で芋を掘るお仕事をしていました。

大きな畑で一日中、朝から晩までずっと働く毎日。

さすがに疲れるけど、僕にはこれしかできないんだと思って一生懸命収穫を頑張っています。

よそ者の僕を拾ってくれた村長さんがくれたお仕事は、村はずれにある大きな畑で作られたお芋を収穫すること。

お芋を村の真ん中にある村長さんのところに持っていくと、僕は1日の食事をもらえるのです。



日々のごはんのために、一生懸命芋掘りをしている僕なんだけど、実は自分の記憶が全くないんです。

自分の名前がベルタンということだけしか覚えてなくて、あとは綺麗さっぱり忘れちゃってるんです。

今まで何度も思い出そうとしたけれど、思い出そうとするたびに頭が痛くなってやめるを繰り返してたら、村長さんに『何サボってるんだ!しっかり働け!』って怒られてやめちゃった。



自分が何者なのか?

どこから来たのか?

今まで自分が何をしていたのか?

さっぱり分からないまま、フラフラ歩いていたところ、僕はこの村を見つけたらしいんです。

右も左も分からない寂しさから、なんとかこの村に置いて欲しくて土下座してお願いしたら、 渋々ながら今の仕事を紹介してもらえてなんとか生活が出来ています。



そんな生活を送っていると、少しずつこの村のことが分かってきました。

この村には若い人がいません。

たまに通りかかる旅人や行商人の人に向けて『よそ者』と罵る年寄りたち。

そんな大人たちを見て嫌気がさした若者が、どんどんこの村から出て行ったことに対しても『最近の若いものは!』と罵る。

とにかく自分たちが正しいんだと思いながら、今まで生きてきたお年寄りたちが招いた結果なんでしょうね。

そんな人たちが僕をこうやって使うのも、僕が若くて体力がある、ただそれだけのことだと思うんだけど、働いたら働いただけ少し褒めて欲しいなと思うです。

毎回、村長さんのところに芋を持って行くたび

『よそ者が働いて当たり前』
『もっと芋を収穫してくれば俺が楽になる。よそ者をここにいさせてやってるんだから、もっと俺のために頑張れ』

なんてこと言われるとちょっと悲しくなるんだけど、今の僕に出来る事は一生懸命芋を掘って届ける事だけなんだよね。とにかく今はやれることをやるだけだって思って、歯を食いしばって頑張っていたんだ。



でもね、ある日を思い出しちゃったんだ。


自分が、この世界の人間じゃないってことを。


僕はこの星の人間じゃない。


…僕…ベルタン星人だもん。
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