僕異星人。落ちた世界の神様に迷惑がられています

とうちゃんすらいむ

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すっかり忘れてましたが、僕、お芋さん育てるの上手見たいです。

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どーん!

どーん!

どーん!っと、

今まで住んでいたほったて小屋に、別れを告げるべく放った破壊光線が思ったよりも強くて、ほったて小屋を通り越して裏山まで削れていきます。

その壊れっぷりが気持ちよくて「ちょーきもちいい!」なんて言いながら、2回も3回も発射しちゃった僕。気がつかない間にストレス溜まってたのかな?ストレスは体に良くないよね。適度な発散は大事大事。

まぁ、これですっきりしたから後悔はないよ。
あとは、隠してた宇宙船から道具を回収して、適当にぶらぶらしてみようかな?宇宙船直そうとしてもここに道具なんてないだろうし、せっかく来た場所だからいろいろ見ないと損じゃないですか!まぁゆったりやりたいと思いますよ。

でも、あんまりのんびりしてると動けなくなっちゃうから、善は急げって言うんでしょうか?思い立ったら吉日って言うんでしょうか?とにかく今動かないと絶対後悔すると思って動いてるんですよ。

で、そんな掘っ立て小屋の残骸から離れようと思って背中を向けたら、何か僕に近づいてくるんです。
きょろきょろあたりを見回してみたんだけどわからなくて、ちょっと上を見たら、ほうきに乗った可愛らしいお嬢さんがこっちに向かってくるんですよ。

表情はわからないけど、あっちに行ったりこっちに行ったりって、かなりふらふらしてて危なっかしいんですけど、あれ何なんでしょうね?まぁ僕には関係ないかな?って思って移動しようとしたら『お待ちください!そこのお方』だって。

待つ義理はないけど、そういえば個体番号2019043007が『レディのいう事は無視しちゃあかん!』なんて口酸っぱく言ってたのを思い出したんで、なんとなくその場で待ってると、ふらふらしながらもやっと僕の前に着陸してくれたんだ。

「えっと、お嬢さん。どのようなご用件でしょうか?僕はもうすぐここを離れなければならないのですが…」
『す、すいません。勘違いでしたら申し訳ないのですが、あなたがスーパーゴールデンハニーの生産者の方でしょうか?私…あの味が忘れられなくて…本当に不躾で申し訳ないのですが、いても経ってもいられなくて来てしまいました!』

ん?スーパーゴールデンハニーってなんでしょうか?僕が育ててたのはこのお芋さんですが?って言ったら、首がもげるくらいの勢いで頭を縦に振ってるんですよ、彼女。

で、僕のお芋さんが都心部でとても有名な事。焼いた途端よだれがとまらなくなる香りを放ち、口に入れた瞬間、まるで上品なはちみつを食べているかのようなしつこくなく、でもしっかりとした存在感をもった上品な甘味を感じる絶品な味という評価を受けている事から、スーパーゴールデンハニーと名付けられ、高級食材として扱われているという事を話してくれたんだ。


ちくしょう…

そんな事ならあのくそおやじからもっとぶんどっとけば良かった!
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