魔法少女とロボットと革命   挿絵有

ふゆつき

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魔法少女襲来

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 やはり昨夜のことは夢ではなかった。登校しようといつもの通学路を通ると、あの穴がまだあいていた。周りにはコーンが置いてあるので通報はされているらしい。
 だとするとあの子は
「信彦くん、おはよう」
 後ろから百合子に肩を叩かれる。
「おはよう百合子」
「あの大きな穴みた?」
「ああ」
 僕は昨夜のことを彼女に伝えるか迷う。まず普通の人は信じない。
「あんな穴が突然あいたんだよ! きっと宇宙からの侵略的なものかな!?」
 百合子だと話がややこしくなるし。
「なんだろね。ガス爆発じゃないかな」
「いや、爆発なら警官がいるはずよ。ニュースにもなるわ。それにあの穴の形は何かが落
 下したものだと思うの」
 なぜ彼女はそうも勘がいいんだ。
 ふと草むらに目がいく。何かが光っている。普段なら、ゴミだろうと見過ごすのに、今日に限っては、確かめにいってしまう。
「何してるの?」
「いや……」
 僕はそのボロボロのステッキを拾う。


 教室では、たわいのない会話が飛び交っていた。その中に昨夜の少女に関する話はなかった。
 僕はカバンの中から、さっき拾ったステッキを取り出す。おもちゃのような形をしているが、もってみるとずっしりと重い。
「なにそれ? 女の子のおもちゃじゃん」
 前の席の島崎がステッキに気づいてしまう。
「拾った」とだけいい、僕はステッキを弄る続ける。やはりまったく未知の素材を使われている。一見プラスチックだが、肌触りがまったく違う。
「お前、そんな趣味があったけ? それよりさ、昨夜UFOが出たんだぜ!」
 なぜそんな与太話を信じれるのか、嬉しそうに話す島崎の話を僕は聞き流す。      
「一瞬、魔法陣が見えたやつもいたらしいぜ」
 魔法陣?
「ほんとうか?」
 急に話に食らいついた僕に、島崎は面食らう。
「ああ、何人か見てたぜ。このクラスでもいたはずだ」
 僕は魔法陣を見た生徒に直接話を聴こうとした瞬間、担任が教室に入ってきてしまう。 
 
 校門の前に魔法少女が立っていた。 
「この学校ね」
 少女はグランドを一直線に横断して校舎に向かう。
「まちなさい」 
 ちょうど通りかかった男性教員が、その不審者を止めようとする。
「ここは高校だぞ。君みたいな、中学生がこんな時間に」
 小さな女の子によって、男性教員は吹き飛ばされる。
「邪魔をするな」
 倒れて微動だにしない男性教員に、少女は吐き捨てる。
 校舎に侵入した少女は、ポーチから出した写真に見入る。そこにはあどけない少年が映っていた。
 
 下の階から悲鳴が。最初はケンカでもあったんだろと思った瞬間、悲鳴が拡大した。
「なんだ!? 下で教室事故か!?」
 騒然となるクラスを担任は必死に抑えようとするが、もう生徒たちはグランド側の窓から下を覗き込んでいた。
 一階の教室が爆発する。
 悲鳴は僕たちの教室にも伝播してしまう。散らばったガラスが宙を舞いグランドに降り注いでいく。
 事故ではない。ありえない。では何がおこっている?
 教室に不安と恐怖が満ちてくる。それに担任さえ飲まれしまう。
 後ろの扉が開く。
 みんなの注目が集まった先に一人の少女が立っていた。
「この中に三村という男はいるか?」
 場違いな少女の登場にみな虚をつかる。
「いないのか?」
「どうしたの? もしかして下から逃げてきたの?」
 そばにいた女生徒が少女に近づく。
「逃げろ!」
 僕は後ろから女生徒に抱きつく。刹那の差で、少女の手が発光する。
 爆発。
 辺り一面吹き飛ばされていた。錯乱した机と椅子、そして焦げた床がその威力をその威力をもの語っていた。
 その場にいた全て生徒が下で何があった理解する。
 そして悲鳴をあげ逃げ惑う。
「大丈夫か?」
 僕が助けた女生徒は、まだ意識が朦朧としていた。僕は彼女を抱きかかえると、教室から逃げ
 僕の前に少女が立っている。
「三村という男はどこだ?」
「おまえ、魔法の国の人間だろ。なんでこんなことをしている?」
 はじめて少女に表情があらわれる。
「なぜ知っている?さてはお前が」
 少女の側頭部に向かって椅子が投げつけられる。
「岡星! いまだ逃げろ!」
 僕を助けようと島崎が教室に残っていた。すかさず魔法少女の横を通り抜け廊下に出ることに成功する。
 直後に教室が爆発する。
「なんなんだよ!」
 粉塵の中から魔法少女があらわれる。
 側頭部から血が流れいる。だがその表情からは痛みは感じとれない。
 少女の手が光る。
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