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〜"デス"ゲーム、開幕〜
12話 重すぎる扉。その先に待ち構えるリアクション芸人。
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「ミスト、この転移石碑を使うんだが霧化のままで大丈夫か?」
『申し訳ありませんカイザ様。空間を移動する場合は実体化していなければ不可能です……』
予想はしていたが、やはり霧化のまま転移は出来ないようだ。
「全然謝ることじゃない。それじゃあ、悪いんだが一旦実体化してもらえないか?」
そういうと、俺の隣にミストが頭から段々と姿を現す。よし
「それじゃ、行くぞ!」
実体化が完了したミストの手を掴み石碑に触れる。
「え?ふえ!?ふわあああぁぁ!」
^
「よっと」
おっと、ミストに俺と同じ前回のような失態を負わせるわけにはいかない。
「わああぁぁ!……っ!あ、ありがとう、ございます」
うん。やはり体のどこかしらが触れ合っていれば同時に転移できるようだ。
ん?どうして乱暴にミストの手を掴んだのかって?相手は幼いとはいえ絵に描いたような美少女なのだ。そりゃあ恥ずかしいからに決まっているだろう。
アニメのキャラと手を繋ぐのを想像すると恥ずかしいだろう?そういうことだよ。
「よし、それじゃあ行くか。ミスト、頼む」
「は、はい。霧化」
始まりの草原の中でも木々が生い茂る辺りを探索していると、不自然に鎮座している大扉がエリアホライズンに重なるように、どっしりと構えているのを発見する。
「ここだな」
この扉の先に俺が求めているやつがいるはずだ。
「よいしょっと」
見た目に比例してこの扉、物凄く重い。
――バンッ
「うおっ」
静寂な神殿のような空間に突如鳴り響く重音。それが聞こえた方向に反射的に振り向く。どうやら大扉が自動で閉まったようだ。
「ああ、でも開けられるのね」
『何!?閉じ込められただと!?』的なパターンかと思ったのだが、普通に開けることが出来た。重かったけどね。
「ええ……もっと重そうなんだけど……」
等間隔で純白の柱が両端に並んでいる道を進むと、先程の扉よりさらに重厚そうな金縁の扉が目の前に待ち構えていた。
――ギ、ギギギ、ギギ、ギイイィィ
「ふんんんん、……。……。ぷはっ」
ひえええ、10秒ぐらい息止めて踏ん張ってようやく開けることが出来た。重すぎるってほんと。
『私の領域に踏み入った不届きものおおおぉぉぉ!?』
「あ、うん。不届き者です。どうも」
扉の先にはリアクション満点の巨大な黒熊が、直立して待ち構えていた。
『い、いえいえ不届き者など滅相もない!よ、ようこそおいで下さいました、カイザ様。私は始まりの草原の主、ジャイアントベアにございます。以後お見知りおきを』
どうやらこの野太い声をした黒熊はジャイアントベアというらしい。まあ、頭上にプレートが出現しているので知っているが。
ジャイアントベアは前足を顔の前で必死に振った後、器用な仕草で物語に出てくる貴族のような礼をする。なんだか忙しい黒熊だこと。
「あ、うん。よろしく。ていうか、俺のこと知ってるんだ」
『勿論でございます!私のようなステージボスであれば皆、カイザ様のことを存じております故』
どうやらステージボス、つまりエリア毎の主であれば俺のことを知っているらしい。これはいい情報を聞いた。
「なるほどな。なあジャイアントベア、お前にお願いしたいことがあるんだが、いいか?」
ここからが本題だ。
『は、はい。何なりとお申し付けください』
「ここには必ずプレイヤー、エネミーが来るだろう?その時に俺も戦闘に混ぜてくれないか?」
今回ここに来た理由。それは『必ずプレイヤーが来る場所での待ち伏せ』だ。恐らくジャイアントベアはボスなだけあってステータスが高い。それならば、共闘すれば相手が複数人でも撃破出来ると考えたからだ。もしジャイアントベアがプレイヤーを撃破したとしてもそれは俺にとってデメリットにはならない。一人でもプレイヤーを撃破出来れば万々歳なのだ。
と、思ったのだが。
『申し訳ありませんカイザ様。それは出来ません。ステージボスは必ず単騎で戦闘せねばならないという"誓約"が存在するのです』
誓約、恐らく俺の今の行動を予測したゲームワールドの『システム』だろう。
くそっ、プランが台無しになってしまった。……いや、待てよ?それなら
「ならジャイアントベア、お前とエネミーの戦闘後であれば、俺はエネミーと相まみえてもいいんだよな?」
『え、ええ。それならば大丈夫、です』
……っはは。なら決まりだな。
「それじゃあジャイアントベア。俺はこの柱の裏で隠れさせてもらうよ」
『はい。了解しました』
^
――キイイイィ
どうやらプレイヤーが侵入してきたようだ。……。……ん?え、いや、扉そんなスムーズに開けられる!?俺の時はあれだけ軋んだ音を小刻みに発してたのに、今めちゃくちゃスムーズに開かなかった!?
『申し訳ありませんカイザ様。空間を移動する場合は実体化していなければ不可能です……』
予想はしていたが、やはり霧化のまま転移は出来ないようだ。
「全然謝ることじゃない。それじゃあ、悪いんだが一旦実体化してもらえないか?」
そういうと、俺の隣にミストが頭から段々と姿を現す。よし
「それじゃ、行くぞ!」
実体化が完了したミストの手を掴み石碑に触れる。
「え?ふえ!?ふわあああぁぁ!」
^
「よっと」
おっと、ミストに俺と同じ前回のような失態を負わせるわけにはいかない。
「わああぁぁ!……っ!あ、ありがとう、ございます」
うん。やはり体のどこかしらが触れ合っていれば同時に転移できるようだ。
ん?どうして乱暴にミストの手を掴んだのかって?相手は幼いとはいえ絵に描いたような美少女なのだ。そりゃあ恥ずかしいからに決まっているだろう。
アニメのキャラと手を繋ぐのを想像すると恥ずかしいだろう?そういうことだよ。
「よし、それじゃあ行くか。ミスト、頼む」
「は、はい。霧化」
始まりの草原の中でも木々が生い茂る辺りを探索していると、不自然に鎮座している大扉がエリアホライズンに重なるように、どっしりと構えているのを発見する。
「ここだな」
この扉の先に俺が求めているやつがいるはずだ。
「よいしょっと」
見た目に比例してこの扉、物凄く重い。
――バンッ
「うおっ」
静寂な神殿のような空間に突如鳴り響く重音。それが聞こえた方向に反射的に振り向く。どうやら大扉が自動で閉まったようだ。
「ああ、でも開けられるのね」
『何!?閉じ込められただと!?』的なパターンかと思ったのだが、普通に開けることが出来た。重かったけどね。
「ええ……もっと重そうなんだけど……」
等間隔で純白の柱が両端に並んでいる道を進むと、先程の扉よりさらに重厚そうな金縁の扉が目の前に待ち構えていた。
――ギ、ギギギ、ギギ、ギイイィィ
「ふんんんん、……。……。ぷはっ」
ひえええ、10秒ぐらい息止めて踏ん張ってようやく開けることが出来た。重すぎるってほんと。
『私の領域に踏み入った不届きものおおおぉぉぉ!?』
「あ、うん。不届き者です。どうも」
扉の先にはリアクション満点の巨大な黒熊が、直立して待ち構えていた。
『い、いえいえ不届き者など滅相もない!よ、ようこそおいで下さいました、カイザ様。私は始まりの草原の主、ジャイアントベアにございます。以後お見知りおきを』
どうやらこの野太い声をした黒熊はジャイアントベアというらしい。まあ、頭上にプレートが出現しているので知っているが。
ジャイアントベアは前足を顔の前で必死に振った後、器用な仕草で物語に出てくる貴族のような礼をする。なんだか忙しい黒熊だこと。
「あ、うん。よろしく。ていうか、俺のこと知ってるんだ」
『勿論でございます!私のようなステージボスであれば皆、カイザ様のことを存じております故』
どうやらステージボス、つまりエリア毎の主であれば俺のことを知っているらしい。これはいい情報を聞いた。
「なるほどな。なあジャイアントベア、お前にお願いしたいことがあるんだが、いいか?」
ここからが本題だ。
『は、はい。何なりとお申し付けください』
「ここには必ずプレイヤー、エネミーが来るだろう?その時に俺も戦闘に混ぜてくれないか?」
今回ここに来た理由。それは『必ずプレイヤーが来る場所での待ち伏せ』だ。恐らくジャイアントベアはボスなだけあってステータスが高い。それならば、共闘すれば相手が複数人でも撃破出来ると考えたからだ。もしジャイアントベアがプレイヤーを撃破したとしてもそれは俺にとってデメリットにはならない。一人でもプレイヤーを撃破出来れば万々歳なのだ。
と、思ったのだが。
『申し訳ありませんカイザ様。それは出来ません。ステージボスは必ず単騎で戦闘せねばならないという"誓約"が存在するのです』
誓約、恐らく俺の今の行動を予測したゲームワールドの『システム』だろう。
くそっ、プランが台無しになってしまった。……いや、待てよ?それなら
「ならジャイアントベア、お前とエネミーの戦闘後であれば、俺はエネミーと相まみえてもいいんだよな?」
『え、ええ。それならば大丈夫、です』
……っはは。なら決まりだな。
「それじゃあジャイアントベア。俺はこの柱の裏で隠れさせてもらうよ」
『はい。了解しました』
^
――キイイイィ
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