ゲームの世界に閉じ込められて魔王になりました。99万9999人のプレイヤーを倒すまで現実世界に帰れません。

でるたー

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〜"デス"ゲーム、開幕〜

13話 見事なチームワークですね。では殺します。

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『私の領域に踏み入った不届き者はお前たちだな?』

 お、台詞がかっこいい。さっきのは俺用の台詞か。

「し、喋った!?」

 可愛らしい女性の声が聞こえる。確かに普通、魔物が喋るのには驚くか。それ以上の驚きを体験しすぎて感覚が麻痺していたのかもしれないな。

「この世界はゲームだ。人間以外が喋っても何ら不思議じゃない」

 ……そうだよ!『ゲーム視点』で考えれば全然不思議じゃないよ!まあでも?俺はこの世界で生きているわけですし?俺視点なら不思議なのも許してくれよ、な?

「相手は俺らと同じLv10だ。力を合わせればきっと勝てる。いくぞ!」

「「「おお!」」」

 どうやら彼らのレベルは10だそうだ。自ら情報提供、ありがとう。ちなみに俺は毎日レジェンダリーフォレストに潜っていた甲斐あってLv15に到達している。

『グオォォォォ!』

 わお、凄い気迫。姿を確認していないから断定は出来ないけど、小刻みな振動と足音から察するに4足歩行で突進、とかかな?

「俺が食い止める!」

 巨大な黒熊相手に盾役ですか。それはそれは勇敢なことで。

――ゴーーーン!

「ぐぅぅ……!」

 うっわぁー……。絶対黒熊、頭逝ってるって。それに盾役も暫く両手使えないか、もしくは骨に罅は入るだろうな。

「今だ!畳みかけろ!」

 プレイヤー達容赦ねえ……。まあそれが定石なんだろうけど。

「はああ!」
「グレラ!」
「ふっ!」

『グンンンン!』

 お?『グレラ』は魔術だな?着弾音的に、火かな?

 それと風切り音が聞こえたのは剣だろうな。俺が初めてゴブリンと戦闘した時に、似た風切り音がしたのを覚えている。

 あとはー……。声的にはセバスみたいな武闘家だと思ったんだけど、それなら黒熊はもう少し苦しそうな雄叫びだろうな。今のは『苦しみ』より『痛み』が勝っている雄叫びだ。でなければ腹の底から声を出すなど出来まい。
 でも、そうなると俺が思いつくのは……。

「ああもう!そんなにふらついてたら狙いが定まらないじゃない!」

 なるほど、弓か。

「でも、しっかりと当たっていますよ!ナイスです!」

「そ、そうね」

 おーおー、いいチームワークじゃないの。いやー、これから俺がやることを考えると心が痛いよ!

「HPを回復します!小回復ヒール

「済まない、助かる」

 ヒールか。考えられるのはヒーラー、回復系の職業だろうな。

「よし、このまま行くぞ!」

「「「おお!」」」

 さて、俺も欲しい情報は大体拾えたかな。相手は剣士、魔術師、弓士、タンク、ヒーラーでそれぞれLv10かな。それに加えてジャイアントベアが消耗させた状態と。

 うん、殺れる。



「はああ!」

『グオオオオォォォォォ……』

 終わったのかな?

「……い、い、いよっしゃーー!」

「やったな」
「ああ」
「やったのね」
「やりましたね!」

 うん、どうやら終わったようだ。フードを被ってっと。ではでは、お邪魔させていただきます。

――パチ、パチ、パチ、パチ

「始まりの草原の主撃破、おめでとう」

 剣1、大盾1、杖1、短杖1、弓1。うん、予想通り。

「誰だ、お前」

 誰だって言われても……。魔王なんて言えるわけないし……。

「それを言う必要はない。さあ、セカンドバトルだ」

 そう、これだよこれ!このセリフが言いたかったんだ!

「なっ……‼まだ終わってはいなかっただと!?だがさっきのアナウンスで主を倒したと言っていたが!」

 いや、そんなの俺が知るわけないだろ!ああ、だがまあそうだよ!君たちは主を倒したから先に行く権利を手に入れているよ!現に俺の後ろの扉、開いてるしな!

「っく、答えないということはこれもストーリーの一部なのか!まずい、ポーションは既に切れている!」

 お?なんか勝手に俺の都合のいい方向に解釈してくれた。君、RPGのやり過ぎじゃないか?

「私もMPがありません!」

 そりゃあねえ。盾役が衝突するたびに回復してたらなくなるよ。


 あ、ていうかヤバい、1人剣の間合いの外だわ。

 んーー……あ、そうだ。これはもしや新しく習得したスキルの出番なのでは?

「ガルマ」

 俺の新しく習得した【初級闇魔術】に含まれている魔術の内の一つ、ガルマ。

 闇属性の黒い球体を放ち、着弾した相手に一定確率でステータスダウンを食らわせる魔術だ。

<アルパカLv10を撃破しました。二人目のプレイヤーを撃破しました>

 よし、ヒーラー撃破。


 よし、1番の懸念点クリア。そしたら残りの4人に大きく剣を振りかぶってぇえええ、一閃しましたカイザ選手!


 俺のもう一つ新たに習得したスキル【初級剣術】に含まれている効果の一つ、『斬撃拡張・小』。

 剣筋の軌道を僅かに拡張し射程を伸ばす、という効果を持ったON・OFF可能の『オートスキル』だ。ONの状態であれば常に効果が発動し、OFFの状態であれば一切効果が発動しない。便利だが、切り替える為には一々ステータスを表示しなければいけないのが欠点だ。


 魔剣は見事に残る4人の首を刎ね、アナウンスが撃破情報を休む暇なく伝えてくる。スキルの力は偉大なり。


<アップルLv10,サキLv10,ヨースケLv10,タイガLv10、計4名を撃破しました。6人目のプレイヤーを撃破しました。Lvが16にアップしました。スキルポイントを2獲得しました>

 ふう。このままジャイアントベアのリポップと新たなプレイヤーを待つとしよう。
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