ゲームの世界に閉じ込められて魔王になりました。99万9999人のプレイヤーを倒すまで現実世界に帰れません。

でるたー

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〜"デス"ゲーム、開幕〜

14話 撃破プレイヤー掲示板

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――カチカチ、カチ

 その部屋は、たった2つの光で照らされていた。方やスタンドライトの一ヵ所を照らす光。方や、ある者と絶え間なく見つめ合う光。これは光というより『ブルーライト』と言った方が適しているだろうか。
 そんな薄暗い部屋で、マウスのクリック音だけが不定期に静寂を崩す。

「……お?」

 ある者は、見つめ合っている光の中のある一ヵ所に視線を落とす。

――カチカチ

「なんだ?『撃破プレイヤー掲示板』だ?」

 おかしい。ありえない。撃破プレイヤーってことは、既に魔王に倒されたってことだ。この短時間で有り得るか?いや、ありえない。そもそも、俺ら『攻略班』が未だ3ステージまでしか到達してない。
 仮に俺らより先に進んでいるやつがいたとして、今初めて休息を入れた俺をぶち抜いて魔王のいる最終ステージなど到達できるはずがない。
 チートか?いや、チートなら魔王にも勝てるはずだ。そこで負けてるってことはチートの線は薄い。
 もしくはチートが検出して運営にBANされたか?それも違うな。BANされたなら運営から注意喚起の通知が来るはずだ。

――カチカチ

「……‼これは……。そうか、そういうことかよ」

 口端を吊り上げ笑う。

「魔王がプレイヤーってかあ!?っはは!面白れぇ、面白れぇよゲームワールドさんよお!そうかそうか。……なら、それならぁ!……俺が最初に殺ってやんよお‼」



【撃破プレイヤー掲示板】

1.名無しのプレイヤー「始まりの草原の奥地で金の刺繍が入った黒フードの男に声を掛けたら、実はそいつが魔王で撃破された。まじでデータ吹っ飛んで何も出来なくなった」

2.名無しのプレイヤー[>>1]「は?始まりの草原に魔王いるわけないだろww予約できなくて変えなかったんだろ?嫉妬乙ww」

3.名無しのプレイヤー[>>2]「いや、これがマジなんだって。他にやられた人いないの?」

4.名無しのプレイヤー[>>1]「俺も始まりの草原の主をパーティーで倒したら、柱から1が言ってるやつと同じ特徴の黒フードが襲ってきた。意味わかんないままやられたら魔王に撃破されたとか言われてデータ吹っ飛んだ」

5.名無しのプレイヤー「は?マジなの?」

6.名無しのプレイヤー[>>4]「俺も――」

7.名無しのプレイヤー[>>4]「俺も――」

~~~~~~~~~~~~~~~~

23.名無しのプレイヤー[>>4]「俺も――」

24.名無しのプレイヤー「これさ、もしかして魔王も俺らと同じプレイヤーだったりするのか?」



 さて、あれからさらに一週間が経過した。毎日待ち伏せしては奇襲というのを繰り返した結果、プレイヤー討伐数は101人まで達成し、俺のレベルは23まで上がった。今のステータスはこんな感じだ。

「オープン」


カイザ ♂ 魔王

Lv23

HP 540/540
MP 320/320

ATK 320
INT 320
DEF 320
MND 320
AGI 320

スキル 【魔王】【初級闇魔術】【初級剣術】(→)

スキルポイント 64(→)

装備 魔王のローブ(ss)
   魔剣ティオル(B)


 大分強くなったと思う。【魔王】の『設定』とかいうふざけた効果をもつオートスキルのようなものもあるが、万遍なくステータスが上がるのは魔王であれば、弱点が無いという意味では有りなのかもしれない。その分、突出して強い何かがあるわけではないが。
 装備の欄に記載されている『魔剣ティオル』だが、これはセバスから受け取った魔剣の正式名称だ。ランクはBとローブと比べれば劣るが、今の俺には十分すぎる代物だろう。
 そして何と言っても大量のスキルポイント。どうやらこのスキルポイント、Lvが1上がるごとに2Pt獲得の他、『10の倍数にレベルアップした場合、その数だけスキルポイントが獲得できる』らしい。つまりLv10に上がるとスキルポイントを10Pt、Lv20に上がるとスキルポイントを20Pt獲得できるようなのだ。
 そして正に今、その大量のスキルポイントを放出する時が来た!

「さてさて、まずはこれだよな」

<スキル【世界地図ワールドマップ】をスキルポイント20Ptを消費して獲得しますか?>

 プレート内に出現したYESマークをタップする。

<スキル【世界地図ワールドマップ】を取得しました>

 このスキルこそ、俺が一週間前に欲していたスキルだ。このスキルがあれば、自分がいる場所を即座に確認できるうえ、未踏の地でも構造を把握できるのだ。これから先、イベントを設置する時や、ステージボスの下へと向かうのにも役立つだろう。
 転移石碑で何処かに飛ばされた時でも安心できるから、などというちんけな理由では決してない。

 ……そんな理由が全てなわけはない!

 ……これでいいでしょ?もう許してくれ。おじさん泣いちゃうぞ。

 いいですよ、俺はどうせ転移石碑で飛ばされて迷子になって、配下に迷惑をかけるだめな26歳ですよ!
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