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〜"デス"ゲーム、開幕〜
15話 奇襲に奇襲
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さて、悪ふざけもほどほどに真剣にスキルポイントを割り振ろう。
まず、今俺が所持しているスキルの上位スキルである【中級剣術】と【中級闇魔術】、そして【剣速強化・小】と【剣速強化・中】は習得しておきたい。
恐らくだが、『魔剣士』という職業は魔術に限って言えば万遍なく強くするより、一つ一つを尖らせた方が総合的に強くなる。
これは俺の勝手な推測だが、『火、水、風、地、光、闇』の属性魔術を全て初級のみ習得したプレイヤーよりも、『闇』の属性魔術だけを上級まで習得した方が強い。
勿論上位の魔術になるにつれ消費MPは増すが、それ以上に威力や効果が増す。燃費を良くして威力や効果を増せば、それだけ相手より優位に立てると俺は考えている。
逆に『剣士』としての性能で言えば、『剣速』だけ、『剣術』だけを突き詰めるより『剣速、剣術』を中級までは習得し、そこから技術と速さ、どちらを伸ばすかを決めればいいと思っている。
いくら剣速が早くても当てる技術が無ければ意味がない。いくら当てる技術があっても剣速が遅ければすべて躱されてしまう。
プレイヤーからしても、俺からしてもゲームの世界とは思えない『MMORPG』だ。お互いに命中補正などという便利な機能はない。スキル、そして自分自身の力量が物をいう。
結果、俺は一先ず35Pt消費し、【中級剣術】【中級闇魔術】【剣速強化・小】【剣速強化・中】を取得した。まあ正直、剣速強化は物理的に肉体を鍛えてATKが上がるなら取りたくなかったのだが、上がらないのだから仕方がない。
「さて、それじゃあ今日もいつものように行きますかね」
部屋のドアを開けると、いつものようにセバスが一糸乱れぬ姿勢で待機していた。
「セバス、ミストを呼んでくれ。いつもの所に出かけてくる。城の防衛は頼んだ」
「畏まりました。【伝達】。ミスト、カイザ様がお呼びです」
^
「お邪魔するよー」
金縁の大扉を楽々開け、いつものようにジャイアントベアに声をかける。Lvが上がりATKが上昇したことで、扉の重みは段々と薄れてきた。
既にここへ来るのが日課になってしまった。なんならレジェンダリーフォレストより、ここの方がレベリングも出来てプレイヤーも撃破出来てと、色々と得かもしれない。
『これはこれは、ようこそカイザ様。いつもの、ですね?』
ジャイアントベアも慣れたもので、器用に礼をしながら俺を柱の裏へと招き入れる。
「そういうこと。それじゃ、今日もよろしくね」
――キイイイィ
暫くすると、大扉がプレイヤーの来訪を告げる。
『私の領域に踏み入った不届き者はお前たちだな?』
「いつも通りだ。行くぞ」
ジャイアントベアの言葉に構うことなく、仲間に呼びかける男の声がする。むむ、これは強敵登場か?
『グオォォォォ!』
「ふっ」
「グレオラ」
「アクリア」
……。待て、グレオラにアクリアだと?おい、それはまさか。
『グオオオオォォォォォ……』
……中級火魔術、中級水魔術。それらを使えるやつらが、こんなところで羽を伸ばしているわけあるか?ないな。現状でそこまで到達するやつはそそくさと次のステージに向かうはずだ。考えられる理由は……。
――キイイイィ
「おやおやあ?今日はいつもみたいにフード被ってないんすねえ、魔王さん?」
やっぱりか。あー、やばい、見落としていた。プレイヤーには『インターネット』っていう便利な情報共有口があるんだった。俺がこの待ち伏せ奇襲作戦を決行してから一週間。情報が伝達するには充分な時間が経過しているだろう。
己の失敗に反省しながらも状況把握に努める。
入り口、出口の両方を5人ずつに塞がれて逃げ道はなし、か。
はぁ。そりゃあ、そんな甘いわけないよな。
「シェスト、出番だ」
「……シェスト、出番だよ」
実体化したミストが顔を俯かせながら自分に言い聞かせる。すると狂気を顔に張り付かせた深紅の瞳の別人が、そこにはいた。
「……きひ、きゃはははは!なあ、こいつら全員ぶっ潰していいのか!?」
おいおい、そんな顔してはしゃぐなよ。せっかくの容姿が台無しじゃないか。
「ああ。と、言いたいが、半分は俺の獲物だ」
「まじかよー。でもまあ、カイザ様のいう事ならしょうがねーか。そんじゃ、こっちの半分、私がもらうぜ!」
そういいながらシェストは、ジャイアントベアを撃破したパーティーへと向かう。
「ああ、頼んだ」
さてさて、初めての『命を賭けた戦い』になりそうだ。
「……おい、てめえ、さっきから黙って聞いてりゃ舐めた口聞きやがって、覚悟は出来てるんだろうな?」
おー怖い怖い。だがしかし、ここで弱気になってはいけない!さあ言ってみよう!
「覚悟は出来ているのか、だと?俺を誰だと思っている?」
「あぁ?」
「俺はこの世界の、魔王だぞ」
まず、今俺が所持しているスキルの上位スキルである【中級剣術】と【中級闇魔術】、そして【剣速強化・小】と【剣速強化・中】は習得しておきたい。
恐らくだが、『魔剣士』という職業は魔術に限って言えば万遍なく強くするより、一つ一つを尖らせた方が総合的に強くなる。
これは俺の勝手な推測だが、『火、水、風、地、光、闇』の属性魔術を全て初級のみ習得したプレイヤーよりも、『闇』の属性魔術だけを上級まで習得した方が強い。
勿論上位の魔術になるにつれ消費MPは増すが、それ以上に威力や効果が増す。燃費を良くして威力や効果を増せば、それだけ相手より優位に立てると俺は考えている。
逆に『剣士』としての性能で言えば、『剣速』だけ、『剣術』だけを突き詰めるより『剣速、剣術』を中級までは習得し、そこから技術と速さ、どちらを伸ばすかを決めればいいと思っている。
いくら剣速が早くても当てる技術が無ければ意味がない。いくら当てる技術があっても剣速が遅ければすべて躱されてしまう。
プレイヤーからしても、俺からしてもゲームの世界とは思えない『MMORPG』だ。お互いに命中補正などという便利な機能はない。スキル、そして自分自身の力量が物をいう。
結果、俺は一先ず35Pt消費し、【中級剣術】【中級闇魔術】【剣速強化・小】【剣速強化・中】を取得した。まあ正直、剣速強化は物理的に肉体を鍛えてATKが上がるなら取りたくなかったのだが、上がらないのだから仕方がない。
「さて、それじゃあ今日もいつものように行きますかね」
部屋のドアを開けると、いつものようにセバスが一糸乱れぬ姿勢で待機していた。
「セバス、ミストを呼んでくれ。いつもの所に出かけてくる。城の防衛は頼んだ」
「畏まりました。【伝達】。ミスト、カイザ様がお呼びです」
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「お邪魔するよー」
金縁の大扉を楽々開け、いつものようにジャイアントベアに声をかける。Lvが上がりATKが上昇したことで、扉の重みは段々と薄れてきた。
既にここへ来るのが日課になってしまった。なんならレジェンダリーフォレストより、ここの方がレベリングも出来てプレイヤーも撃破出来てと、色々と得かもしれない。
『これはこれは、ようこそカイザ様。いつもの、ですね?』
ジャイアントベアも慣れたもので、器用に礼をしながら俺を柱の裏へと招き入れる。
「そういうこと。それじゃ、今日もよろしくね」
――キイイイィ
暫くすると、大扉がプレイヤーの来訪を告げる。
『私の領域に踏み入った不届き者はお前たちだな?』
「いつも通りだ。行くぞ」
ジャイアントベアの言葉に構うことなく、仲間に呼びかける男の声がする。むむ、これは強敵登場か?
『グオォォォォ!』
「ふっ」
「グレオラ」
「アクリア」
……。待て、グレオラにアクリアだと?おい、それはまさか。
『グオオオオォォォォォ……』
……中級火魔術、中級水魔術。それらを使えるやつらが、こんなところで羽を伸ばしているわけあるか?ないな。現状でそこまで到達するやつはそそくさと次のステージに向かうはずだ。考えられる理由は……。
――キイイイィ
「おやおやあ?今日はいつもみたいにフード被ってないんすねえ、魔王さん?」
やっぱりか。あー、やばい、見落としていた。プレイヤーには『インターネット』っていう便利な情報共有口があるんだった。俺がこの待ち伏せ奇襲作戦を決行してから一週間。情報が伝達するには充分な時間が経過しているだろう。
己の失敗に反省しながらも状況把握に努める。
入り口、出口の両方を5人ずつに塞がれて逃げ道はなし、か。
はぁ。そりゃあ、そんな甘いわけないよな。
「シェスト、出番だ」
「……シェスト、出番だよ」
実体化したミストが顔を俯かせながら自分に言い聞かせる。すると狂気を顔に張り付かせた深紅の瞳の別人が、そこにはいた。
「……きひ、きゃはははは!なあ、こいつら全員ぶっ潰していいのか!?」
おいおい、そんな顔してはしゃぐなよ。せっかくの容姿が台無しじゃないか。
「ああ。と、言いたいが、半分は俺の獲物だ」
「まじかよー。でもまあ、カイザ様のいう事ならしょうがねーか。そんじゃ、こっちの半分、私がもらうぜ!」
そういいながらシェストは、ジャイアントベアを撃破したパーティーへと向かう。
「ああ、頼んだ」
さてさて、初めての『命を賭けた戦い』になりそうだ。
「……おい、てめえ、さっきから黙って聞いてりゃ舐めた口聞きやがって、覚悟は出来てるんだろうな?」
おー怖い怖い。だがしかし、ここで弱気になってはいけない!さあ言ってみよう!
「覚悟は出来ているのか、だと?俺を誰だと思っている?」
「あぁ?」
「俺はこの世界の、魔王だぞ」
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