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〜"デス"ゲーム、開幕〜
21話 魔王VS魔王軍幹部②
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カイザ様が自我を失い暴走している。それを助けるのは4魔将として当然の務め。だが、僕に指図する存在がセバスというのは、いただけないな。
……くそっ。今の僕の行動の最適解を指示されただけにもどかしい。決してお前に従ったわけではないぞ、セバス。
「【広目天】」
お許しくださいカイザ様。お調べさせていただきます。
<解析中。……終了しました。解析結果を表示します>
カイザ ♂ 魔王
Lv24
HP 500/560
MP 330/330
ATK 660
INT 660
DEF 660
MND 660
AGI 660
……凄まじいな。恐らく【魔王】を発動しているのだろうが、それを踏まえてもステータスが高すぎる!流石だ……流石はカイザ様だ!
「ビャクラ、解析は終わりましたか」
……ちっ、俺の興奮を遮る忌々しい声め。
「ああ。終わったとも。HP,MPを除くすべてのステータスが660」
「……‼それほどの物ですか……」
ああ、そうだろう?そんな顔をするだろうな。カイザ様の偉大さに身を震わせろ。
「そ、それで、HPとMPは」
「MPは330で全快状態、HPはたったの!60しか削れておらず残りは500だ」
セバス、お前の全力ではせいぜい10%が関の山ってことだ。
「……分かりました。ありがとうございます。それでは――」
「ああ!僕は自由に動かさせてもらうよ。遊撃部隊、ってやつだ」
カイザ様以外の指示を聞くなど、これだけで十分だ。
「そうですか。ではそのように、お願いします」
……なんだよ、何だよその顔は!その僕を見透かしたような顔、僕はお前のその顔が大っ嫌いだ!
「……ああ、そうさせてもらうよ」
^
「さ~てと、それではレオ様、レイ様、よろしくお願いしますわ~」
「うん、ロイザのことは俺達が守るから、安心して演奏してね」
「はい、ありがとうございます。うふふ~」
……かっわいいい!カイザ様の容姿端麗なかっこよさとはまた違う、女の私でもつい見惚れてしまうほどの可愛さ!くりくりっとした瞳も、ふさふさっとした髪も、ふにふにっとした肌も!すべてが可愛いわ~!
「そうです。私たちのことは気にせず、演奏をお願いします」
「ええ、そうですわね~」
うっるせーな、この幼女の皮を張り付けた腐れくそビッチが!お前さえいなければ、私が『罰』の座をとれたかもしれないっていうのに……。レオ様にも、ましてやカイザ様にも無理矢理搾り取った残りかすみてーな色気を振りまきやがって!ぶち殺〇ぞ!
おっと、いけないいけない私としたことが。さ、演奏を始めましょ~。
「共鳴の琵琶」
今日もよろしくね~、私の大事な大事な琵琶ちゃん。
「始めますわ~。……【持国天】」
――ピロロロロロローン……シャンシャラララン……ジャンジャララララララ、ピロロロロシャララララ――
「演奏終了まで15分ですわ~。それ以降も事態が収まらないようであれば、私も魔術支援を行いますわ~」
幾本の指が縦に並ぶ弦を休むことなく弾き、幻想的な音が奏でられる。
奏でられた音は優雅に舞い、力となり一人一人の下へと溶け込んでいく。
^
「悲しいなあ……カイザ様は、悲しいですか?……表情からは読めません。悲しいなぁ」
仮面をつけた道化、フェイスが『くない』に似たナイフを指の間に幾本も挟み、カイザの周りを旋回しながら仮面サッドが言葉を口にする。
(サッド、視界は全てお前に任せているんだ。くれぐれも油断しないでくれ。DEFを上昇させ、ロイザからの支援を受けてるとはいえ恐らく5発で落ちる)
「分かってますよ、フェイス。ああ、悲しいなあ、悲しいなあ……」
「おい、独り言激しーぞ仮面野郎!」
サッドとフェイスが会話しているのは、傍から見ればただただ独り言が激しい人のように捉えられる。
流石というのだろうか、その感想をなんの躊躇いもなく鬱陶しそうにシェストが告げる。
「おやおやシェストさん、私はそんなふうに言われてとても悲しいです。悲しいなあ……悲しいなあ……」
「……っけ、気持ちわりぃ。なんで仮面が喋ってんだよ……。フェイス!タイミング合わせな。私が通る道、開けとけよ」
(ああ、了解した)
シェストが愚痴を垂れ流した後、作戦のようなものを命令口調で言うと、フェイスは頷きで返す。
^
「死の大鎌」
さてさて~、フェイスが時間稼いでる間、悪いけど私は溜めさせてもらうぜカイザ様。あの色化け女の強化も入ってることだし、とおおぉぉっても痛いけど、我慢してくれよ?
「じゅうぅぅ、きゅうぅぅ、はあぁぁちぃ、なああなあぁぁ、ろおぉぉくぅぅ、ごおおぉぉ」
『……位置について』
シェストのつま先から紫色のオーラが溢れ出す。そのオーラは、シェストのねっとりとしたカウントダウンに応じるように勢いを増し広がっていく。
そしてそのカウントダウンに乗せるように静かに、それでいてしっかりとした口調でミストが囁く。
「よおおぉぉん、さああぁぁん、にいいぃぃ、いいぃぃちいぃ」
『よーい』
「ぜろぉぉ‼」
『どん』
……くそっ。今の僕の行動の最適解を指示されただけにもどかしい。決してお前に従ったわけではないぞ、セバス。
「【広目天】」
お許しくださいカイザ様。お調べさせていただきます。
<解析中。……終了しました。解析結果を表示します>
カイザ ♂ 魔王
Lv24
HP 500/560
MP 330/330
ATK 660
INT 660
DEF 660
MND 660
AGI 660
……凄まじいな。恐らく【魔王】を発動しているのだろうが、それを踏まえてもステータスが高すぎる!流石だ……流石はカイザ様だ!
「ビャクラ、解析は終わりましたか」
……ちっ、俺の興奮を遮る忌々しい声め。
「ああ。終わったとも。HP,MPを除くすべてのステータスが660」
「……‼それほどの物ですか……」
ああ、そうだろう?そんな顔をするだろうな。カイザ様の偉大さに身を震わせろ。
「そ、それで、HPとMPは」
「MPは330で全快状態、HPはたったの!60しか削れておらず残りは500だ」
セバス、お前の全力ではせいぜい10%が関の山ってことだ。
「……分かりました。ありがとうございます。それでは――」
「ああ!僕は自由に動かさせてもらうよ。遊撃部隊、ってやつだ」
カイザ様以外の指示を聞くなど、これだけで十分だ。
「そうですか。ではそのように、お願いします」
……なんだよ、何だよその顔は!その僕を見透かしたような顔、僕はお前のその顔が大っ嫌いだ!
「……ああ、そうさせてもらうよ」
^
「さ~てと、それではレオ様、レイ様、よろしくお願いしますわ~」
「うん、ロイザのことは俺達が守るから、安心して演奏してね」
「はい、ありがとうございます。うふふ~」
……かっわいいい!カイザ様の容姿端麗なかっこよさとはまた違う、女の私でもつい見惚れてしまうほどの可愛さ!くりくりっとした瞳も、ふさふさっとした髪も、ふにふにっとした肌も!すべてが可愛いわ~!
「そうです。私たちのことは気にせず、演奏をお願いします」
「ええ、そうですわね~」
うっるせーな、この幼女の皮を張り付けた腐れくそビッチが!お前さえいなければ、私が『罰』の座をとれたかもしれないっていうのに……。レオ様にも、ましてやカイザ様にも無理矢理搾り取った残りかすみてーな色気を振りまきやがって!ぶち殺〇ぞ!
おっと、いけないいけない私としたことが。さ、演奏を始めましょ~。
「共鳴の琵琶」
今日もよろしくね~、私の大事な大事な琵琶ちゃん。
「始めますわ~。……【持国天】」
――ピロロロロロローン……シャンシャラララン……ジャンジャララララララ、ピロロロロシャララララ――
「演奏終了まで15分ですわ~。それ以降も事態が収まらないようであれば、私も魔術支援を行いますわ~」
幾本の指が縦に並ぶ弦を休むことなく弾き、幻想的な音が奏でられる。
奏でられた音は優雅に舞い、力となり一人一人の下へと溶け込んでいく。
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「悲しいなあ……カイザ様は、悲しいですか?……表情からは読めません。悲しいなぁ」
仮面をつけた道化、フェイスが『くない』に似たナイフを指の間に幾本も挟み、カイザの周りを旋回しながら仮面サッドが言葉を口にする。
(サッド、視界は全てお前に任せているんだ。くれぐれも油断しないでくれ。DEFを上昇させ、ロイザからの支援を受けてるとはいえ恐らく5発で落ちる)
「分かってますよ、フェイス。ああ、悲しいなあ、悲しいなあ……」
「おい、独り言激しーぞ仮面野郎!」
サッドとフェイスが会話しているのは、傍から見ればただただ独り言が激しい人のように捉えられる。
流石というのだろうか、その感想をなんの躊躇いもなく鬱陶しそうにシェストが告げる。
「おやおやシェストさん、私はそんなふうに言われてとても悲しいです。悲しいなあ……悲しいなあ……」
「……っけ、気持ちわりぃ。なんで仮面が喋ってんだよ……。フェイス!タイミング合わせな。私が通る道、開けとけよ」
(ああ、了解した)
シェストが愚痴を垂れ流した後、作戦のようなものを命令口調で言うと、フェイスは頷きで返す。
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「死の大鎌」
さてさて~、フェイスが時間稼いでる間、悪いけど私は溜めさせてもらうぜカイザ様。あの色化け女の強化も入ってることだし、とおおぉぉっても痛いけど、我慢してくれよ?
「じゅうぅぅ、きゅうぅぅ、はあぁぁちぃ、なああなあぁぁ、ろおぉぉくぅぅ、ごおおぉぉ」
『……位置について』
シェストのつま先から紫色のオーラが溢れ出す。そのオーラは、シェストのねっとりとしたカウントダウンに応じるように勢いを増し広がっていく。
そしてそのカウントダウンに乗せるように静かに、それでいてしっかりとした口調でミストが囁く。
「よおおぉぉん、さああぁぁん、にいいぃぃ、いいぃぃちいぃ」
『よーい』
「ぜろぉぉ‼」
『どん』
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