ゲームの世界に閉じ込められて魔王になりました。99万9999人のプレイヤーを倒すまで現実世界に帰れません。

でるたー

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〜戦力強化編〜

26話 イベント設置!条件が揃ってねえ出直してきな!

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 いい目覚めだ。暑い日差しがカーテンの隙間から差し込み部屋の中を僅かに照らす。

 ……ん??暖かいじゃなくて?

「オープン」

 そんなまさか、毎朝6時出勤だった俺が?ありえないだろ、うん。

『13:36』

 ……。……。

――コンコン

「おはようございますカイザ様。ご昼食、お召し上がりになられますか?」

 ……。すいませえええん‼



世界地図ワールドマップ

 相変わらず豪華な昼食を終えた後、自室に戻り世界地図ワールドマップを開く。
 いやあ、昨日はつい配下を覚えるのに必死で就寝が遅くなってしまった。これが規則正しい生活を送っていたが故の障害ってやつか……

「さーてと」

 寝坊の話はさておき、昨日調べ忘れていたことがあったのを思い出したのだ。

 展開されたジオラマの『第5ステージ 雷天の地エレクトル』と表示されている場所をタップする。すると、拡大するように映像が動き第5ステージ全面の地図がピックアップされる。

 俺が調べ忘れていたこと。それは、イベント設置の場所と条件だ。題名を見るたびにこちらを不快にさせる驚異の『ヘルプ』には、『プレイヤーが未踏の地であれば、条件を満たすことでイベントを設けることが出来る』と記載されていた。
 その中の『条件を満たす』というのをうっかり忘れていたのだ。

「うーーん。……お?」

 マップ全体を見渡していると、3か所ほど不自然に白い旗が立っている場所を発見する。イベント設置エリアだろうか。

「お、なるほど、これが条件か。ふむふむ」

 3つの内1つをタップすると、マップの上にプレートが出現し、『イベント設置エリア 5―1』の文字と様々な条件が記載されていた。
 取り敢えず、俺が今タップした白旗の条件は以下の3つだ。

1.イベントモンスターはLv45以下であること

2.スキル【ゴーレム生成】により生成されたゴーレム、またはスキル【召喚術】により配下となった魔物のみ設置可能

3.自身のLvが40以上であること

 まあ、大体予想していた通りだ。大体予想していた通りなのだが……。

「スキルとLvかあ……いやあ、きつい!」

 スキルのための消費PtとLv40までの道のり。なんとなく分かっていたが、きついものはきついのだ。

 冬、極寒なのに出勤しなければいけないだろう?極寒と分かっていてもきついだろう?そういうことだよ。

 だが、ここで燻っているとイベントを設置する前にプレイヤーが第5ステージに到達してしまう。現状を理解し向き合ってしまった今、俺に躊躇など許されない。

「セバス!」

「はい、カイザ様。なんでしょうか」

 部屋の外で待機しているであろうセバスに向け声をかけると、案の定扉が開き返事が返ってくる。

「今からレジェンダリーフォレストに出向く。お供はレイだ。呼んでもらっていいか?」

「レイですね。畏まりました。【伝達リークス】。レイ、カイザ様がお呼びで……‼え、ええ、はい、そうです、はい。ですので、カイザ様の自室に来るよう」

「お待たせ致しましたカイザ様!何なりとお申し付けくださいませええええ‼」

「あ、ううん、全然待ってないよ。うん。俺も丁度今来たところ」

 おっと、レイの驚愕の速さと勢いにデートのテンプレ台詞が出てしまった。……一回も使ったことないけどな!
 ていうか、セバスが若干押され気味になるってどんなテンションで反応したんだよ……。

「……は!ん、んん!少し気を取り乱してしまいました。それで、今回はどのようなご用件で?」

 自分の行動を振り返ったのだろう。顔を赤らめながらも気を取り直し、いつもの落ち着いた雰囲気のレイに戻る。

「ああ。今日はレジェンダリーフォレストでレベリングしようと思うんだが、そのお供を頼みたいんだ」

「そそそそ、それは、もしや2人、ですか?」

 レイが再び赤面し、上目遣いで問う。うん、いやまあそうなんだけど、さ。俺別に鈍感じゃないからさ、気付いちゃってるんだけどいいのこれ?あ、でも俺の勝手な被害妄想だったら困るからこの考えはやめておこう。
 これ、『彼女いない歴=年齢』の残念男の心の中での葛藤ね。テストに出るから覚えておくように。

「ああ、そうだが……だめか?」

「いえいえそんなことは!全く、全くもってございません!カイザ様と2人……カイザ様と2人……にへらぁ」

 こらこら、俺の名前を連呼しながらそんなだらしのない顔をするでない。

「それじゃあセバス、今日も城の防衛任せた。レイ、行くぞ」

 いつものようにセバスに城の防衛を頼み、感情がうわの空になっているレイをこちらの世界に呼び戻す。

「畏まりました」

「カイザ様と……ふえ!?あ、は、はい!行きましょう!」

 配下の中で一番まともで、頼りがいのある後衛を選んだつもりだったのだが……これは人選を間違えたか?
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