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〜戦力強化編〜
34話 ポンコツ退治
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「ぐあああ‼」
「レイ、援護」
背中を魔剣で斬りつけると、ヴラドが悲鳴を上げる。勿論そこで情けをかけることはなく、レイに援護を要請する。
「ドライア」
俺の声に反応し、すかさずレイが中級土属性魔法ドライアを発動する。その瞬間、ヴラドの足場手前の地面が不自然に盛り上がり、腹部に直撃する。
「ぐほあっ……‼ぐうっ、ブラッドレイ!」
ヴラドがレイの追撃に苦を露わにしながらも魔術を発動する。その瞬間、先程ヴラドの背中から上がった血しぶきが、地面落下の直前で幾つもの魔法陣へと変わる。
少し不味いな。血しぶきというだけあって数が多すぎる。それも今回は乱射だ。全て俺に向けているうえ、多角からの攻撃。ここは甘んじて受けるしかないか。
「水精の加護」
ブラッドレイに直撃する瞬間、レイが何やら魔術を発動し体が水の膜に覆われる。
結局、数本のブラッドレイを被弾したものの、大したダメージにはならなかった。強化されたMNDもあるのだろうが、何よりレイが施した魔術が活躍した。
「レイ、いい援護だ」
「ありがとうございます」
ロイザの守護を果たしながらもしっかりと状況を把握している。流石だ。
「さて、行くぞ。瞬歩」
再び瞬歩を発動しヴラドの背を取る。
瞬歩は【上級剣術】に含まれた魔術だ。MPを3消費することで、視界に映る半径5メートル以内の場所であれば瞬時に移動が可能。いわゆる短距離瞬間移動のようなものだ。ただ、連続で使用することが出来ず、リキャストタイムが1分存在する。
「ふっ」
「んぎい……」
そのまま魔剣を振り下ろす。だが、どうやら動きを読まれていたらしく、ヴラドが咄嗟に振り向き細剣を幾度となく魔剣に突きつけ威力を殺す。
「ふはは、そのような子供騙しが、2度通じるとでも思ったか!」
2つの剣をギリギリと拮抗させながら、ヴラドがこちらを睥睨するように言う。どうやら俺の攻撃をいなせたのが相当嬉しかったらしい。
「いや、流石にそんな己惚れてねーよ。それより後ろ、危ないぞ?」
(ドライア)
「あぁん?……‼かっ……ぐはっ……‼」
ヴラドがこちらに注意を寄せながらも顔を振り向けた瞬間、背中に盛り上がった大地が直撃する。
こちらは複数人だ。勿論1対1などという正々堂々の勝負をするつもりは毛頭ない。
というか、こいつなんで俺しか見てないんだよ。さてはポンコツだな?
「はい首いただきます」
レイのドライアを直撃し、宙で身動きが取れないヴラドの首を一閃。
<ネームド:ヴラド Lv34を撃破しました。ネームドを撃破しました。スキル【吸血】を取得しました。レアアイテムがドロップしました。『吸血鬼の王子の牙×1』『吸血鬼の王子の核×1』を獲得しました。Lvが31にアップしました。スキルポイントを2獲得しました>
うお、すんごい量のアナウンス。俺でなきゃ聞き逃しちゃうね。色々と確認したいことはあったが、それは後だ。
「向こうは……まあ、流石に2人いればいけるか」
ビャクラとレイがいる方向に目を向けると、そこには既にボロボロになった狼と余裕綽々の2人の姿があった。
「あ、カイザ様、終わったんですね!この子、後一撃で倒れるので決めちゃってください!」
……は?こいつらもしかして、俺のために今の今まで撃破寸前で寸止めしてたの?
「え、いやいいよ、経験値奪うわけにもいかないし」
俺らはパーティーを結成しているわけではないので撃破した人に経験値が全てはいる。まぁ、パーティーを結成していると経験値が共有されるのかは知らないが、流石に経験値泥棒になりたいわけではないため断る。だが、ここで彼らが譲らないわけなかった。
「いえ、僕たちはカイザ様が撃破すれば自動的に経験値が入ってくるのです。今まで分け与えて頂いた経験値のお返し、とでも思ってくだされば」
ビャクラが至って真面目な顔でそう告げる。……こいつら、マジだ。
「はぁ……。分かった。ガルマダ」
<ネームド:ネロ Lv30を撃破しました。ネームドを撃破しました。スキル【威圧】を取得しました。レアアイテムがドロップしました。『ナイトメアウルフの毛皮×1』『ナイトメアウルフの核×1』を獲得しました。Lvが32にアップしました。スキルポイントを2獲得しました>
闇魔術で止めを刺すと、先程同様の長文アナウンスが聞こえてくる。どうやらネームドは経験値が豊富なようで、一体で1レベル上昇という驚異的なレベルアップを果たした。
そして、それと同時に演奏が終わる。
「まあ、なんだ、取り敢えず皆お疲れ」
蝙蝠、狼の殲滅にその親分たちの撃破。苦戦はしなかったものの、正直今までで一番疲れた。
「休憩しよう」
MPは休息で自動回復する。それも踏まえての休憩だ。決して俺が休憩したいからではない。……。……休憩したいです。
「レイ、援護」
背中を魔剣で斬りつけると、ヴラドが悲鳴を上げる。勿論そこで情けをかけることはなく、レイに援護を要請する。
「ドライア」
俺の声に反応し、すかさずレイが中級土属性魔法ドライアを発動する。その瞬間、ヴラドの足場手前の地面が不自然に盛り上がり、腹部に直撃する。
「ぐほあっ……‼ぐうっ、ブラッドレイ!」
ヴラドがレイの追撃に苦を露わにしながらも魔術を発動する。その瞬間、先程ヴラドの背中から上がった血しぶきが、地面落下の直前で幾つもの魔法陣へと変わる。
少し不味いな。血しぶきというだけあって数が多すぎる。それも今回は乱射だ。全て俺に向けているうえ、多角からの攻撃。ここは甘んじて受けるしかないか。
「水精の加護」
ブラッドレイに直撃する瞬間、レイが何やら魔術を発動し体が水の膜に覆われる。
結局、数本のブラッドレイを被弾したものの、大したダメージにはならなかった。強化されたMNDもあるのだろうが、何よりレイが施した魔術が活躍した。
「レイ、いい援護だ」
「ありがとうございます」
ロイザの守護を果たしながらもしっかりと状況を把握している。流石だ。
「さて、行くぞ。瞬歩」
再び瞬歩を発動しヴラドの背を取る。
瞬歩は【上級剣術】に含まれた魔術だ。MPを3消費することで、視界に映る半径5メートル以内の場所であれば瞬時に移動が可能。いわゆる短距離瞬間移動のようなものだ。ただ、連続で使用することが出来ず、リキャストタイムが1分存在する。
「ふっ」
「んぎい……」
そのまま魔剣を振り下ろす。だが、どうやら動きを読まれていたらしく、ヴラドが咄嗟に振り向き細剣を幾度となく魔剣に突きつけ威力を殺す。
「ふはは、そのような子供騙しが、2度通じるとでも思ったか!」
2つの剣をギリギリと拮抗させながら、ヴラドがこちらを睥睨するように言う。どうやら俺の攻撃をいなせたのが相当嬉しかったらしい。
「いや、流石にそんな己惚れてねーよ。それより後ろ、危ないぞ?」
(ドライア)
「あぁん?……‼かっ……ぐはっ……‼」
ヴラドがこちらに注意を寄せながらも顔を振り向けた瞬間、背中に盛り上がった大地が直撃する。
こちらは複数人だ。勿論1対1などという正々堂々の勝負をするつもりは毛頭ない。
というか、こいつなんで俺しか見てないんだよ。さてはポンコツだな?
「はい首いただきます」
レイのドライアを直撃し、宙で身動きが取れないヴラドの首を一閃。
<ネームド:ヴラド Lv34を撃破しました。ネームドを撃破しました。スキル【吸血】を取得しました。レアアイテムがドロップしました。『吸血鬼の王子の牙×1』『吸血鬼の王子の核×1』を獲得しました。Lvが31にアップしました。スキルポイントを2獲得しました>
うお、すんごい量のアナウンス。俺でなきゃ聞き逃しちゃうね。色々と確認したいことはあったが、それは後だ。
「向こうは……まあ、流石に2人いればいけるか」
ビャクラとレイがいる方向に目を向けると、そこには既にボロボロになった狼と余裕綽々の2人の姿があった。
「あ、カイザ様、終わったんですね!この子、後一撃で倒れるので決めちゃってください!」
……は?こいつらもしかして、俺のために今の今まで撃破寸前で寸止めしてたの?
「え、いやいいよ、経験値奪うわけにもいかないし」
俺らはパーティーを結成しているわけではないので撃破した人に経験値が全てはいる。まぁ、パーティーを結成していると経験値が共有されるのかは知らないが、流石に経験値泥棒になりたいわけではないため断る。だが、ここで彼らが譲らないわけなかった。
「いえ、僕たちはカイザ様が撃破すれば自動的に経験値が入ってくるのです。今まで分け与えて頂いた経験値のお返し、とでも思ってくだされば」
ビャクラが至って真面目な顔でそう告げる。……こいつら、マジだ。
「はぁ……。分かった。ガルマダ」
<ネームド:ネロ Lv30を撃破しました。ネームドを撃破しました。スキル【威圧】を取得しました。レアアイテムがドロップしました。『ナイトメアウルフの毛皮×1』『ナイトメアウルフの核×1』を獲得しました。Lvが32にアップしました。スキルポイントを2獲得しました>
闇魔術で止めを刺すと、先程同様の長文アナウンスが聞こえてくる。どうやらネームドは経験値が豊富なようで、一体で1レベル上昇という驚異的なレベルアップを果たした。
そして、それと同時に演奏が終わる。
「まあ、なんだ、取り敢えず皆お疲れ」
蝙蝠、狼の殲滅にその親分たちの撃破。苦戦はしなかったものの、正直今までで一番疲れた。
「休憩しよう」
MPは休息で自動回復する。それも踏まえての休憩だ。決して俺が休憩したいからではない。……。……休憩したいです。
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