ゲームの世界に閉じ込められて魔王になりました。99万9999人のプレイヤーを倒すまで現実世界に帰れません。

でるたー

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〜戦力強化編〜

55話 レイペディア

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<――デトネイトロックLv43を撃破しました。アイテムがドロップしました。『爆発石×196』を獲得しました。Lvが50にアップしました。スキルポイントを62獲得しました>

 どのくらい時間が経っただろうか。気付けば呆然と眺めてた土煙一色の景色は、大爆発が嘘だったかのように元の森の景色へと再生している。
 それに続くようにアナウンスが鳴りやむ。システムとはいえ、ここまで長い時間途切れることなく誰かに語り掛けたことは史上初なんじゃないか?

「爆発、終わりましたね」

 レオがすっかり疲れ切った表情で地面にへたり込む。他の者もへたり込むまではいかずとも、膝に手を置き焦燥しきっている。体力ではなく精神的に。
 ちなみに俺は無心でいたせいだろう、あまり疲れを感じない。

「終わったな」

 レオに言葉を返しながらアナウンスを振り返る。

 『爆発石』が196個ドロップした。つまり、デトネイトロックを196体撃破したという事だ。
 撃破判定の仕組みは分からないが、どうやら爆発地雷の影響で自爆したデトネイトロックの影響で自爆したデトネイトロックも撃破した判定になるようだ。
 簡単に言えば、自爆した根本的な原因が俺であればそれは俺の撃破になるようだ。

 そして、そんな馬鹿みたいな自爆の連鎖が起きたことで俺のLvは一気に7上がって50に到達し、スキルポイントを62も獲得した。
 こんなレベリングがあっていいものかと普通は思うのだが、今の俺はこの世界が人生なのだ。有難くこの事態を受け入れさせてもらう。
 さて、そんなわけで獲得したスキルポイントを早速割り振ろう。自身を強化できる時にしない手はないのだ。

「オープン」

 ウィンドウを表示しステータスを確認する。スキルポイントは78貯まっていた。

「ん、これが最終スキルなのか」

 『剣の名人』に連なるスキルツリーを覗くと、上位スキルに繋がる枝は次に習得できるスキルで途絶えている。どうやら今から習得するスキルが最上位スキルのようだ。
 ちなみに『韋駄天・剣』が現在、俺が取得しているスキルの中で唯一の最上位スキルだ。

<スキル『剣の達人』を25のスキルポイントを使用して取得しますか?>

 YES。

<スキル『剣の達人』を取得しました。一定条件を達成しました。『ソードマスター』の称号を獲得しました。『魔剣技シリーズ』『剣豪』のエクストラロックが解除されました>

 んーー? なんかスキルを取得しただけなのに情報が渋滞してるぞ?
 『剣の達人』を取得したのはいいとして、称号やらエクストラロックやらがよく分からない。

「レイ、称号とエクストラロックって何か分かるか?」

 こんな時はレイペディアの出番だ。

 レイは何故か俺の言葉を聞いて目を見開いた後、尊敬の眼差しで俺を見つめる。

「称号というのは、世界が一定の成果を果たした者に与える栄冠です。称号は効果は様々ですが、いずれもメリットとなる効果を所持しています」

 レイが若干興奮気味に、手をワキワキさせながら説明する。称号はよくあるRPGの定番のようなものだな。あとで効果を確認してみるとしよう。
 まあ簡単に言えば、条件が提示されない隠れミッションの達成報酬のようなものだろう。そもそもミッションがこのゲームにあるのかは謎だが。

「そしてエクストラロックというのは、簡単に言ってしまえばエクストラスキルの鍵のようなものです。エクストラスキルは強力なスキル故、解放条件のノーマルスキルを全て取得しなければ出現しません。そんなエクストラスキルが出現しないよう、施錠しているのがエクストラロックですね」

 なるほどなるほど。流石はレイペディアだ。これに関してはつまりもくそもないな。レイの回答そのものが一番分かり易い。

「ありがとうレイ、助かった」

「お役に立てたようで何よりです」

 おお、久しぶりに見たな、ローブの端をつまんでの淑女の礼。

「えーーと、エクストラスキルはーー……これか」

 恐らくエクストラスキルがスキル取得欄に追加されているだろう。そう考えウィンドウをスクロールしようと目線を落とすと、一番上に金色の縁の中に表記されたスキルが2つ並んでいた。ひとまず2つのスキルの詳細に目を通す。


『魔剣技シリーズ』:MPを消費することで発動する半物理半魔術の剣技の総称。種類は『無魔剣技』『火魔剣技』『水魔剣技』『風魔剣技』『土魔剣技』『光魔剣技』『闇魔剣技』の計7種類。(→)

『剣豪』:『剣の達人』の上位エクストラスキル。(→)


 説明文を見てる限りは十分強力そうなスキルだな。だが、なにせスキルポイントが重い。
 魔剣技は数が多いからだろう、25Ptで取得可能だ。だが、一つ25Ptと考えると、全て取得するには175Pt必要になる。
 そして剣豪に関しては、100Pt必要だ。まあ、エクストラスキルなんて名がついている以上、ある程度は予想していたが実際に見ると気が遠い。

「取り敢えずこいつだけ取っておくか」

<エクストラスキル『無魔剣技』を25のスキルポイントを使用して取得しますか?>

 YES。

<エクストラスキル『無魔剣技』を取得しました>

 10分ほど悩んだ末、『無魔剣技』だけ取得することにした。取ろうと思えばもう一つ魔剣技を取得できるが、俺は魔剣士だ。魔術も取得しておかなければいけない。

<スキル『上級闇魔術』を15のスキルポイントを使用して取得しますか?>

 YES。

<スキル『上級闇魔術』を取得しました>

 よし、これで同レベルの魔術師相手に間合いが詰めにくい状況下でも戦いやすくなるだろう。
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