異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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2章 強さを求めて2 新たに2人

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「ダン、夕食が出来たのじゃ。目を覚ますがよい」

「……ん、フラッタ? ああ、俺寝ちゃってたのか……」


 フラッタの優しげな声に起こされて、脳が少しずつ現状を把握する。

 把握した今の現状は、夕日が差し込む寝室のベッドで、フラッタとリーチェの2人と裸で身を寄せ合っている、だった。最高かな?


「ニーナとティムルが夕食を準備してくれてるよ。ぼくたち2人は戦力外だから、ここでダンの毛布役さ」


 に、にくぶとんってやつぅ……?

 ……エロス大御神様。寝起きなんだから少し自重してくださいよぉ。


 今は夕食前、つまり夕方だ。夕方だけど寝起きだから目覚めだ。目覚めだからおはようのちゅーをしなければいけない。

 決してエロス大英雄様のエロ気にあてられたわけではないっ。


 フラッタの元気いっぱいの舌の感触と、リーチェのエロエロなねっとりとした感触の違いが楽しくて、2人の口を何度も行ったり来たりする。

 次第に両手さんも暇を持て余したのか、2人の体を弄り始める。


「だ、ダメなのじゃ、起きないとだムグっ!」

「ふ、2人が待ってるよぅ。起き、起きてよぅ……ムグゥ」


 2人から抗議の声があがる度、口を塞いで続行だ。

 フラッタ大好き! リーチェ大好き! もう2人とも大好きすぎるぅ!


 夢中で2人を楽しんでいると、パンパンッ、と入り口の方から手を叩く音がした。


「ほぉらダン。起きて起きて。まずは夕食食べよ?」


 ニーナの声が耳に届く。

 だけどやめられない止まらない。フラッタとリーチェを貪るのがやめられないっ。


「ねぇダン。貴方今、暴走しちゃってるよ? 気付いてる?」


 暴走? 俺はただみんなを愛したいだけだ。力いっぱい。全力で……。


「今のダン。みんなの声、無視してるよ?」


 ――――っ!!

 ニーナの言葉に、頭に冷水をぶっ掛けられたような気分になる。

 狭まった視界は広がって、広がった視界にはフラッタとリーチェのあられもない姿。


 ダメだと、起きてと伝える2人の声を無理矢理遮り、ただ自分勝手に2人を貪って……。


「あ、ああ、あああ……。俺、俺2人に、なんて、なんてことを……! フラッタ……。リーチェ……。ごめん。本当にごめん、んんっ」


 絶望と後悔で塗り潰されながらも必死に謝罪する俺の口を、それ以上謝らせないとでも言うように上から押さえつけるニーナの人差し指。


「大丈夫。謝らなくていいの。声は聞いてくれなかったけど、2人も嫌がってたわけじゃないから」


 俺の謝罪を止めたニーナの表情は笑顔で、怒っているようには見えない。


「まずは起きて。ダンの今の状態も、多分私達のせいだから。ご飯を食べながらお話しよ?」

「ニーナたちの……、せい? そんなわけ、そんなわけないでしょっ!? 4人が魅力的過ぎるって意味ならその通りだけど、暴走したのは俺の責任に決まってるっ!」

「あはっ。ダンってば、どんな時でも私たちに好きだー、って伝えないと気が済まないの? 心配しないで。別に悪い話じゃないから。フラッタとリーチェもさぁ起きてっ」


 俺の手を優しく振りほどいて離れていくフラッタとリーチェ。

 その2人もなんだかニコニコと上機嫌に見えて、とても怒ってるようには……、というか明らかにめっちゃくちゃゴキゲンだな?

 ニーナはニーナで、戸惑う俺の様子を楽しくて仕方ないといった様子で見守ってくれている。

 なにがなにやら分からないけど、みんながゴキゲンなら、何も問題ない、の……?


 戸惑いながらも最低限の衣服だけ着て寝室を出る。

 そしてニーナに案内されたのは、いつもの食堂ではなく客室の1つだった。


「今日は皆少しでもダンの近くにいたいから、客室のソファで座って食べようね。はーい、ダンの席はここですよぉ」

「ふふふ。待ってたわよー。待ちくたびれちゃったわよーっ! おいでダン。お姉さんがぎゅーっとしてあげますからねー?」


 先にソファに座って待っていたティムルの膝の上に座らせられて、後ろからぎゅーっと抱きしめられる。

 俺の左右にはフラッタとリーチェがピッタリと寄り添ったままで、両腕は強制的に左右の2人の腰に回され拘束されてしまった。


「ティ、ティムルっ!? 男の俺がお前の上に座るなんて出来ないよっ!? 重いでしょっ!?」

「あはー。まさに人間族らしい気遣い、ありがとね。でも残念でしたー。ドワーフもエルフも獣人も竜人も、人の2、3人抱っこしたくらいじゃなんともないわ。ダンに上に乗られてても、いつも普通に寝てるでしょ?」


 人間族さん弱すぎ問題っ!

 ていうかなにこの世界!? 何もかもが俺にとって都合が良すぎるよぉっ!?


「ててて、ていうか今から夕食なんでしょっ!? これじゃティムルも食事し辛いし、俺の両手はがっちり捕まってるしで、食事できる体勢じゃなくないっ!?」

「それも残念でしたー。なんでこの状況でニーナちゃんがくっついてないと思ってるの? さぁニーナちゃん。食事を始めちゃいましょーっ」

「了解なのっ。それじゃみんな、ティムルと2人でいっぱい作ったから、遠慮なく食べてねっ」


 夕食は我が家の定番になりつつある、ホットサンドモドキのようだ。

 ニーナが手際よくみんなに1つずつ配っている。両手の塞がっている俺にはくれなかったけど?


 客室の中をよく見ると、少し離れたテーブルに山のようにホットサンドモドキが積まれている。

 あれ全部食べるの? 食べるんだろうなぁ。

 俺自身かなり腹が減ってるし、みんなもきっとお腹が空いているんだろうね。


 うん、で俺の分は? 渡されてもフラッタとリーチェに腕をがっちり拘束されてるから、受け取れないんだけどさ。


「ふふ。ダンのはこうするに決まってるでしょ? 口をあけて? はい、あーん」


 ニーナに顎を引っ張られて、開いた口にホットサンドを添えられる。がぶりと噛み付いてもぐもぐと咀嚼する。

 うん。味なんか1つもわかんないってばぁっ! ニーナとティムルの手料理なのにぃっ!


 舌では味を感じるけど、脳が味を認識してくれないのぉっ! 他の感触を把握するのに忙しすぎてさぁっ!

 自身ももぐもぐと食事をしながら、手際よくみんなにホットサンドモドキを配り、俺にあーんを繰り返すニーナ。


 なにこの人、仕事出来すぎじゃない?

 ヴァルハールに行ったら3日後にはギルドマスターになってそうなんだけど!?


「あ、喉が渇いた? ちょっとだけ待っててね」


 ニーナは水差しの水を口いっぱいに含んで、口移しで俺に水を飲ませてくる。

 うん。そんな予感はしてた。そんな予感はしてたんだよ。だけど実際にやられるとめちゃくちゃびっくりして思考が追いつかないんだよ?


 水を飲ませる目的のはずなのに、少しずつしか水を送ってくれなかったり、思い切り舌を絡ませられたりして、もうこれのどこが夕食なんだよって気分になってくる。

 俺は日本にいる時、口移しでの飲食のやり取りって、緊急時以外は「うわぁ……」って思う方だったのにぃ。

 他人の唾液が混ざった液体や、他人が咀嚼した食べ物を口に流し込まれるなんて、嫌悪感しかなかったのにぃ。

 相手がニーナだってだけで、全部ウェルカムになっちゃうよぉっ!


 3人の美女に密着されながら、更に別の美女に介助してもらいながら食事するとかどこの王様だよっ!?

 しかも1人はエルフの姫君だよっ! 王様だってこんな体験したことないでしょっ!?


 山と積まれたホットサンドモドキが全て無くなるまでの間、俺はこの夢のような夕食で舌鼓を打った。

 だけど料理じゃないものの味ばかり印象に残ってるんですけどぉ?


 食事が終わると片付けもせずに、ニーナが俺の足に正面から跨ってきた。

 ちょっとティムルの事が心配になったけれど、ニーナが乗った瞬間すら身じろぎ1つせず、本当に何でもなさそうにしている。


「いつもいっぱい愛してくれてありがとう。そんなダンについつい甘えちゃって、今回は少しやりすぎちゃったの。ダンに無理させちゃってごめんね? 凄く嬉しかったの」


 まるで悪戯に成功した子供のように、機嫌はいいけど少し申し訳ないという感じで俺に謝るニーナ。

 ニーナも他の皆も怒ってなくて、それどころかみんなニコニコと上機嫌なんだけど、俺にはニーナの言っている事が良く分からなかった。


「えと、やっぱりちょっと分からないよ? みんなに甘えたのも、みんなを抱きたかったのも全部俺の意志だよ? みんな可愛すぎて、無理してでも抱きたくなっただけだよ?」


 戸惑う俺に、前後左右から抱きつく力が強くなる。

 なんでみんなそんなに嬉しそうな顔をしてるのさ?


「確かに少し無理しちゃったかもしれない。それは認めるよ。でもどうしてそれがみんなのせいになるのさ? みんなが物凄く可愛くて物凄くエロいせいなの? だったら俺は悪くないと思うけど」


 今も四方を完全に固められていて、残弾も尽きているくせにみんなと繋がりたくて仕方ない。

 それくらいみんなが可愛くて魅力的で、大好きで愛おしい。


「うん。ダンは悪くないの。悪いのは私達だったの。悪い私はダンに無理させちゃったのに、ダンの言葉が嬉しくて嬉しくて仕方がないのっ」


 堪えきれないといった様子で、正面から思い切り抱きしめてくれるニーナ。

 えっと……? ニーナが嬉しいなら何も問題ないんじゃないの……?


「えっとね。自分が嫌いで卑屈で自虐癖のあるダンは、自分から私達のことを抱こうって、本当は思ってないの。ダンは私達の気持ちを受け取って、それを自分の気持ちだと勘違いして私たちを求めちゃってるだけなんだよ?」


 ……は? ニーナ、それはちょっと、流石にちょっと反論したいんだけど?


 お前ら自分がどれだけ魅力的か分かって無さすぎでしょ?

 みんなを自分から抱こうと思わない? いやいやいや。そんな男いる訳ないじゃん。


 だけど俺が口を開く前に、背後からティムルの声が聞こえてきた。


「男なんて1回の情事では数回出せば満足するものよ? ジジイなんて本当に稀に2回目があるかって感じだったわよ? なのにダン。貴方いったい何回したか覚えてる? 遠征から帰ってきてから、この3日間ずーっとさぁ」


 それは好色家先生のおかげだけどね。おかげだけど、まぁ余裕で3桁は越えてるんだろうね。数えてないけど。

 好色家先生の事は墓場まで持っていくつもりだったけど……、そのせいでみんなに心配はかけられない、かぁ。


「いや……、ティムルごめん。それ実は職業補正なんだ。好色家って職業があるんだよ。好色家のスキルに精力増進ってのがあってさ。それでズルしてるんだ、俺」


 これでみんなも上げたいって言ってきたらどうしよう。ふんっ、当然受けて立つまでよぉっ!

 恐怖と期待の武者震いをしてると、背後のティムルが、ぷっと吹き出した。


「あは、あはははははっ! なにそれ? 職業補正だったの? 好色家ぁっ?」


 耳元で爆笑するティムルの声。

 だけどなんだか不快じゃない。いつまでも聞いていたいティムルの笑い声。


「あはははっ! 貴方アレだけ私たちを抱いておいて、それでも足りなくて職業補正までつけちゃってるのぉっ!? 本当に、本当にどこまで私達の事を好きなのよ、貴方って人はぁっ……!」

「その好色家って、ティムルを迎えてから転職したのかな? もう浸透してるの?」

「なんでニーナには全部分かっちゃうのかなぁ? 浸透はまだしてないよ。ニーナの豪商よりも進んでないくらいだね」


 好色家の事を開示してしまったのだから、もう全部ゲロってしまおう。

 もう俺に隠し事など何も無いし、なにも必要ない。


「あと、ニーナもティムルも、恐らくフラッタとリーチェも好色家にはなれると思う。恐らく3人以上で愛し合うことが転職の条件だと思うから。俺とニーナとティムルは、皆同じタイミングで転職できるようになったんだ」


 う~ん、もう言っちゃったけど、リーチェはどうかなぁ? もしかしたらリーチェだけ条件満たしてないかも?


「私はいいかなぁ。多分みんなも必要ないって言うと思う」


 予想に反してニーナは好色家を希望しなかった。

 安心したような残念なような複雑な気持ちだ。


「でもダンは浸透させていいからね? 私たちに気付かれないくらいこっそりじゃなくて、優先してあげても良いよ。好色家が浸透すれば、ダンの負担が減るんでしょ?」

「なっ! 負担なわけ……、負担なわけないでしょっ……! って、ティムル……?」


 ニーナに反論しようと口を開いた時、背中から小さな震えが伝わってきていたのに気付いた。

 震えながら俺を抱きしめているティムルの力が少しずつ強まってくる。


「ほんと……? ほんとなの、ダン。3人以上で愛し合うのが条件の好色家を得たのは、本当に貴方達と一緒のタイミングだった……?」

「え? うん、間違いないよ。今だから言うけど、アッチンで同行する時にも1度鑑定して、その時には間違いなくなかった。ニーナとティムルと3人で寝た日の朝に3人とも好色家を得ていたのは、はっきりと覚えてる」


 俺の回答に、ティムルの腕の力が一層強まった。


 ぐ、ぐああああ……!

 ド、ドワーフの力いっぱいのハグも結構キツイっすねぇ!

 フラッタといいティムルといい、自分の旦那を絞め殺すのが流行ってるのこの世界っ!?


「嬉しい……。嬉しいわダン……。私を玩具にした奴らに、私は心まで許してなかったんだって。心だけは貴方に全部捧げることが出来たんだって。それが他でもないダンに伝わっていたなんて……。嬉しい、凄く嬉しいわ……!」

「……これも今だから言うけど、ティムルが俺を大好きなことなんて、嫁に貰う前から分かってたっての。ちゃあんとお前の身も心も全部、間違いなく受け取ってるよ。手放す気も、返してやる気もないけどね」

「当たり前でしょ……。今更手放されたら生きていけないわよぉ……! こんなに、こんなにこんなに貴方の事が大好きなのに、何で貴方はそれ以上に愛してくれるのよぉ、ばかぁ……」


 背中のティムルとキスをする。

 全身の骨が砕けるんじゃないかと心配になってきたんだけど、それでもフラッタよりは若干緩め、かな?


 この締め付けられた状況で口まで塞ぐと普通に酸欠になりそうだ。でも今ティムルにキスしないなんてありえない。


「お、大人じゃ。2人とも大人なのじゃあっ! ふ、2人とも素敵なのじゃっ!」

「うぅぅ……。羨ましい、やっぱり羨ましいよぅ……。ダン~。早く、早くぼくのこともお嫁さんにしてよぅ……!」


 ティムルとキスをしながら、左右の2人の頭を抱き寄せる。

 みんな大切で、みんな大好きで、みんな愛してる。


「ダン。明日からの遠征で好色家の浸透、なるべく進めてね?」


 俺の胸に顔を埋めたニーナが、スリスリと頬ずりしながら好色家の浸透を要請してくる。


「ダンはかっこよすぎるよ。抱かれるのを我慢するなんてやっぱり無理なのっ。大好きなダンに思い切り触れて欲しいから……、だから好色家の浸透、頑張ってね?」


 四方を嫁に囲まれた状態で、とうとう好色家さんの育成が公認になってしまいました。


 四面楚歌状態? いや四面楚嫁?

 前後左右が柔らかくて温かくて最高に幸せだよぉ。


 みんなに触れる事が負担なわけなんかあるもんか。

 大好きで、可愛くて、そして何よりエロすぎるから、無理してでも触りたくなっちゃうんだよっ!
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