異世界イチャラブ冒険譚

りっち

文字の大きさ
348 / 878
5章 王国に潜む悪意3 世界を呪う者

348 宿り木 (改)

しおりを挟む
「う、わ……? なんだこの大樹は……?」


 ポータルで転移した俺達の目の前に、視界に納まらないほどに巨大な木が立っている。

 これがエルフ族が信仰してるっていう世界樹なのかな?


「これは世界樹と呼ばれる大樹で、エルフの信仰の象徴さ。そして宿り木の根はあそこの洞から地下に広がるケイブ型アウターなんだ」


 俺の疑問にちょうどよく答えてくれる案内のエルフ。

 外に出たからなのか、それとも俺が世界樹に驚いたことが嬉しかったのか、彼の口調が自然と崩れている。


洞窟ケイブと言っても、洞窟らしさはあまり感じられない内装をしているんだがな。入り口はあそこだよ」


 男が指差したところを見ると、確かに人が余裕で入れそうな大きな洞が存在していた。

 洞から入って地下に下りていくタイプのアウターなのね。


 ……にしても、宿り木の根かぁ。

 宿り木って確か根っこが無いんじゃなかったっけ? どんな由来で付けられた名前なんだろう。


「では案内はここまでだ。どの道最奥まで案内できるエルフはいないしな。俺はここでアンタらの帰りを待つのが仕事だ。頑張ってくれよ」

「ああ。全力を尽くすよ。愛する嫁さんのために、エルフ族に滅亡してもらうわけにはいかないからさ」


 案内してくれたエルフが、激励と共に送り出してくれる。

 始めにエルフに抱いていたイメージと、実際のエルフの態度が違いすぎて困っちゃうね。


 ……でも種族全体が滅びそうって時に、意地張っても見栄張っても仕方ないよなぁ。

 エルフ族の現状を知ってしまうと、王女と一緒に襲撃に来たエルフ族のほうが違和感あるよ。


「……思ったよりも広いの。これなら入り口から大量の魔物を呼び出せそうなのじゃ」


 宿り木の根の入り口であろう洞は、間近にくるとかなり大きいのが分かる。

 横幅10メートル。高さ3~4メートルくらいはあるんじゃ?


 洞の中には緩やかな下り坂が続いている。転送されるタイプのアウターではないのか。


「メナスが支援魔法を使えるかは分からないけど、造魔と従属魔法による物量作戦を使えばサーチが無くてもアウターの攻略は容易いはずだ。メナスはもう最深部に到着していると考えよう」


 みんなも異論は無いようで、静かに首肯してくれる。

 うちのメンバーは全員が支援魔法を使用可能だから、メナスの物量作戦に対して、こちらは最短ルートでの攻略で対抗させてもらう。


「そうそうリーチェ。エルフェリア精霊国のある場所って、アルフェッカ解散前からエルフに管理されてたのよね? ならリーチェも宿り木の根に挑戦したことあるのかしら?」

「うん、入ったことあるよ。ごめん、先に言うべきだったね」


 ティムルの問いかけに、バツが悪そうにリーチェが苦笑する。

 ティムルが言及してくれなかったら思い至らなかったなぁ。


「尤も、ぼくに語れることなんてそんなに多くは無いんだけど……」


 宿り木の根で腕を磨いたわけではないので、詳しい話は出来ないと前置きをするリーチェ。


 リーチェがフラッタを手玉に取れるほどに強くなれたのは、独りで旅している間にも腕を磨き続けたから。

 自分に特別な戦闘の才能があったわけじゃないんだとリーチェは語る。


 まだ英雄である必要の無かったリュートは積極的に職業浸透を進めることもなく、無理してアウターの深部を目指すことも無かったわけね。


「450年以上前の情報で、当時のぼくにはそれほど深い場所の探索は出来なかったけど……。参考程度に聞いて欲しい」


 リーチェから、宿り木の根について簡単に説明を受ける。


 宿り木の根は他のアウターと違って、各階層が明確に分かれているわけではないらしい。

 なので階層の深さを表す時は、出現する魔物の種類で場所を判定するそうだ。


 まずは入り口から浅い『スライムエリア』。

 漂う魔力も薄く、動きも鈍く魔法も使えない液状の魔物が多く出現する場所で、殆ど危険が無い代わりに職業浸透の進みもかなり悪い、所謂初心者用エリアだ。


 そしてスライムエリアを抜けると、植物系の魔物が多く犇く『プラントエリア』に出る。

 植物系の魔物も動きは鈍いが、人間たちに明確な攻撃行動を取る魔物も増え、戦い慣れない者が足を踏み入れると思わぬ事故が起こったりする場所なのだとか。


 プラントエリアの先は獣系の魔物が出現する『ビーストエリア』と呼ばれる危険地帯で、狼や熊系の魔物が増え、熟練の魔物狩りでも油断出来ないエリアになるらしい。

 毛皮や食用肉のドロップアイテムも増え、エルフ族の生活の根幹を支えるエリアとなっており、エルフ族の狩りの主戦場にもなっている場所のようだ。

 少なくとも、450年前までは。


「ぼくが入ったことがあるのはビーストエリアの浅い部分までだね。この先は聞きかじっただけの知識になるけど……」


 ビーストエリアの先は歴戦の魔物狩りしか足を踏み入れない場所らしく、リーチェも詳しくは知らないらしいが、『インセクトエリア』という素敵な名前のエリアが続いているらしい。

 い、行きたくねぇ~……。


 インセクトエリアは危険すぎて、足を踏み入れる者には攻撃魔法士の浸透が義務付けられていたとのこと。

 つまり範囲攻撃魔法が無いと対処できないほどの大量の虫型魔物が……、みたいな?

 い、行きたくねぇ~……。


「そしてその先のエリアは、ぼくに限らず、知っている者は殆ど居なかったんじゃないかな」


 インセクトエリアの先は到達した者もおらず、分かっている事は殆ど無いそうだ。

 未知のエリアという意味で『ダークゾーン』と呼ばれることもあるが、正式には『クリーチャーエリア』というらしい。

 クリーチャーかぁ……。


「ビーストエリアまでは当時のぼくの足で3日程度かかる場所だったけど、今のぼくらの移動速度なら1時間もあれば到達できるんじゃないかな」

「当時3日かかった場所に1時間で?」


 そりゃいくらなんでも楽観的では? と思ったけど、道中の戦闘を無視できる機動力、最短距離を選べてトラップも無効化できる支援魔法、そして累積した敏捷性補正の数の違いを考えれば妥当な評価なのかもしれない。

 解説ありがとうねリーチェ。よしよしなでなで。


「突入したらメナスを倒すまでは出られないと思ってね。何日間か潜りっぱなしになる覚悟もしておこう」

「了解なのっ。メナスを倒したあともダンに押し倒されて、数日篭りっぱなしになっちゃいそうなのーっ」


 くっ……! ニーナの言葉を全く否定できる気がしないぜ!

 むしろ、例えばこんな風に? って言いながら今すぐニーナを押し倒したいくらいだもんなっ。


 けどもうリーチェを除け者にしたまま、他の誰かを愛するわけにはいかないんだ。


「ティムル。俺達の持久力補正なら数日間の活動に支障は無いと思うけど……、問題ないかな?」

「ええ、問題ないと思う。いざとなったら私たちは全員がアナザーポータルを使えるわけだし、遭難や補給に関する心配も要らないもの」


 ティムルお姉さんが太鼓判を押してくれるなら安心だね。

 移動魔法は本当に便利だよ。チート能力と言っても差し支えないくらいに。


「ニーナ、フラッタ、ヴァルゴ。他に何かあるかな?」

「んー。正直あまり心配はしてないの。宿り木の根の奥が前人未到の場所って言ってもさー。前人未到の奈落だって踏破して、最深部まで到達してるわけだしねー」

「妾が滅ぼしたダーティクラスターが移動魔法を抑制する能力を持っておったが……。イントルーダーの行使する能力をそこらの魔物が使ってくるとは思えぬしの」


 うんうん。イントルーダーが使ってきた能力を常に警戒するのは非効率的だよね。

 フラッタの言う通り、移動魔法阻害の可能性は排除しよう。


 最深部でメナスが使用してくる可能性も無くはないけど……。

 メナスもここで決着をつける気満々だろうから、そんな無駄なことにリソースを割くとは思えない。


「今は何より時間が足りぬ。このまま突入すべきだと思うのじゃ」

「ええ。懸念すべきは最深部で待ち受けるメナスと、最深部に辿り着くまでの時間でしょうか。私達より2日早く潜っているメナスに追いつくのは難しいでしょう。恐らくメナスは最深部で万全の準備をして待ち構えているはずです。決して油断するわけには参りません」


 奈落を踏破済みの俺達にとって、道中はあまり警戒する意味は無いか。

 ならば最深部まで最短距離で攻略すること、そして奥で待つメナスとの決戦だけに全神経を注ぐ事にしよう。


 スポットでたった1人でイントルーダー3体と戦った時とは違って、大好きなみんなが一緒に戦ってくれるこの安心感。

 メナスだろうが邪神だろうが、誰にも負ける気はしないね。


「この戦いが終われば差し迫って解決しなきゃいけない問題は無くなるから、少しの間ゆっくり過ごそう」

「ダンは少し働きすぎなのー。たまにはしっかりお休みしなきゃなの」

「心と体をゆっくり休めたら、聖域の樹海の異変を調べたり、まだ行っていないアウターに潜ったり、みんなと色んな場所に行って、同じ時間を過ごしたいんだよね」


 戦いの前に勝利後の約束事をするなんて死亡フラグもいいとこだけど、そんなフラグごと捻じ伏せてやればいいだけだ。

 みんなの顔を見る。とても可愛くて綺麗で、凄く頼もしい俺の家族。


「ニーナ。ティムル。フラッタ。リーチェ。ヴァルゴ。頼りにしてる。みんなのことを全力で守るから、みんなも俺のことを守ってくれたら嬉しいよ」


 返事の代わりに、1人ずつ順番にちゅっとキスをしてくれる。

 唇からみんなの体温が伝わる度に、体の中に力が漲るみたいだ。


「それじゃ行こうかみんな。仕合わせの暴君、出陣だっ」

「「「はいっ」」」


 インベントリから武器を手に取り、みんなと一緒に宿り木の根に足を踏み入れる。

 そんな俺達から離れた場所で、案内してくれたエルフが、ようやく行ったかーと呆れ顔をしているのが見えた。




「「「異界の領域。歪みの隧道。怪奇の楼閣。透き見て手繰りて知悉せよ。サーチ」」」

「「「不意の凶刃。不覚の死槍。弑逆阻みし神来の警鐘。冷厳なる終焉の刃を逸らして逃せ。スキャン」」」


 まずは全員でサーチとスキャンを唱える。

 その間に同時詠唱スキルを使って無詠唱でトーチを発動し、パーティの視界を確保する。


 宿り木の根の内部は天井も壁も地面も全て木で、確かに洞窟のような印象は一切受けない作りになっている。

 自然の木で作られたような内装をしている為、天井や壁はまだいいとして足場がデコボコして歩きにくいのはちょっと面倒だな。


「道中の魔物は、魔力に余裕があって回復の早い俺が担当するよ。ドロップアイテムは無視しよう。遅れないように気をつけてね」


 みんなに声をかけてから走り出す。

 宿り木の根、攻略開始だ。


 入り口付近のスライムエリアは、本当にただ駆け抜けるだけで充分なようだ。

 スライム系の魔物は俺達の接近を察知するのも遅く、察知した後の行動速度も非常に遅いから。


 足を取られないように気をつけながら、そして足元のスライムを踏まないように気をつけながら一気に駆け抜けた。





「っと、周りの雰囲気が……」

「うん。ここからがプラントエリアだね。魔物が変わるから気をつけて」


 30分ほどでプラントエリアに到着。敏捷性補正ヤバいな。


 リーチェに注意を促されたけど、プラントエリアもスライムエリアと大差無くサクサクと進んでしまう。

 ただ植物系の魔物の根が細く長く通路を這っているので、スライム系の魔物よりも足元には気を使う感じだな。


「……って、あれ?」

「どうしたのじゃ……って、これは……?」


 どうやら俺達の進路上に生体反応があるようだ。

 反応は6つ、ってことはパーティか?


 俺達と進路を同じくしているって事は、サーチで最短距離を進んでるってことになりそうだけど……。


「敵……かな?」

「でも敵なら奥に進むんじゃなくて、ぼく達を待ち構えるはずだよね……?」


 みんなで首を傾げ合う。

 メナスに襲撃されたエルフ族のリーパーが潜ってるとも考え難いんだけど……。


 とにかく近寄ってみて、相手に気付かれないように確認する事にした。


 100メートルくらいまで近づいたら気配遮断を発動。

 更にリーチェに頼んで、全員の呼吸音や足音を可能な限り消してもらう。


 敵であろうが味方であろうが、認識さえされなければこっちのものだ。

 そのまま一気に近付き、相手の姿を確認……って、え~? なんでこいつらがここに居るのぉ……?


 気配遮断して近づいた生体反応の主は、ガルシアさんや王女率いる断魔の煌きだった。

 お休み中だとか言ってた王女殿下も普通に一緒だなぁ?


 色々と分からないことだらけだけど、とりあえず何でコイツらがここにいるんだろうか?


 声は出さずにみんなの顔を確認する。

 首を傾げたり、ふるふると首を横に振ったり、みんなそれぞれ可愛い反応を返してくれるけど、こいつらがここにいる理由が分かる者はいないようだ。

 俺達に気付かれたらまた騒がれそうだし、気配遮断と音消ししてから近づいて良かったぁ。


「(くいくい)」

「(こくこく)」


 即席のハンドサインでこのまま先に進む事をみんなに提案する。

 簡単なジェスチャーだったけど俺の意思は正しく伝わったようで、みんなもコクコクと頷いてくれた。


 断魔の煌きがここに居た理由が気にならなくもないけど、今は構ってられない。

 音と気配を遮断したまま一気に抜き去り、そのまま止まらずプラントエリアを通過した。


 ビーストエリアにくると植物系やスライム系の魔物は殆ど居なくなって、獣型の比較的大きな魔物が目立ってきた。

 けれど足場は今までで1番平坦になっていて、走るのはとても楽になった。


 断魔の煌きも同じルートを通ってきているわけだから、彼らに追いつかれないように、獣型の魔物を置き去りにして最短距離を駆け抜ける。


「それにしても、まさかこんなところで彼らを見るとは思わなかったわねぇ……」


 暫く移動して、もう追いつかれる心配は無いと判断したのか、ティムルが断魔の煌きのことを口にする。


「私達がライオネルさんと話している間に先行して潜ったんでしょうけれど……、動機が良く分からないわ。あの場に居なかった王女様とわざわざ合流してるあたり、本気で潜っている感じには見えたけどぉ……」


 これまでの道中は俺達のほうが早かったみたいだけど、この先には何が待ち受けているか正直分からない。

 今までの経緯を考えると、断魔の煌きは俺と敵対しても不思議じゃない様子だけど、追い抜いちゃったからもう安心……、と考えるのは楽観的過ぎるかなぁ?


「ん~……。ガルシアさんたち、ライオネルさんにも嫌われちゃってたから……。信用回復を目指して襲撃者の排除に乗り出した、とかかなぁ?」

「なるほど、ニーナの言うことはなかなか的を射ている気がするのじゃ。憤りを魔物にぶつけることも出来るし、アウターで暴れても誰にも迷惑がかからぬからのう」


 いわゆる失地回復ってやつね。ストレス解消も兼ねて。

 進路を妨害されたら困るけど、そうでないなら勝手にしたらいいと思う。


「彼らはスペルド最強のパーティなのですよね? でしたら彼らもここの最奥や奈落の最深部に到達できてもおかしくないのではないですか?」

「ううんヴァルゴ。多分彼らじゃ奥までいけないと思うよ」


 メナスとの戦いに横槍を入れられる事を懸念するヴァルゴだったけど、その懸念をリーチェが一蹴する。


「マギーはホーリースパークを使えるけれどそれだけだ。他のメンバーは全員前衛だから、奥に進むほどに魔物の殲滅が追いつかなくなるはずさ」

「なるほど。確かにリーチェの言う通り、フレイムフィールドやアークティクブリザードは威力が低めで、アウター深部の魔物の殲滅には向いてないか……」

「アウターの奥に進む為には範囲攻撃魔法が不可欠だからね。スポットくらいならまだしも、奈落やここみたいに前人未到のアウターの最奥に進む為には、サンダースパークかクルセイドロアが無いと殲滅が追いつかないと思う」


 大型アウターの最深部に辿り着く為には、最低でも上級攻撃魔法が欲しいとリーチェは思っているようだ。

 そもそも魔法使い以降の職業の転職魔法陣も無いしな。攻撃魔法士になることすら難しいんだったよ。


「ま、結論としては、断魔の煌きのことは気にしなくていい、だね。なら後ろは気にせず進むとしよっか」


 雑談しながらビーストエリアを抜けて、瞬く間にインセクトエリアに辿り着く。


 辿り着いたのは良いんだけど……、キモーいっ!

 魔物の癖にリアル昆虫サイズの虫型魔物が、所狭しとウゾウゾしていて最高にキモいよぉ!


「コイツらは数が多いけどその分個体としては弱いはずだよっ! 確かサンクチュアリで忌避できるって……」

「ナイス情報だリーチェ! バル○ンという名のサンクチュアリーー!」


 リーチェのアドバイスに従ってサンクチュアリを展開。

 俺が先頭に立って、サンクチュアリで虫除け結界を張りながらガンガン進んだ。


 魔力消費を抑えるために全員で先頭を交替しながら進んだんだけど……。意外とみんな昆虫は平気らしい。

 俺も虫はそんなに苦手なつもりは無かったんだけど、空間全体に犇くように大量に居られると流石にね……。





「雰囲気が変わったの。ここからがダークゾーンなのかなー?」


 周囲から感じる重苦しい雰囲気と正反対の、おっとりしたニーナの声があたりに響く。


 インセクトエリアで何度も正気度チェックをパスして辿り着いたクリーチャーエリアは、巨大な昆虫型の魔物や、複数の動物が融合したキメラ型の魔物が多く出現するエリアのようだ。

 う~ん……。虫型の魔物でも、大きくて単体ならそこまでキモくもないかなー?


 インセクトエリアと比べると精神的苦痛の軽いクリーチャーエリアだけど、魔物単体の強さが格段に上がっていて、危険なエリアなのは間違いなさそうだ。

 ま、クルセイドロアぶっぱで済むんだけどねー。


 どれだけ地中に向かって進んだのか見当もつかないなぁ。

 宿り木の根を通り過ぎてこの世界の反対側に、なんてこともありえるんだろうか?





 しかし終わりの兆しはやってくる。

 クリーチャーエリアを数時間ほど進んだ先に現れた魔物は、奈落でも見たレッサー、スレイブ、ドレイクの劣化アウターエフェクト集団だったのだ。

 最深部への到着が間近に迫るのを感じ、サンクチュアリで結界を張って1時間ほど小休止。


 自分の体調を確認。

 うん、問題なし。疲労も感じないな。魔力も体に漲っていて、万全の状態だ。


 みんなの方も問題ないということで、劣化アウターエフェクトの群れを吹き飛ばしながら最短距離を走っていく。


 みんなで順番に攻撃魔法を放ち、魔力消費を抑えながら走り続けること数時間。

 宿り木の根に入ってから半日以上1日未満くらいの時間が経過した頃、生体察知の効果範囲の端に1つの生体反応を捉えることが出来た。


 反応があった場所到着すると、そこには40~50代くらいの思ったよりも高齢の女性が立っていて、俺達に満面の笑みを向けているのだった。
しおりを挟む
感想 104

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

処理中です...