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不思議な喫茶店へ、ようこそ
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そこは、見慣れた自分の部屋ではないことは一目瞭然だった。
「え……」
私は、見間違いじゃないかと疑ってもう一度瞬きをしてさらに両目をこすった。
見間違いなんかじゃなかった。
「ここは……?」
重厚な感じのカウンターがあり、またまたイイ感じのテーブルと椅子がセットで置いてあり、天井にはファンが回っていて、静かに音楽が流れている。
どう見ても、この雰囲気は、
「……喫茶店?」
喫茶店だった。
私、部屋の模様替えしたっけ?
呑気にそう考えて、頭を思いっきり振る。
いや、してないしてない!
でもこれはどうして、一体何で!?
ここ、私の部屋だよね!?
私は混乱の極みに至って、片手のコンビニ袋の弁当の重さにハッとする。
疲れて夢を見ているにしては、リアルな重さだ。
回れ右をして、ドアをもう一回閉めようとした私。
その時だった。
「いらっしゃい」
「ぎゃあっ!」
声をかけられて、私はその場で本当に飛び上がった。
バクバクする心臓を押さえて、今度こそ回れ右をする。
そこには私と同じコンビニ袋を下げた、初老の紳士が立っていた。
口元に髭を湛えたいかにもダンディーな紳士風の男性だった。
「あ、あ、貴方は……!?」
台詞が続かず私は口をパクパクさせて失礼にも指を男性に向けて差していた。
「いやあ、驚かせてしまってすいません」
そんな失礼な私の行動も気にせず、ダンディーな紳士は飴色のカウンターの内側に入ると、コンビニ袋を置いて手早く濃い茶色のエプロンを身に着けた。
そして。
「ようこそ、不思議な喫茶店へ」
と、言い優雅に一礼した。
「…………」
私はもう言葉が出なかった。
「え……」
私は、見間違いじゃないかと疑ってもう一度瞬きをしてさらに両目をこすった。
見間違いなんかじゃなかった。
「ここは……?」
重厚な感じのカウンターがあり、またまたイイ感じのテーブルと椅子がセットで置いてあり、天井にはファンが回っていて、静かに音楽が流れている。
どう見ても、この雰囲気は、
「……喫茶店?」
喫茶店だった。
私、部屋の模様替えしたっけ?
呑気にそう考えて、頭を思いっきり振る。
いや、してないしてない!
でもこれはどうして、一体何で!?
ここ、私の部屋だよね!?
私は混乱の極みに至って、片手のコンビニ袋の弁当の重さにハッとする。
疲れて夢を見ているにしては、リアルな重さだ。
回れ右をして、ドアをもう一回閉めようとした私。
その時だった。
「いらっしゃい」
「ぎゃあっ!」
声をかけられて、私はその場で本当に飛び上がった。
バクバクする心臓を押さえて、今度こそ回れ右をする。
そこには私と同じコンビニ袋を下げた、初老の紳士が立っていた。
口元に髭を湛えたいかにもダンディーな紳士風の男性だった。
「あ、あ、貴方は……!?」
台詞が続かず私は口をパクパクさせて失礼にも指を男性に向けて差していた。
「いやあ、驚かせてしまってすいません」
そんな失礼な私の行動も気にせず、ダンディーな紳士は飴色のカウンターの内側に入ると、コンビニ袋を置いて手早く濃い茶色のエプロンを身に着けた。
そして。
「ようこそ、不思議な喫茶店へ」
と、言い優雅に一礼した。
「…………」
私はもう言葉が出なかった。
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