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第15章 ラフテラ共和国編
⑮偶然の再会
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「なん、で・・」
あれは、レノだよね・・なぜレノがラフテラ共和国にいるんだ?だってあの日、レオナルド殿下の元に行ったんじゃなかったの?
「えっと・・いや、街を出ていくって・・」
そうか・・レノは二人のどちらも選ばなかったのか・・どちらかを傷つける事になるから・・私たちの誰にも告げずに、たった一人で?本当に、君という人は。
私は、ギルドの討伐依頼でクラーケンを仕留めに来た。ここ首都ベルリナは、目的地までの中継地点だ。
夕方ラフテラ共和国に到着してギルドに立ち寄った後、食事処を探していたら、レノに似た青年が男性と歩いている所を見かけた。
まさかと思いながら、二人が私の目の前を通り過ぎて行く後を追いかけた。
ジェイドとか言う若い男はレノをマヒロと呼び、親しげに歩いていた。腰を引き寄せて、まるで差添えするかのように寄り添う。気がある事が丸見えで、外野を警戒しながら牽制している。
「レノ・・だよね・・」
レノは薄いペラペラした袖のないシャツに、短い丈のズボンを穿いている。あの男、レノに何て無防備な格好をさせてるんだ!あれじゃあ肌が透けて下着と何ら変わらないじゃないか!いくら南国だと言っても、肌を晒しすぎだ!
二人が食堂に入るのを確認して、私は衣装屋に出向き、レノにあった服を入手した。
食堂には二人からほど近い席が空いていて、レノの視界に入らないように座った。空になった皿が並んだテーブルに頬づえを付きながら、レノは酒を飲んでいる。
「ジェイド、明日は海岸の方にも行ってみたいな。俺、海には馴染みがないみたい・・でも好き」
「いいよ、行こう。一緒に泳いでみるか?」
「え?俺、泳げるのかな・・」
「大丈夫だよ、俺が離さないから」
泳がせる?まさかレノを裸で?それに、ラフテラ共和国の海域に魔物が出ていると警告を聞いていないのか!?
「マヒロ、そろそろ宿に行こう?ここの料理が気に入ったなら、明日買い物の前に朝食を食べに来ようか?」
「本当に?嬉しい!だけど、結構な出費になるね、大丈夫なの?」
「今日の売上げ、見てたよね?大丈夫だから」
「ん!お金持ちだね!ならまた明日も楽しみにしてる!」
二人は楽しげにそんな会話をしながら、店を出て行った。ジェイドという男は、まわりの客や行き交う人を警戒していて、まるでレノを奪われないようにしているように見える。もちろん、私の視線にも気が付いていそうなものだ。
二人が泊まる宿を確認して、食事処に戻る。
明日は開店からここで待ち伏せよう。私は苦い酒を注文してぐびぐびと飲み込んだ。
レノ、あれはレノだった。私が間違えるはずがない。マヒロってなんだ?また偽名だろうか・・私がレノの視界に入っていてもおかしくないのに、目もくれず驚きもしなかった。
たまたま討伐依頼で訪れたラフテラ共和国で、レノに会うなんて。
この国に居つくつもりなんだろうか。カイルもレオナルド殿下も、それぞれが自分じゃない方と結ばれて過ごしていると思っている。それがそうじゃないと分かった時、二人はどうするだろう。
「綺麗だね、君、俺に少し時間をくれないか?」
「・・・」
「何か言ってよ、一目惚れなんだ」
「はぁ・・」
またか・・ひとりで行動すると、すぐこれだ・・
レノに失恋したとの情報が、どうやって周知されるのかは知りたくないが、また私に声を掛ける者が増えた。それは男女問わずで、ギルドのパーティにも私との色恋目的の者がいて困っている。
ある日パーティを組んだ男に、酒に薬を盛られて危うく襲われそうになったところを、不覚にもカイルに助けられるという失態を犯した。
カイルは呆れて私を見ていたが、揶揄う事はせずに「ソロが無理なものは、俺かシュウを誘え」と言われる始末・・
それで、討伐パーティを組むのが得意じゃない私は、シュウやカイルと行動することが増えた。
男が私の肩に触れてくる。にこやかに囁いて、誘ってくるが嫌悪感が半端ない。
「はぁ・・」
私は男の手を払って立ち上がるが、追いかけられて腰を引き寄せられる。
「ここにいたか・・何やってるんだよ、エルフィード!?」
「何でもない・・」
「お前、急にいなくなるなよな。で?またか?」
シュウが、目ざとく私を探し当てる。
そして慣れた感じで男に言い放つ。
「おい!そいつは俺のモノだ!手を離せ!」
そう言って私を抱き寄せる。
「は?釣り合わないだろ!嘘言うな!どう見ても愛し合っているようには見えないぞ!」
「お前に関係ない!俺たちは、愛・・」
シュウがそう言っている間に、私はシュウに抱きついてキスをした。
「抱きたい・・」
「お、おう・・!おい、お前!邪魔だ!消えろ!早く!」
男は悔しそうな顔をしながら、渋々店から出て行った。
またつまらない毎日を過ごしている。
レノに出会う前は、私は何を考えて過ごしていたんだったかな・・やっぱりつまらなくて、張合いもなくて、仲間意識なんて微塵も持っていなかった・・
「エルフィード!やりすぎだ・・なにもキスまでしなくてもいいだろ!?」
「レノのキスがいい・・」
「聞いてるのかよ・・!本当に、お前もレノと変わらないじゃないか・・」
「え・・?」
「え?じゃない!目を離せば、襲われるんだから、俺もヒューベルトに頼まれなければ放っておくけど!?」
カイルに頼まれた?私はカイルに何だと思われているんだ!?まあ、悔しいけど・・助けられた手前、文句は言えないか・・
「それに!『抱きたい』じゃないだろ!?せめて『抱いて』にしろよ!美人は抱かれてろ!」
「・・どっちでもいいよ・・じゃあ抱いて」
「は!?しっかりしろよ、エルフィード!自暴自棄になるなよ!お前の失恋モード、長すぎ!」
「・・シュウ、部屋に来てくれ・・」
「なっ!本気か!?嫌だ!」
「大事な話がある・・」
「嫌だね!ほら、帰るぞ!」
レノの話をしようと思ったのに、とんだ誤解をさせてしまったまま別れてしまった。
はぁ・・シュウの誤解も解かないと・・
あれは、レノだよね・・なぜレノがラフテラ共和国にいるんだ?だってあの日、レオナルド殿下の元に行ったんじゃなかったの?
「えっと・・いや、街を出ていくって・・」
そうか・・レノは二人のどちらも選ばなかったのか・・どちらかを傷つける事になるから・・私たちの誰にも告げずに、たった一人で?本当に、君という人は。
私は、ギルドの討伐依頼でクラーケンを仕留めに来た。ここ首都ベルリナは、目的地までの中継地点だ。
夕方ラフテラ共和国に到着してギルドに立ち寄った後、食事処を探していたら、レノに似た青年が男性と歩いている所を見かけた。
まさかと思いながら、二人が私の目の前を通り過ぎて行く後を追いかけた。
ジェイドとか言う若い男はレノをマヒロと呼び、親しげに歩いていた。腰を引き寄せて、まるで差添えするかのように寄り添う。気がある事が丸見えで、外野を警戒しながら牽制している。
「レノ・・だよね・・」
レノは薄いペラペラした袖のないシャツに、短い丈のズボンを穿いている。あの男、レノに何て無防備な格好をさせてるんだ!あれじゃあ肌が透けて下着と何ら変わらないじゃないか!いくら南国だと言っても、肌を晒しすぎだ!
二人が食堂に入るのを確認して、私は衣装屋に出向き、レノにあった服を入手した。
食堂には二人からほど近い席が空いていて、レノの視界に入らないように座った。空になった皿が並んだテーブルに頬づえを付きながら、レノは酒を飲んでいる。
「ジェイド、明日は海岸の方にも行ってみたいな。俺、海には馴染みがないみたい・・でも好き」
「いいよ、行こう。一緒に泳いでみるか?」
「え?俺、泳げるのかな・・」
「大丈夫だよ、俺が離さないから」
泳がせる?まさかレノを裸で?それに、ラフテラ共和国の海域に魔物が出ていると警告を聞いていないのか!?
「マヒロ、そろそろ宿に行こう?ここの料理が気に入ったなら、明日買い物の前に朝食を食べに来ようか?」
「本当に?嬉しい!だけど、結構な出費になるね、大丈夫なの?」
「今日の売上げ、見てたよね?大丈夫だから」
「ん!お金持ちだね!ならまた明日も楽しみにしてる!」
二人は楽しげにそんな会話をしながら、店を出て行った。ジェイドという男は、まわりの客や行き交う人を警戒していて、まるでレノを奪われないようにしているように見える。もちろん、私の視線にも気が付いていそうなものだ。
二人が泊まる宿を確認して、食事処に戻る。
明日は開店からここで待ち伏せよう。私は苦い酒を注文してぐびぐびと飲み込んだ。
レノ、あれはレノだった。私が間違えるはずがない。マヒロってなんだ?また偽名だろうか・・私がレノの視界に入っていてもおかしくないのに、目もくれず驚きもしなかった。
たまたま討伐依頼で訪れたラフテラ共和国で、レノに会うなんて。
この国に居つくつもりなんだろうか。カイルもレオナルド殿下も、それぞれが自分じゃない方と結ばれて過ごしていると思っている。それがそうじゃないと分かった時、二人はどうするだろう。
「綺麗だね、君、俺に少し時間をくれないか?」
「・・・」
「何か言ってよ、一目惚れなんだ」
「はぁ・・」
またか・・ひとりで行動すると、すぐこれだ・・
レノに失恋したとの情報が、どうやって周知されるのかは知りたくないが、また私に声を掛ける者が増えた。それは男女問わずで、ギルドのパーティにも私との色恋目的の者がいて困っている。
ある日パーティを組んだ男に、酒に薬を盛られて危うく襲われそうになったところを、不覚にもカイルに助けられるという失態を犯した。
カイルは呆れて私を見ていたが、揶揄う事はせずに「ソロが無理なものは、俺かシュウを誘え」と言われる始末・・
それで、討伐パーティを組むのが得意じゃない私は、シュウやカイルと行動することが増えた。
男が私の肩に触れてくる。にこやかに囁いて、誘ってくるが嫌悪感が半端ない。
「はぁ・・」
私は男の手を払って立ち上がるが、追いかけられて腰を引き寄せられる。
「ここにいたか・・何やってるんだよ、エルフィード!?」
「何でもない・・」
「お前、急にいなくなるなよな。で?またか?」
シュウが、目ざとく私を探し当てる。
そして慣れた感じで男に言い放つ。
「おい!そいつは俺のモノだ!手を離せ!」
そう言って私を抱き寄せる。
「は?釣り合わないだろ!嘘言うな!どう見ても愛し合っているようには見えないぞ!」
「お前に関係ない!俺たちは、愛・・」
シュウがそう言っている間に、私はシュウに抱きついてキスをした。
「抱きたい・・」
「お、おう・・!おい、お前!邪魔だ!消えろ!早く!」
男は悔しそうな顔をしながら、渋々店から出て行った。
またつまらない毎日を過ごしている。
レノに出会う前は、私は何を考えて過ごしていたんだったかな・・やっぱりつまらなくて、張合いもなくて、仲間意識なんて微塵も持っていなかった・・
「エルフィード!やりすぎだ・・なにもキスまでしなくてもいいだろ!?」
「レノのキスがいい・・」
「聞いてるのかよ・・!本当に、お前もレノと変わらないじゃないか・・」
「え・・?」
「え?じゃない!目を離せば、襲われるんだから、俺もヒューベルトに頼まれなければ放っておくけど!?」
カイルに頼まれた?私はカイルに何だと思われているんだ!?まあ、悔しいけど・・助けられた手前、文句は言えないか・・
「それに!『抱きたい』じゃないだろ!?せめて『抱いて』にしろよ!美人は抱かれてろ!」
「・・どっちでもいいよ・・じゃあ抱いて」
「は!?しっかりしろよ、エルフィード!自暴自棄になるなよ!お前の失恋モード、長すぎ!」
「・・シュウ、部屋に来てくれ・・」
「なっ!本気か!?嫌だ!」
「大事な話がある・・」
「嫌だね!ほら、帰るぞ!」
レノの話をしようと思ったのに、とんだ誤解をさせてしまったまま別れてしまった。
はぁ・・シュウの誤解も解かないと・・
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