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第16章 望む未来へ
①友達
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河川敷の大きな縁台の近くにセスが樹魔法でテーブルを作り、そこに酒や料理を並べた。
月明かりが十分に辺りを照らしていて、穏やかな川の流れる音が心地よかった。
焚き火の良いところ、それは無理に話そうとしなくてもいい所だろうか。黙っていたってまったく問題ないし、焚き火の周りを4人で囲んでいて誰もがリラックスしているように見える。
それぞれが出された料理を堪能して、酒を飲む事を楽しんでいる。
誰も話をしない。みんなただ焚き火を見ている。焚き火の薪が燃えて、パチパチと音を立て薪が爆ぜる。
セスはゆっくりと立ち上がって、薪をくべる。炎で揺らぐ熱で目を細めながら、どこか思いを馳せているように見える。
不思議とただ見ているだけでも飽きない炎の揺らぎが、海の水面のように絶え間なく変化してその表情を変えていく。
「いいね・・癒される」
「セス、火傷するなよ?危ないからほら、こっちに来い」
少し酒に酔ったヒューベルトが、セスの腕を掴んで自分の近くに座らせる。相変わらずヒューベルトはセスを好いている。
「ひゅう・・俺ねぇ、パチパチ薪がはじける音が好き・・暗闇をぼんやりと照らす灯りも好き・・じんわりと広がる暖かさも好き・・気持ち良い」
「セス・・はぁ・・そんな潤んだ瞳で「好き好き、気持ちいい」なんて言われると、堪らない」
「え・・?ひゅうはえっちだなぁ!あはは!」
「仕方ないだろ・・?」
どんな会話をしているんだよ、まったく。
ヒューベルトがセスをどれだけ愛していたか、ここにいるエルフィードも俺も知っている。最後は、セスの幸せを願い身を引いた事も。
「カイルの浮気者・・私を襲っておきながらまだセスを?」
「はぁ!?何の話をしてる・・あ、いや!あれは!お前!誤解されるような事を言うなよ!」
ヒューベルトが慌ててエルフィードの口元を抑えながら後ろ頭を掴む。するとエルフィードはそのまま縁台に倒れて、ヒューベルトが押し倒す形になった。
「おわっ!!エルフィード!」
「カイル・・セスとシュウがいるのに、大胆なんだね?」
「おい!ふざけるのは止めろよ!本気にされたら困るだろ!?」
「カイル・・来て?いいよ・・」
確かに、俺は2人がベッドの上で抱き合っているのを見た。見たな・・ヒューベルトがエルフィードを組み敷いていた。
「あー・・あの時は悪かったな。まさか、ふたりがそういう関係だなんて知らなくて。邪魔したな」
「シュウ!!あれは違うって!くそっ!」
「何・・?えっと、ひゅうとエルは、恋人同士の関係なの?い、いつから?」
「違う、違うから!セス!誤解するなよ!?」
「ぷっ!あははっ!カイルの慌てようが楽しい!」
ヒューベルトの失恋の痛みを、エルフィードが慰めていたって聞いた。後でちゃんと言い訳を聞いたな、ヒューベルトから。
エルフィードの悪乗りに俺まで乗ってしまったけれど、そろそろ可哀想か?
「セスは私とカイルが恋人だと言ったら、祝福してくれる?」
「もちろんだよ!!もちろん、えっと・・いつの間に・・?えっと・・キスとか、するの?」
「はあ!?セス!だから、違うって言っ・・ん!やめ、ん!えう!」
あーあ・・エルフィードの悪ふざけ・・エルフィード、かなり酒を飲んでるからな。しかし、エルフは酒に強いんじゃなかったか?
「んん、ん、カイル・・んぁ・・んちゅ・・」
「離れ・・!ん!ん!舌入れ・・この馬鹿!!いい加減にしろ!!」
セスが赤くなりながら両手で顔を隠し、指の隙間からふたりがキスをするのを見ていた。可哀想に、すぐに真に受けるんだから。
「セス!誤解するなよ!?これはエルがふざけただけだ!」
「カイルぅ・・なんちゃって!はははっ!あーあ・・私も恋したいなぁ」
「え?嘘?どっち?ねぇ!」
「嘘だよ?」
「嘘に決まってるだろ!!」
セスは恥ずかしそうな顔をしながら、「ひゅうとエルのキス・・綺麗だった・・お似合いだよ?」と言って笑った。
まあ、美形が何をしたって美しいものは美しい。ヒューベルトも然り、エルフィードは美人だしな。
「酒が美味いなぁ・・あーあ、俺もナディアと結婚したいなぁ!」
「シュウ、俺で良ければお前の後ろ盾になってやるよ。まずは俺の結婚式に参列しろ。リティニア王国との友好を示すぞ。その上で魔導具師として名を売れ。我が国でもお前の魔導具を受け入れるように計らうよ」
「ヒューベルトは本当に良い奴だよなぁ!俺はお前が大好きだよ!」
「何言ってるんだか・・レオナルドも、王宮へのお前の出入りについて思案していた。きっと上手くいくよ」
俺はヒューベルトに「お前が友達で、俺は最高に幸せだ」と言って抱きついた。
月明かりが十分に辺りを照らしていて、穏やかな川の流れる音が心地よかった。
焚き火の良いところ、それは無理に話そうとしなくてもいい所だろうか。黙っていたってまったく問題ないし、焚き火の周りを4人で囲んでいて誰もがリラックスしているように見える。
それぞれが出された料理を堪能して、酒を飲む事を楽しんでいる。
誰も話をしない。みんなただ焚き火を見ている。焚き火の薪が燃えて、パチパチと音を立て薪が爆ぜる。
セスはゆっくりと立ち上がって、薪をくべる。炎で揺らぐ熱で目を細めながら、どこか思いを馳せているように見える。
不思議とただ見ているだけでも飽きない炎の揺らぎが、海の水面のように絶え間なく変化してその表情を変えていく。
「いいね・・癒される」
「セス、火傷するなよ?危ないからほら、こっちに来い」
少し酒に酔ったヒューベルトが、セスの腕を掴んで自分の近くに座らせる。相変わらずヒューベルトはセスを好いている。
「ひゅう・・俺ねぇ、パチパチ薪がはじける音が好き・・暗闇をぼんやりと照らす灯りも好き・・じんわりと広がる暖かさも好き・・気持ち良い」
「セス・・はぁ・・そんな潤んだ瞳で「好き好き、気持ちいい」なんて言われると、堪らない」
「え・・?ひゅうはえっちだなぁ!あはは!」
「仕方ないだろ・・?」
どんな会話をしているんだよ、まったく。
ヒューベルトがセスをどれだけ愛していたか、ここにいるエルフィードも俺も知っている。最後は、セスの幸せを願い身を引いた事も。
「カイルの浮気者・・私を襲っておきながらまだセスを?」
「はぁ!?何の話をしてる・・あ、いや!あれは!お前!誤解されるような事を言うなよ!」
ヒューベルトが慌ててエルフィードの口元を抑えながら後ろ頭を掴む。するとエルフィードはそのまま縁台に倒れて、ヒューベルトが押し倒す形になった。
「おわっ!!エルフィード!」
「カイル・・セスとシュウがいるのに、大胆なんだね?」
「おい!ふざけるのは止めろよ!本気にされたら困るだろ!?」
「カイル・・来て?いいよ・・」
確かに、俺は2人がベッドの上で抱き合っているのを見た。見たな・・ヒューベルトがエルフィードを組み敷いていた。
「あー・・あの時は悪かったな。まさか、ふたりがそういう関係だなんて知らなくて。邪魔したな」
「シュウ!!あれは違うって!くそっ!」
「何・・?えっと、ひゅうとエルは、恋人同士の関係なの?い、いつから?」
「違う、違うから!セス!誤解するなよ!?」
「ぷっ!あははっ!カイルの慌てようが楽しい!」
ヒューベルトの失恋の痛みを、エルフィードが慰めていたって聞いた。後でちゃんと言い訳を聞いたな、ヒューベルトから。
エルフィードの悪乗りに俺まで乗ってしまったけれど、そろそろ可哀想か?
「セスは私とカイルが恋人だと言ったら、祝福してくれる?」
「もちろんだよ!!もちろん、えっと・・いつの間に・・?えっと・・キスとか、するの?」
「はあ!?セス!だから、違うって言っ・・ん!やめ、ん!えう!」
あーあ・・エルフィードの悪ふざけ・・エルフィード、かなり酒を飲んでるからな。しかし、エルフは酒に強いんじゃなかったか?
「んん、ん、カイル・・んぁ・・んちゅ・・」
「離れ・・!ん!ん!舌入れ・・この馬鹿!!いい加減にしろ!!」
セスが赤くなりながら両手で顔を隠し、指の隙間からふたりがキスをするのを見ていた。可哀想に、すぐに真に受けるんだから。
「セス!誤解するなよ!?これはエルがふざけただけだ!」
「カイルぅ・・なんちゃって!はははっ!あーあ・・私も恋したいなぁ」
「え?嘘?どっち?ねぇ!」
「嘘だよ?」
「嘘に決まってるだろ!!」
セスは恥ずかしそうな顔をしながら、「ひゅうとエルのキス・・綺麗だった・・お似合いだよ?」と言って笑った。
まあ、美形が何をしたって美しいものは美しい。ヒューベルトも然り、エルフィードは美人だしな。
「酒が美味いなぁ・・あーあ、俺もナディアと結婚したいなぁ!」
「シュウ、俺で良ければお前の後ろ盾になってやるよ。まずは俺の結婚式に参列しろ。リティニア王国との友好を示すぞ。その上で魔導具師として名を売れ。我が国でもお前の魔導具を受け入れるように計らうよ」
「ヒューベルトは本当に良い奴だよなぁ!俺はお前が大好きだよ!」
「何言ってるんだか・・レオナルドも、王宮へのお前の出入りについて思案していた。きっと上手くいくよ」
俺はヒューベルトに「お前が友達で、俺は最高に幸せだ」と言って抱きついた。
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