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EP.1 日常
菜月の日常3
しおりを挟む菜月『ハァッ..ハァッ..』
黒木『菜月っ、かわいい顔っ、もっと見せてっ』
菜月『アッ..や、やだ..』
黒木『菜月っ、アッ..
イッていい..?』
菜月『アッ..イッて..イッて..!!』
****
愛おしい
狂うほど愛おしい
黒木の汗が、鼓動が、声が、
全てが自分のものになってほしい
叶わない夢なのに
夢を見ているだけなのに
菜月『もう帰るの?..』
黒木『明日も早いからね。また連絡する』
チュッ
菜月の額にキスをする黒木
黒木はいつも泊まらない
帰る場所があるからだ
帰る場所があると分かっているのに、いつも菜月は聞いてしまう
もしかしたら、今夜は一緒にいてくれるかもしれない
今夜は私を優先してくれるかもしれない
そんな淡い期待を抱きながら、黒木に会う日々
黒木と会うのは辛いけど、
黒木に会えない方がもっと辛い
黒木が帰るのは苦しいけど、
黒木から連絡がこない方がもっと苦しい
矛盾しているこの先に、幸せがないことは分かってる
恋愛に奥手で男性経験がない菜月が、初めて愛した彼だ
突き放す勇気もない
菜月『明日もお仕事頑張ってね』
精一杯の笑顔で黒木を笑顔で帰す菜月
ガチャッ
黒木は別れを惜しむことなく、あっさり家庭へと帰っていく
菜月『はぁーーーーーーっ』
菜月『なにやってんだろ...』
黒木を見送った菜月は、黒木の匂いが残ったマクラを両手に、そっと今日も後悔する
言えない
誰にも言えない心苦しさ
いつか誰かに気付かれるのではないかという恐怖
終わらせ方が分からない
さようならを言う勇気がないなら、ずっと傷ついたまま彼に会える方がいい
ピロリン
茜『ヤッホー!いろいろと訳あって、栃木アパレルの自宅に当分いることになりましたw
また私の話聞いてよーww』
菜月『ふふ..茜はノー天気だなぁ』
菜月『なにそれー?また飲みで話聞かせて』
菜月『本当は私の話も聞いてほしい。。でも、言えるわけないよね。。』
ピロリン
黒木『今日はありがとう。また。』
菜月『黒木さん..』
誰か、話を聞いてほしい。今夜はこのまま眠りたくない。
ふと、バー店員の白木の顔が浮かんだ
菜月『白木さんの顔がなんで浮かんでくるんだろ、、変なの』
茜と通うようになって、1人でも飲みに行く行きつけのバー
バー店員の白木とマスターが良い人で、ついつい入り浸ってしまう
菜月『電話、出るかな..?』
菜月が携帯を手に取った瞬間、着信のバイブが鳴った
ブーッブーッ
バー店員の白木からだ
菜月『もしもしっ』
白木『もしもし菜月さん..?』
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