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EP.1 日常
菜月の日常9
しおりを挟む黒木『なっちゃーーーん!』
菜月『黒木さんこんばんは~』
大きい口で笑顔でこちらに手を振っている黒木
今まで会ったどんな大人より、少年のような不思議な人
黒木『今日はイタリアンを予約したよ。ワイン好きだったよね?行こうか』
そっと腰に手をやり菜月をリードする黒木
ラーメン屋ではしゃいでいたのが嘘みたい
黒木とのデートは毎回刺激的で楽しい
会話も豊富で美味しいお店をエスコートしてくれる
ただ一つ、気がかりなのは薬指の指輪だけだ
黒木『いつも夜からのデートでごめんね。今度昼間のデートも行こうね!』
菜月『ぜひ行きたいです!』
黒木『今日、食事の後もう少し時間あるかな?』
菜月『え?』
黒木『そろそろなっちゃんのこと、もっとよく知りたいなと思って。できればベッドの上で。』
この男はやり慣れてる、危険だ
今なら引き返せる
この時菜月はそう思った
菜月『ずっと気になってたんですけど、結婚、されてますよね?
そういった方と親密な関係になるのは..』
黒木『そうだよね、気分悪くさせてごめん。もう誘わないね。気になるなら指輪外そうか?』
菜月『いやっ、その...奥さんとは長いんですか?』
黒木『内緒だよ。2人にとって楽しくない話でしょ。』
菜月『はぁ..』
黒木『妻との関係は破綻している。いわゆるスキンシップもない。ただ、会社の上役の娘さんで出世するには必要な結婚だったんだ。
ただ、愛はない。これで少しは分かってもらえたかな?』
菜月『そんな、、愛のない結婚なんてあるんですか?!』
黒木『残念ながらあるよ。妻も僕のこと愛していないしね。』
菜月『ひどい。。』
黒木『じゃあなっちゃん、慰めてくれる?』
菜月『何を言って!!』
黒木『もしなっちゃんが僕のこと慰めてくれるなら、全力でなっちゃんを楽しませるよ。
初めての思い出は大切にした方がいいしね。旅行に行こう!』
菜月『うーん』
黒木『どう?』
菜月『行き..たい』
黒木『よっしゃ、決まりー!そうこなくっちゃ♪』
流されるように黒木との関係が始まった。初めての思い出は旅行だったなぁ。
白木『菜月..?』
菜月『ア..』
白木の声で我にかえる菜月
白木との初めての思い出の合間に黒木とのことを思い出していたなんて
白木『大丈夫?ぼーっとしてたけど』
菜月『ごめんなさい。気にしないで続けて。』
チュッ
白木『今日はそろそろおしまいにしよう、菜月身が入っていないみたいだから。隣にいられれば十分だから。』
菜月『ごめんなさい』
何度この人を巻き込んだら気が済むんだろう
そんな自己嫌悪に陥りながら、白木の隣でそっと眠りにつく菜月だった
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