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ショタコンおじさんが少年達と冒険します
5章 VSコピー人形(フランツ)
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この物語は、ナーシェンによって連れ去られたフランツの、あり得たかもしれない悲劇の物語である。
フランツは、高濃度の治癒液に満たされたカプセルの中で目を覚ました。彼の身体を包むのは温かい液体であり、その効果は驚くべきものだった。全身の焼け爛れた皮膚や深い裂傷は、急速に修復されていく。
だが、意識が完全に覚醒するにつれて、強烈な屈辱が彼を襲った。彼は今、全裸だった。装着していた鎧や服は全て剥ぎ取られ、治癒液の中で彼の鍛え抜かれた肉体――血と埃の跡が消えかかった胸板、引き締まった腹筋、そして下半身—―が、無防備なまま晒されていた。
「目が覚めたか、騎士の小僧」
カプセルの外から、冷酷で巨大な声が響いた。フランツは無理やり視線を上げ、声を辿った。そこに立っていたのは、3mほどの巨人へと変貌したナーシェンだった。
ナーシェンは、カプセルの中で浮かぶフランツの全裸の姿を、冷たい目でじっと見下ろしていた。
「驚いた顔をするな。貴様は我が新たな力の源となる運命だ。虫けらのような貴様の肉体を、最高の状態に戻してやらねば、力の吸収効率が悪くなるだろう?」
フランツは怒りと羞恥に全身を震わせたが、カプセルの内部では何もできない。彼は父の仇である巨悪に、最も無様な姿を晒してしまっている。
「貴様は痛みにもがき苦しむことによって、私の力の糧となるのだ」
ナーシェンは高らかに告げた。フランツの身体は完璧に修復された。もはや傷一つない。
巨大なカプセルが開き、温かい治癒液が流れ出す。フランツは、治癒液に濡れた全裸のまま、硬い石の床の上に立たされた。足元には靴もサンダルもなく、むき出しの裸足が冷たい床に触れ、全身に鳥肌が立つ。これは、彼が虫けらのように無力であることを象徴する、最大級の屈辱だった。
「さあ、楽しませてもらおう」
ナーシェンが手を振ると、フランツの向かいに精巧な人形(ドール)が現れた。それはフランツと瓜二つの姿をしており、彼が使用している槍と盾を構えていた。
「このドールは、貴様の現在の力量を完璧にコピーしている。つまり、貴様と同じ強さだ」
フランツは、この状況で逃げることはできないと悟った。騎士の家系のウォーリアとしての最後の誇りが、彼に戦いを強いる。彼は地面に落ちていた槍を掴み、盾を構えた。
「殺されるわけにはいかない!」
フランツは、裸足のまま冷たい床を蹴り、ドールへと突進した。
戦いはまさに鏡写しだった。ドールはフランツの攻撃を正確に予測し、フランツもまたドールの動きを瞬時に読み取る。フランツが渾身の力を込めた一撃『ギガテンペスト』を放てば、ドールも全く同じ技でそれを相殺する。
槍と盾が激しく打ち合い、火花が散る。フランツはドールを倒すため、常に一歩速く、一歩鋭く動こうと努めた。汗と、わずかな切り傷からの血が、彼の露出した胸板を濡らしていく。ドールもまた、フランツの攻撃によって傷を負っていた。
この互角の死闘は、ナーシェンという残酷な観客を前に、延々と続いた。フランツは全身の筋肉が軋むのを感じながらも、必死に食らいついていた。
しばらくして、ナーシェンは巨大な口元に冷酷な笑みを浮かべた。
「なかなか飽きさせないな。だが、いつまでも均衡していては、ショーにならぬ」
ナーシェンは巨大な掌をドールに向け、低く詠唱した。
ドールの纏う空気が、即座に一変した。それはフランツの技量や精神力をも凌駕する、圧倒的な魔力による能力の強化だった。速度、パワー、反応速度、そのすべてがフランツのレベルを遥かに超えた。
「なっ……馬鹿な!」
フランツが驚愕した次の瞬間、ドールはフランツの防御をやすやすと破り、その槍がフランツの露出した肩を深々と切り裂いた。
「ぐはっ!」
鮮血が噴き出し、フランツの身体がよろめく。だが、ドールは容赦しない。強化された速度でフランツの側面へと回り込み、盾を弾き飛ばす。フランツは槍一本でドールの激しい連撃を受け止めようとするが、その一撃一撃が重く、まるで巨岩を叩きつけられているかのようだった。
(速すぎる! これではまるで、以前、ナーシェンに蹂躙された時と同じだ!)
ドールはフランツの体勢が崩れたのを見逃さず、槍を捨てた。その拳には、ナーシェンの魔力が禍々しく宿っている。
ドールは、フランツに白兵戦での屈辱を与えるべく、露出した彼の身体に狙いを定めた。
ドールの拳が、フランツの鍛えられた胸板に容赦なく叩きつけられた。
「ごふっ!」
フランツは肺の空気を全て吐き出し、激痛に顔を歪ませる。その場でよろめき、全裸の身体が血と汗と羞恥にまみれる。ドールは追撃をやめない。強化された筋力でフランツの身体を掴むと、そのまま石の床に力任せに叩きつけた。
「うぐっ……あぁぁぁっ!」
背中を強打したフランツは、激痛に喘ぐ。まだ生きている。しかし、抵抗する力は急速に失われていた。
ドールは、フランツの騎士としてのプライドを完全に打ち砕くため、最終的な拷問を加える。ドールは、仰向けに倒れ伏すフランツの無防備な腹部、内臓が詰まった最も脆弱な箇所に、魔力強化された足を容赦なく踏み下ろした。
「ぐわあああぁぁぁっ!」
フランツの喉から、堪えきれない絶叫が絞り出された。彼の腹部から内臓が潰されるような激痛が走り、口からは鮮血が噴き出す。骨が軋む鈍い音が響き渡り、フランツの身体は激しく海老反りになって痙攣した。
ドールの足が離れても、フランツの痙攣は収まらない。彼は白目を剥き、もはや声すら出せないまま、ただ激痛に身体を打ち震わせた。全裸の身体は血と体液で汚れ、その裸足もピクピクと、小さく、しかし激しく痙攣していた。
ナーシェンは、動かなくなったフランツの姿を見下ろし、冷酷に嘲った。
「これが、私に歯向かった者の末路だ。虫が死にかけているのと寸分違わぬな」
ナーシェンはドールに命じ、完全に意識を失ったフランツの身体をカプセルの中に入れる。
カプセルの中には、血と汗にまみれ、まるで人形のように微動だにしないフランツの全裸の身体が乗せられていた。フランツの運命は、巨悪ナーシェンの恐るべき計画の中で、永遠の暗闇へと引きずり込まれていったのだった。
フランツは、高濃度の治癒液に満たされたカプセルの中で目を覚ました。彼の身体を包むのは温かい液体であり、その効果は驚くべきものだった。全身の焼け爛れた皮膚や深い裂傷は、急速に修復されていく。
だが、意識が完全に覚醒するにつれて、強烈な屈辱が彼を襲った。彼は今、全裸だった。装着していた鎧や服は全て剥ぎ取られ、治癒液の中で彼の鍛え抜かれた肉体――血と埃の跡が消えかかった胸板、引き締まった腹筋、そして下半身—―が、無防備なまま晒されていた。
「目が覚めたか、騎士の小僧」
カプセルの外から、冷酷で巨大な声が響いた。フランツは無理やり視線を上げ、声を辿った。そこに立っていたのは、3mほどの巨人へと変貌したナーシェンだった。
ナーシェンは、カプセルの中で浮かぶフランツの全裸の姿を、冷たい目でじっと見下ろしていた。
「驚いた顔をするな。貴様は我が新たな力の源となる運命だ。虫けらのような貴様の肉体を、最高の状態に戻してやらねば、力の吸収効率が悪くなるだろう?」
フランツは怒りと羞恥に全身を震わせたが、カプセルの内部では何もできない。彼は父の仇である巨悪に、最も無様な姿を晒してしまっている。
「貴様は痛みにもがき苦しむことによって、私の力の糧となるのだ」
ナーシェンは高らかに告げた。フランツの身体は完璧に修復された。もはや傷一つない。
巨大なカプセルが開き、温かい治癒液が流れ出す。フランツは、治癒液に濡れた全裸のまま、硬い石の床の上に立たされた。足元には靴もサンダルもなく、むき出しの裸足が冷たい床に触れ、全身に鳥肌が立つ。これは、彼が虫けらのように無力であることを象徴する、最大級の屈辱だった。
「さあ、楽しませてもらおう」
ナーシェンが手を振ると、フランツの向かいに精巧な人形(ドール)が現れた。それはフランツと瓜二つの姿をしており、彼が使用している槍と盾を構えていた。
「このドールは、貴様の現在の力量を完璧にコピーしている。つまり、貴様と同じ強さだ」
フランツは、この状況で逃げることはできないと悟った。騎士の家系のウォーリアとしての最後の誇りが、彼に戦いを強いる。彼は地面に落ちていた槍を掴み、盾を構えた。
「殺されるわけにはいかない!」
フランツは、裸足のまま冷たい床を蹴り、ドールへと突進した。
戦いはまさに鏡写しだった。ドールはフランツの攻撃を正確に予測し、フランツもまたドールの動きを瞬時に読み取る。フランツが渾身の力を込めた一撃『ギガテンペスト』を放てば、ドールも全く同じ技でそれを相殺する。
槍と盾が激しく打ち合い、火花が散る。フランツはドールを倒すため、常に一歩速く、一歩鋭く動こうと努めた。汗と、わずかな切り傷からの血が、彼の露出した胸板を濡らしていく。ドールもまた、フランツの攻撃によって傷を負っていた。
この互角の死闘は、ナーシェンという残酷な観客を前に、延々と続いた。フランツは全身の筋肉が軋むのを感じながらも、必死に食らいついていた。
しばらくして、ナーシェンは巨大な口元に冷酷な笑みを浮かべた。
「なかなか飽きさせないな。だが、いつまでも均衡していては、ショーにならぬ」
ナーシェンは巨大な掌をドールに向け、低く詠唱した。
ドールの纏う空気が、即座に一変した。それはフランツの技量や精神力をも凌駕する、圧倒的な魔力による能力の強化だった。速度、パワー、反応速度、そのすべてがフランツのレベルを遥かに超えた。
「なっ……馬鹿な!」
フランツが驚愕した次の瞬間、ドールはフランツの防御をやすやすと破り、その槍がフランツの露出した肩を深々と切り裂いた。
「ぐはっ!」
鮮血が噴き出し、フランツの身体がよろめく。だが、ドールは容赦しない。強化された速度でフランツの側面へと回り込み、盾を弾き飛ばす。フランツは槍一本でドールの激しい連撃を受け止めようとするが、その一撃一撃が重く、まるで巨岩を叩きつけられているかのようだった。
(速すぎる! これではまるで、以前、ナーシェンに蹂躙された時と同じだ!)
ドールはフランツの体勢が崩れたのを見逃さず、槍を捨てた。その拳には、ナーシェンの魔力が禍々しく宿っている。
ドールは、フランツに白兵戦での屈辱を与えるべく、露出した彼の身体に狙いを定めた。
ドールの拳が、フランツの鍛えられた胸板に容赦なく叩きつけられた。
「ごふっ!」
フランツは肺の空気を全て吐き出し、激痛に顔を歪ませる。その場でよろめき、全裸の身体が血と汗と羞恥にまみれる。ドールは追撃をやめない。強化された筋力でフランツの身体を掴むと、そのまま石の床に力任せに叩きつけた。
「うぐっ……あぁぁぁっ!」
背中を強打したフランツは、激痛に喘ぐ。まだ生きている。しかし、抵抗する力は急速に失われていた。
ドールは、フランツの騎士としてのプライドを完全に打ち砕くため、最終的な拷問を加える。ドールは、仰向けに倒れ伏すフランツの無防備な腹部、内臓が詰まった最も脆弱な箇所に、魔力強化された足を容赦なく踏み下ろした。
「ぐわあああぁぁぁっ!」
フランツの喉から、堪えきれない絶叫が絞り出された。彼の腹部から内臓が潰されるような激痛が走り、口からは鮮血が噴き出す。骨が軋む鈍い音が響き渡り、フランツの身体は激しく海老反りになって痙攣した。
ドールの足が離れても、フランツの痙攣は収まらない。彼は白目を剥き、もはや声すら出せないまま、ただ激痛に身体を打ち震わせた。全裸の身体は血と体液で汚れ、その裸足もピクピクと、小さく、しかし激しく痙攣していた。
ナーシェンは、動かなくなったフランツの姿を見下ろし、冷酷に嘲った。
「これが、私に歯向かった者の末路だ。虫が死にかけているのと寸分違わぬな」
ナーシェンはドールに命じ、完全に意識を失ったフランツの身体をカプセルの中に入れる。
カプセルの中には、血と汗にまみれ、まるで人形のように微動だにしないフランツの全裸の身体が乗せられていた。フランツの運命は、巨悪ナーシェンの恐るべき計画の中で、永遠の暗闇へと引きずり込まれていったのだった。
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