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第1部3章 少年達の決意
第03話 逃げた理由
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「ダイ!」
その姿を見て、レイが鋭い声を上げる。
「悪かった! お前らを見捨てるつもりじゃなかったんだ!」
ダイと呼ばれた猫又族の少年は、額を地面に叩きつけるように何度も何度も頭を下げる。
「実際に見捨てたじゃないか」
「悪い! あの時、あの毛むくじゃらの魔物が出てくる前にジョルジュさん達の姿を見かけていたんだ。まだ近くにいると思って……」
それでも辛辣な言葉を投げかけるレイに対し、ダイは額を地面につけたまま弁明する。
「とーちゃんに助けを求めに行ったってこと~?」
「ああ!」
「でも、戦うのはバカのすることって言ってたよね?」
「……わりぃ。逃げることに変わりないから、バツが悪くて酷い言い方しちまった」
リカードの確認にははっきりと返事をするが、レイの鋭い言葉には弱々しく答える。
「タカヒロさんが助けてくれた、毛むくじゃらの魔物との戦い。最初はダイも一緒にいたのですが、逃げ出してしまって……」
事情がわからないだろう私にフランツが説明してくれる。
まあ、アニメでそのシーンは見ていたので実は事情は把握しているわけだが、ひとまず知らない体でふんふんと話を聞く。
「あの時、君が逃げなければ魔物を追い返せていたかもしれない。実際、タカヒロさんが助けてくれてそうなったんだから」
フランツが静かに、だが内心に怒りを込めた口調でダイを責める。
「それは……見てた。ジョルジュさん達を連れて戻ったら、フランツとその人があの魔物を追い返してたんだよな」
「見ていたのなら、なんで出てこなかったのさ?」
「今更、おれが出ていけるような雰囲気じゃなかったから……」
ダイの言葉に、レイが疑問を呈する。だが、ダイは力なくそうつぶやく。
助っ人を見つけて戻ったものの、私が現れたことで魔物は撃退された。
おそらく私がみんなを回復させているところも見ていて、なんの役にも立たないと思ってしまったのだろう。
「彼の話が本当なら、見捨てて逃げたわけじゃないんじゃない?」
私の言葉に、ダイは驚いたように顔を上げる。
「ああ! でも……おれはみんなを置いていったんだ……」
私の言葉に強く同意するものの、その場からいなくなったということには強い負い目を感じているらしい。
「どうする? 私はその時いなかったから、みんなの判断に任せるよ」
その言葉に、三人は押し黙る。
ダイも自分が許されるのか、気が気でない様子だった。
「……一発殴らせろ」
『え?』
レイの言葉に、周りのみんなが驚きの声を上げる。
「オレ達の痛みはそんなもんじゃなかったけど、それで許してあげるよ」
「ああ、ありがとう」
その姿を見て、レイが鋭い声を上げる。
「悪かった! お前らを見捨てるつもりじゃなかったんだ!」
ダイと呼ばれた猫又族の少年は、額を地面に叩きつけるように何度も何度も頭を下げる。
「実際に見捨てたじゃないか」
「悪い! あの時、あの毛むくじゃらの魔物が出てくる前にジョルジュさん達の姿を見かけていたんだ。まだ近くにいると思って……」
それでも辛辣な言葉を投げかけるレイに対し、ダイは額を地面につけたまま弁明する。
「とーちゃんに助けを求めに行ったってこと~?」
「ああ!」
「でも、戦うのはバカのすることって言ってたよね?」
「……わりぃ。逃げることに変わりないから、バツが悪くて酷い言い方しちまった」
リカードの確認にははっきりと返事をするが、レイの鋭い言葉には弱々しく答える。
「タカヒロさんが助けてくれた、毛むくじゃらの魔物との戦い。最初はダイも一緒にいたのですが、逃げ出してしまって……」
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まあ、アニメでそのシーンは見ていたので実は事情は把握しているわけだが、ひとまず知らない体でふんふんと話を聞く。
「あの時、君が逃げなければ魔物を追い返せていたかもしれない。実際、タカヒロさんが助けてくれてそうなったんだから」
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「それは……見てた。ジョルジュさん達を連れて戻ったら、フランツとその人があの魔物を追い返してたんだよな」
「見ていたのなら、なんで出てこなかったのさ?」
「今更、おれが出ていけるような雰囲気じゃなかったから……」
ダイの言葉に、レイが疑問を呈する。だが、ダイは力なくそうつぶやく。
助っ人を見つけて戻ったものの、私が現れたことで魔物は撃退された。
おそらく私がみんなを回復させているところも見ていて、なんの役にも立たないと思ってしまったのだろう。
「彼の話が本当なら、見捨てて逃げたわけじゃないんじゃない?」
私の言葉に、ダイは驚いたように顔を上げる。
「ああ! でも……おれはみんなを置いていったんだ……」
私の言葉に強く同意するものの、その場からいなくなったということには強い負い目を感じているらしい。
「どうする? 私はその時いなかったから、みんなの判断に任せるよ」
その言葉に、三人は押し黙る。
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「……一発殴らせろ」
『え?』
レイの言葉に、周りのみんなが驚きの声を上げる。
「オレ達の痛みはそんなもんじゃなかったけど、それで許してあげるよ」
「ああ、ありがとう」
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