桜前戦

紅蓮の狸

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普通の田中が目がさめると女子高生になっていて、戦国時代にいた件

普通の田中が目がさめると女子高生になっていて、戦国時代にいた件

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 突然のことで申し訳ない、俺は男だったはずだ。おいおいいきなりどうした?と思う者もいるだろう、だがだ!この現状を見てもそう言えるだろうか? 

 この自称男の格好は、セーラー服にリボンにスカートにスクールバッグといういわゆる女子高生JKのそれであった。格好だけではなく、性別も男とは言い難い可憐な女の子であった。

 あぁなんでこんなことになったんだ?昨日までは普通に高校に通う毎回平均点をとり部活にも入らずクラスの中心にはいずに、されどマイノリティにはならない普通の高校生田中サトシだったはずだ。なにがどうなったんだ?!しかもここどこだよ!!

 辺りビル一つどころか、信号も舗装された道路も電線すらない田舎であった。

 「そうか!ドッキリだ!いや手が込んでやがるぜ!寝てる間にVRでも装着させられたのか?いやぁ技術って進むもんだなぁまるで本物の女子高生みたいだ!しかもなんだよこの風景田舎と女子高生ってマニアックな設定だなおい!」

 「お嬢ちゃん何ブツブツいってんだ?」と時代劇に出てきそうな農夫が声をかけてきた。
 「お嬢ちゃん、見慣れねぇかっこだが、遊女って奴か?オラ初めて遊女見たなぁこりゃベッピンさんだべ」
 「ち、違います!俺は田中サトシっていってれっきとした男です!」
 「男だぁ?こんな立派な乳つけた男がいたらそりゃみんな男色に走るっぺよ!でもお嬢ちゃん苗字さあるんだな、もしかしてお侍の娘さんかい?」
 「侍の娘?い、いや苗字なんて誰にでもあるでしょ普通!」
 「いやぁお侍さんの娘は世間を知らねぇね、オラみたいな農家は苗字なんてねぇんが普通なんだよ」

 グー#__・__#

「なんだオメェさん腹さ空かしとったんか?お侍さんの娘さんには口には合わないかもしんねぇがオラの嫁が家帰れば飯作って待ってるから食うか?」

 どういう状況なんだ?いきなり時代劇に出てくるような農夫に絡まれ、侍の娘とか勘違いされて、おまけに家に誘われた。でも腹は減っているし、このままここに留まっても仕方ない。受け入れるしか選択肢ないでしょ!

 「いいんですか!是非ご馳走してください!」
 「そんな目を輝かせなくてもええぺっよ、オラは嘘は言わねぇ、ついてきぃオラの嫁は飯は天下一品だから」

 そのあと俺は自己紹介を済ませ、農夫の男はゴンゾウというらしく、ゴンゾウに今の時代とこの世界のことを聞かせてもらった。この世界は日本には似ているが、日本ではないようだ。そして今は戦国時代だれでも刀を取れば天下を取れる時代、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった名だたる将軍はこの世界には存在しないみたいだ。そこで俺はこの世界は日本には似ているが日本ではないという仮説ができた。そして俺は夢を見てるわけでもVRというわけでもなさそうだ、というのもゴンゾウの家にかれこれ3日も泊まらせていただいたからである、流石に現実を受け入れる他ない。

 妻「ところでサトシちゃんは家には帰らなくていいのかい?お侍さんのとこのお嬢さんなら心配してるんでねぇのかい?」
帰る家がないとはいえないな・・・
 サトシ「父からの命で、この戦乱の世は誰でも天下を取れる女子であるお前もまた、その可能性はあるのだ!と言われまして今は流浪の旅をしているのです。」と嘘を言ってみるが信じてくれるかな?
  ゴンゾウ「立派な親父さんだべ、オラなんて男だけんど、そんな夢見るより畑耕してた方が楽って小せぇ頃から思ってたもんな」
 妻「あらまぁ、そりゃ頑張らんとねぇ、でもここでいいならいつまでも休んでいいし、なんだったら旅なんてやめて私達と暮らしてもいいのよ」
 ゴンゾウ「んだんだ」
 確かにここで生涯を畑とこの夫婦と共にするのも悪くはないが、元の世界に戻れるとは限らない。ここが戦乱の世ならトップになって、そこから帰る情報や同じ境遇の人を探せるかもしれない。だけどトップになるためにはまずは強くそして戦略を身につけなくては行けないし、これ以上ゴンゾウ夫婦に迷惑を掛けたくない。
 サトシ「あいにくですがここに住むわけにはいきません、俺は武者修行の途中なのです。」
 妻「あらま、サトシちゃんは大変なのね、これからどこへいくんだい?」
 サトシ「それがまだ決めてないのです。」
 ゴンゾウ「決めてねぇのにウチをでてくとはこりゃたいした子だべ!サトシちゃんは強くなりたいんだべ、んじゃここから見える大きな山見えるべそこへ行くといいべ」
 サトシ「あの山に何があるんです?」
 ゴンゾウ「あの山には仙人がいるって話をよく聞くんだ、もしかしたらサトシちゃんに修行さつけてくれるかもしんねぇべ」

 仙人だと?この世界には仙人までいやがるのか?仙人出なくてもあんな山に住んでる人間だったら戦い方とか教えてくれるだろうな。

 サトシ「それでは俺はあの山に向かうことにします!」
 妻「そうかい行っちゃうのね、サトシちゃん女の私から一言言わせてもらうわ、あなたは女の子なんだから乱暴な言葉使いはやめなさい、あと俺も禁止よ!」
 
 そうか確かに俺は女だ、俺っていう言葉は封印しよう、これからは私とかでいいよな
 
 サトシ「はい!わかりました!ご夫妻にはご迷惑をかけてばかりで、私なんて言ったらいいのか」
 妻「ほら俺なんかより全然私って言った方が可愛いじゃない、ちょっと待っててね旅にでるなら食べ物が必要でしょう、今おにぎり作ってあげるから」

 そういうとゴンゾウの妻は台所へと向かうのであった。

 ゴンゾウ「ごめんなぁ、ウチのかぁちゃんは言葉使いとかに厳しいんだ」
 サトシ「いえ、私も勉強になりました!」
 ゴンゾウ「まぁ辛い旅になると思うけど家に帰り辛いなら、オラの家さ自分の家だと思っていつでも帰ってきていいからなオラもアイツもサトシちゃんは自分の娘と思ってるかんな」
サトシ「本当にありがとうございます、短い間ですがお世話になりました!」
妻「はい!おにぎり!いいね死ぬんじゃないよ!あとこれ!」

そういうと奥さんは日本刀を突き出した。

サトシ「刀ですか?」
妻「私も昔ね天下を取ることを夢見て旅してたのよ、その時に使ってた刀よ」
サトシ「奥さんも旅をしてたんですか!?」
妻「そうよ、私も武家の生まれでね、政治の道具になるなんてごめんだから旅に出たけど今は農家の奥さん笑っちゃうわよね、それと私は奥さんじゃなくてツバキよ、カミシロ・ツバキってのが本名」
サトシ「そうだったんですねツバキさん」
ツバキ「あとこれ、カミシロ家の家紋入りの印籠よ、何かの役に立つかもしれないわ、サトシちゃんは私の娘も同然よ何かあったら私の娘ってことにしなさい、じゃあ元気でやるのよ」

そうして私はこの家を出た貰った刀は腰にさげ、家紋入りの印籠はスクールバッグに入れることにした。これからはツバキさんの娘としてカミシロ姓を名乗ることにしよう、これで本格的に武家の娘だ。いやぁついてるなぁ、山まで遠いな頑張っていくかこのよくわからない世界で
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