桜前戦

紅蓮の狸

文字の大きさ
2 / 8
普通の田中が目がさめると女子高生になっていて、戦国時代にいた件

仙人との出会い

しおりを挟む
 かれこれゴンゾウ夫婦の元を去ってから3日もたちのようやく山にたどり着いた。

 サトシ「おーい!誰かいませんか!山に来れば仙人に会えると聞いてやってきました!」
 ?「なんじゃ、ワシに客か珍しいのぉ」

 振り返るとそこには老人がいた

 ?「なんじゃ人を呼んどいてだんまりとは、どんな教育を受けて来たんじゃ少年」
 
 今、少年って言ったか?

 サトシ「もしかして爺さん俺が男に見えるのか?」
 ?「いやぁ、可愛らしい女の子って感じかのぉ、じゃがなお主の本質は男じゃなしかもこの世界の人間ではないときた」
 サトシ「アンタ俺がどういう存在かわかるってのか?!」
 ?「なんじゃ何も用がないなら帰るぞ、ワシも暇ではないのでな」
 サトシ「いや待ってくれ!俺にこの世界の事や戦い方や戦術を教えてくれ!」
?「ほぉ、弟子になりたいと申すか」
 サトシ「弟子?そうです!俺はアンタの弟子になりたいんです!」
 ?「まぁよい、弟子になるからにはアンタとか爺さんという名称で呼ぶのはやめるんじゃな、ワシの名はヒイラギ、ヒイラギ仙人って呼ぶか師匠と呼ぶかはまかせるよ」
 
こうして俺はヒイラギ仙人の弟子になった。

 サトシ「ところで師匠なぜ、俺が男で異世界から来たということがわかったんですか?」
 ヒイラギ「ワシはなぁ、こう見えて508歳なんじゃよ、こう五百年もいきていると色々と見えるもんじゃ、人の魂もまた見ることができてな、魂にも性別があってのぉ、異世界から来た人間ってのはまた独特の魂をしてるからわかったのじゃよ」
 サトシ「そうだったんですね!てか!五百年もいきているんですか?」
 ヒイラギ「だいたい仙人ってのはそんなもんじゃろ、じゃがお主がワシから教わりたいのは戦い方や戦術じゃったから魂の見方は別に教えなくてもええかのぉ」
 サトシ「そんな簡単に見えるもんなんですか?教えてくれるなら教わりたいもんですけど」
 ヒイラギ「まぁ簡単ではないが何かの役には立つじゃろうから教えてやろう」
 サトシ「ところで師匠、この世界には仙人がいるってことは他の人ならざるものもいるのですか?」
 ヒイラギ「もちろんおるぞぉ、龍や鬼、妖怪などなぁ、魂を見ることができればこれらが化けて出てきても一目でわかるようになるぞぉ」
 サトシ「龍?鬼?妖怪?そんなのおとぎ話でしか聞いたことありませんよ!」
 ヒイラギ「異世界から来た人間は皆そう言うなぁ、まぁ実際会ってみたらいい奴かもしれんぞぉ」
 サトシ「そうなんですか?」
 ヒイラギ「そうじゃよ皆意思疎通ができる知能を持っておるからのぉ、じゃあ世間話はこの辺にしておいて早速修行に入るとするかのぉ」
 サトシ「はい!師匠!」

 こうして、ヒイラギ仙人との修行が始まったのであった、朝は魂を見るための精神統一、昼は戦い方の手ほどき、夜は戦略の立て方など、こういった修行をしているうちに二年という月日が流れたのであった。

 ヒイラギ「うむ、いい顔になったのぉお主はもう立派な武人じゃ」
 サトシ「はい、師匠から習ったことはもう私の一部です」
 ヒイラギ「ホッホッホ言うようになったのぉ」
 
 強く風が吹き桜の花びらが舞った

 ヒイラギ「桜かぁ、お主と出会ってもう二年も経つのか」
 サトシ「はい、正直こんなにかかるなんて思ってませんでしたよ師匠」
 ヒイラギ「そう一日や二日で教えてやるほどワシも指導者としては半人前でのぉ申し訳ない限りじゃ、では最後にお主に名をやろう、これでお主はワシの弟子として完成するのじゃ」
 サトシ「名前ですか?」
 ヒイラギ「そう、名前は人というのは本来、神や妖怪を封印するために使うものじゃからのぉ」
 サトシ「俺封印されるんですか?!」
 ヒイラギ「いやそういうわけではない、封印の逆で名前を与えたものに名前と共に力を与えることもできるんじゃ」
 サトシ「そうなんですね!」
 ヒイラギ「では、この桜にちなんでサクラというのはどうじゃ」
 サトシ「サクラですか」
 ヒイラギ「うむ、今日からお主はサクラじゃ」
 
サクラか、今日から俺は田中サトシ改めカミシロ・サクラだ

 ヒイラギ「ではサクラよ、お主はワシの自慢の弟子じゃ、ワシの教えでお主の目的の力になれば幸いじゃ、頑張るのじゃよ」
 サクラ「はいっ!」
 ヒイラギ「そしてこれはワシからの選別じゃ」
 サクラ「これは?」
 ヒイラギ「この世界にあった服じゃよ、お主のいう女子高生の制服というのは18までしか着れないのじゃろ、ではその服は必要あるまい」
 
 服か、そういえばこれまでずっと制服でいたんだよなぁ、いや制服が好きだからとかじゃないよ!これしか着る物がなかったから今まで着てたわけだからね、しかしありがたい服までもらえるとは、本当に何から何まで世話になったな

 サクラ「今まで本当にありがとうございました!」
 ヒイラギ「うむ、気をつけるのじゃよ、ところでサクラお主次は何処へむかうのじゃ?」
 
 次?決めてなかったぁぁぁぁ!!今まで毎日の修行でいっぱいになっていて忘れてたぁぁぁ!!

 ヒイラギ「その顔は何も決めていなかったということか、まったくお主というやつは、お主は天下を取りたいのじゃろ?ではまずは領地を持つ武家の人間になることじゃ幸いにもお主は女じゃ嫁にでもなればその問題は解決する」
 サクラ「そうか!武家の人間なるってことか!実は師匠ここに来る前にカミシロ・ツバキって女性に会って娘って名乗っていいことになったんですよ」
 ヒイラギ「ほぉついておるのぉ、ではカミシロ領に向かうとするがよい」

 こうしてサクラはヒイラギ仙人との長い修行を終え次なる目的地カミシロ領へと向かうのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ある辺境伯の後悔

だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。 父親似だが目元が妻によく似た長女と 目元は自分譲りだが母親似の長男。 愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。 愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

どうぞ添い遂げてください

あんど もあ
ファンタジー
スカーレット・クリムゾン侯爵令嬢は、王立学園の卒業パーティーで婚約もしていない王子から婚約破棄を宣言される。さらには、火山の噴火の生贄になるように命じられ……。 ちょっと残酷な要素があるのでR 15です。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

処理中です...