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11話 武器店
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そんなある日、ミーアから
「たまにはレオン兄も練習を忘れてどこかに遊びに行きませんか?」
という誘いがあった。
実際、毎日が忙しく、息抜きが必要だと考えていたので了解した。
「とても楽しみです。ノエル兄にも言っておきますね」
翌週に街中に遊びに行くこととし、付き添いにはモリスさんが同行することとなった。モリスさんは元辺境伯領騎士団員で今は主に屋敷の護衛の一人として仕えている。要人の護衛もこなす頼もしい人物だ。
「坊ちゃんたち、今日はたっぷり楽しんでくださいや」
モリスさん厳つい顔に似合わない優しい口調でそう言った。
馬車で屋敷を出て半時間ほどで街中に出る。そこで馬車を降りる。御者の話ではは夕方にまた迎えに来てくれるようだ。
「みんなはどこに行きたい?」
「俺は武器屋!」
「私は魔道具店!」
2人はそう答えた。
まずはノエルの希望である武器店に行くことにする。大通りの目立つ場所にかなり大きな店構えの店があった。
「じゃあ、この武器店に入ってみよう」
店に入ると武具、防具、その他の小物がジャンル分けされて綺麗に整頓されていた。やはり興味を引くのは剣であろう。そんな私とノエルは剣のコーナーに向かった。
剣に興味のないミーアはローブを物色していた。そろそろミーアにもローブの1つぐらいあってもいいのかもしれない。
剣はその素材によって金額が大きく変わる。銅、鉄、鋼鉄、そしてミスリルと金額は跳ね上がっていく。銅製の剣なら銀貨3枚、鉄製なら金貨1枚、鋼鉄製なら金貨5枚、ミスリル製ともなると金貨100枚はくだらない。。
また、銀貨10枚で金貨1枚になり、辺境伯領の一般的な町人や職人の生活水準なら銀貨1枚で1日暮らす事ができると言われている。
他にも名匠の鍛えた剣ともなると白金貨1枚、つまり金貨1,000枚以上の金額をつけており、ここのような大きな店の贔屓客だけが入れる特別室のショーケースに飾られている。その多くは値段すらが記載されていないが、店員の出入りの際に扉の隙間からその姿がちらりと見て取れた。
「やっぱりこれかな。速さと手数で押し切りたい」
ノエルが手にしたのは細くて少し小振な剣である。おそらくノエルは自分との模擬戦でスピードの違いに悩んでいるのだろう。ノエルは体格もいいのでもう少し大振りな剣とかでも良さそうなのだが。
ミーアは真剣な表情でローブを物色しているが、特にこれと言ったものはないようである。
「レオン坊ちゃん、実はこことは別におすすめの武器店がありやすが、そっちにご案内しましょうか?」
モリスさんは店主に聞えないようにこっそりとそう告げた。
「そうだね、そっちにも行ってみよう。みんなもいいかな」
「いいよ」
「はい、いいです」
2人はそう答えた。
「たまにはレオン兄も練習を忘れてどこかに遊びに行きませんか?」
という誘いがあった。
実際、毎日が忙しく、息抜きが必要だと考えていたので了解した。
「とても楽しみです。ノエル兄にも言っておきますね」
翌週に街中に遊びに行くこととし、付き添いにはモリスさんが同行することとなった。モリスさんは元辺境伯領騎士団員で今は主に屋敷の護衛の一人として仕えている。要人の護衛もこなす頼もしい人物だ。
「坊ちゃんたち、今日はたっぷり楽しんでくださいや」
モリスさん厳つい顔に似合わない優しい口調でそう言った。
馬車で屋敷を出て半時間ほどで街中に出る。そこで馬車を降りる。御者の話ではは夕方にまた迎えに来てくれるようだ。
「みんなはどこに行きたい?」
「俺は武器屋!」
「私は魔道具店!」
2人はそう答えた。
まずはノエルの希望である武器店に行くことにする。大通りの目立つ場所にかなり大きな店構えの店があった。
「じゃあ、この武器店に入ってみよう」
店に入ると武具、防具、その他の小物がジャンル分けされて綺麗に整頓されていた。やはり興味を引くのは剣であろう。そんな私とノエルは剣のコーナーに向かった。
剣に興味のないミーアはローブを物色していた。そろそろミーアにもローブの1つぐらいあってもいいのかもしれない。
剣はその素材によって金額が大きく変わる。銅、鉄、鋼鉄、そしてミスリルと金額は跳ね上がっていく。銅製の剣なら銀貨3枚、鉄製なら金貨1枚、鋼鉄製なら金貨5枚、ミスリル製ともなると金貨100枚はくだらない。。
また、銀貨10枚で金貨1枚になり、辺境伯領の一般的な町人や職人の生活水準なら銀貨1枚で1日暮らす事ができると言われている。
他にも名匠の鍛えた剣ともなると白金貨1枚、つまり金貨1,000枚以上の金額をつけており、ここのような大きな店の贔屓客だけが入れる特別室のショーケースに飾られている。その多くは値段すらが記載されていないが、店員の出入りの際に扉の隙間からその姿がちらりと見て取れた。
「やっぱりこれかな。速さと手数で押し切りたい」
ノエルが手にしたのは細くて少し小振な剣である。おそらくノエルは自分との模擬戦でスピードの違いに悩んでいるのだろう。ノエルは体格もいいのでもう少し大振りな剣とかでも良さそうなのだが。
ミーアは真剣な表情でローブを物色しているが、特にこれと言ったものはないようである。
「レオン坊ちゃん、実はこことは別におすすめの武器店がありやすが、そっちにご案内しましょうか?」
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「そうだね、そっちにも行ってみよう。みんなもいいかな」
「いいよ」
「はい、いいです」
2人はそう答えた。
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