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20話 天才
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こうして騎士学校生活が始まって1月程が経過した。
魔術の授業はやはり基礎的な事ばかりで、魔力増大法は教えられなかった。
実技では模擬戦が始まった。ジンの噂通りヴィンセントと私は別格のようだ。その次だと、青騎士の後継者ヘンリー・アルベール、平民のクライドが天才的な剣技を見せる。この4人をもって4強と呼ばれている。
そこから少し落ちてノエル達が上位グループを形成している。ジンはというと落ちこぼれではないが下位のクループに埋没している。
ジンは実はかなりの可能性を秘めている。何かきっかけがあれば一気に浮上するのだが。
模擬戦は5分毎に相手を替えて戦う。当然私は負けることがなかった。4強と戦う時は引き分けになることが多い。お互い本気にならず、軽く戦っている。
模擬戦の最後は2人が指名されて中央で戦う。そして、その周りを他の生徒が囲んで観戦する。これを指名試合と呼んでいる。どうやら今日の指名試合は私と『天才』クライド・ダニングに決まった。
中央のサークルに私とクライドが進んで対峙する。クライドは落ち着いているようだ。私も平常心そのものである。この天才を負かすことはそう難しくない。いくつかの方法があるが、今日はこの方法で行こう。
「はじめ!」
試合開始が告げられた。お互いに間合いを詰めていく。間合いに入る寸前クライドは止まる。しかし、私はそのまま無造作に間合いに入っていく。
大きく間合いに入られたがクライドは切り込むことも下がることもできなかった。更に間合いを詰める。クライドの表情は変わらないが、気配に焦りの色が見える。お互いの剣先が触れる程の近接戦だ。
私は更に間合いを詰める。お互いの剣が交差する程に接近する。その刹那、お互いが振りかぶって斬り合う。クライドの剣が届く前にこちらの剣が当たり、クライドが吹っ飛ぶ。
「勝者!レオン!」
私は倒れたままのクライドに手を差し伸べる。クライドはその手をとった。
「完敗だ。さすがにレオンは強い。今の超近接戦、後で教えてくれよな」
「ああ、いいぜ」
サークルの外を囲んでいた他の生徒もサークルに入って来た。
「すげえ試合だったなレオン!」
ジンが飛び込んできた。そして生徒たちで今の試合の感想をわいのわいのいいながら、寄宿舎へ帰るのであった。
クライド・ダニングはかなり手強かった。確かに勝ったが、それ程大きな差は開いていない。将来恐ろしい使い手になるだろう。あとは『青騎士の後継者』ヘンリー・アルベールだけか。楽しみである。
魔術の授業はやはり基礎的な事ばかりで、魔力増大法は教えられなかった。
実技では模擬戦が始まった。ジンの噂通りヴィンセントと私は別格のようだ。その次だと、青騎士の後継者ヘンリー・アルベール、平民のクライドが天才的な剣技を見せる。この4人をもって4強と呼ばれている。
そこから少し落ちてノエル達が上位グループを形成している。ジンはというと落ちこぼれではないが下位のクループに埋没している。
ジンは実はかなりの可能性を秘めている。何かきっかけがあれば一気に浮上するのだが。
模擬戦は5分毎に相手を替えて戦う。当然私は負けることがなかった。4強と戦う時は引き分けになることが多い。お互い本気にならず、軽く戦っている。
模擬戦の最後は2人が指名されて中央で戦う。そして、その周りを他の生徒が囲んで観戦する。これを指名試合と呼んでいる。どうやら今日の指名試合は私と『天才』クライド・ダニングに決まった。
中央のサークルに私とクライドが進んで対峙する。クライドは落ち着いているようだ。私も平常心そのものである。この天才を負かすことはそう難しくない。いくつかの方法があるが、今日はこの方法で行こう。
「はじめ!」
試合開始が告げられた。お互いに間合いを詰めていく。間合いに入る寸前クライドは止まる。しかし、私はそのまま無造作に間合いに入っていく。
大きく間合いに入られたがクライドは切り込むことも下がることもできなかった。更に間合いを詰める。クライドの表情は変わらないが、気配に焦りの色が見える。お互いの剣先が触れる程の近接戦だ。
私は更に間合いを詰める。お互いの剣が交差する程に接近する。その刹那、お互いが振りかぶって斬り合う。クライドの剣が届く前にこちらの剣が当たり、クライドが吹っ飛ぶ。
「勝者!レオン!」
私は倒れたままのクライドに手を差し伸べる。クライドはその手をとった。
「完敗だ。さすがにレオンは強い。今の超近接戦、後で教えてくれよな」
「ああ、いいぜ」
サークルの外を囲んでいた他の生徒もサークルに入って来た。
「すげえ試合だったなレオン!」
ジンが飛び込んできた。そして生徒たちで今の試合の感想をわいのわいのいいながら、寄宿舎へ帰るのであった。
クライド・ダニングはかなり手強かった。確かに勝ったが、それ程大きな差は開いていない。将来恐ろしい使い手になるだろう。あとは『青騎士の後継者』ヘンリー・アルベールだけか。楽しみである。
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