転生した剣聖は最初から最強のようです

白檀

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54話 クロエ先生との再会

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 王宮から帰った夜。寄宿舎の前に使者がいた。いつものマリアンナからの誘いである。私は頷くと馬車に乗った。

「まあ、王専属冒険者になったの。素敵ね」

「ああ、そうなんだ」

「レオンはますます素敵になって行くわ。私も負けないようにしなきゃ」

 マリアンナは日に日に妖艶になって来た。今日来ている服も露出が多い。

「どうしたの、レオン私に見惚れてた?」

「そうだ」

 私はマリアンナの眼を強く見て言った。

「あと1年と半分。あと少しよ。あと少しでお互いが手に入るの。楽しみね」

 そう言うとマリアンナは頬を少し上気させた。

 そして王専属冒険者の肩書は増えたがいつもの日常がやって来た。しかし私の日常は多忙である。学校に鍛錬。週末の冒険者活動。マリアンナにも会わないといけない。最近はミーア達ともよく会うようになった。

 週末に冒険者ギルドに行くためにヴィンセントと王都を歩いているとローブを着た人物とすれ違った。

 すれ違った相手は私を振り返って、そしてロープから顔を出した。

「レオン君……」

「クロエ先生……」

「レオン君なのね、大きくなったわね」

「お久しぶりです。クロエ先生」

 ヴィンセントには先に冒険者ギルドに行ってもらい、少し遅れると伝えてもらう事にする。

 クロエ先生と一緒に喫茶店に入る事にした。

「レオン君、本当に久しぶりね」

「その節は本当にお世話になりました」

「そんな堅苦しいのはいいわ。今どうしてる?」

「今は王立騎士学校に行ってます」

「でもその格好は冒険者よね」

「週末は冒険者やってます」

「騎士学校の生徒の中には冒険者をするのもいるらしいわね。今ランク何?」

「Aランクです」

 するとクロエ先生は飲んでいた紅茶を吹き出した。クロエ先生は紅茶を拭きながら

「本当なの?ちょっと冒険者カードを見せて」

 クロエ先生にカードを見せる。

「げ、本当じゃない。それにその上に……王専属冒険者?」

「なんか成り行きでそうなったみたいです」

「凄いわね。ねぇ魔術はまだやってるの?」

「もちろんやってますよ。冒険では魔術は結構使いますから」

「私の授業役に立った?」

「もちろんです。魔力増大法も、魔法陣も、大規模術式も」

「大規模術式は冒険でどうやって使うの?」

「3人で大規模術式を使うんです」

「まあ、戦闘中にそんな事できるのね」

「3人とも魔法陣はほぼ瞬時に展開できますから」

「冒険者流の魔術ね。それでどんな魔術をつかうの?」

「大規模術式で一番よく使うのはエクスプロードでしょうか」

「……それは凄い魔術ね」

「ええ、魔力はごっそり持っていかれますが」

「エクスプロードは単独では無理な魔法だからね。なるほど、参考になるわ」

「先生はどうされていますか?」

「私?私は今は宮廷魔導士の次席魔導士よ。もうあと何年かで首席魔導士になれるはずよ」

「それはご出世おめでとうございます」

 首席魔導士ともなれば全宮廷魔導士の頂点に君臨する。騎士で言えば王国騎士団長に相当するだろう。

「でも魔術の研究をしていても実際に役に立つところで使うことがないのよね。レオン君が羨ましいわ」

「宮廷魔導士じゃエクスプロードを魔物に向けて放つなんて事できませんものね」

「レオン君、そんな事やってるのね。まあ、Aランク冒険者ならそのぐらいするのかな。あら、ちょっと長く話しすぎたみたいね。これで失礼するわ」

「久しぶりに会えて嬉しかったです。先生」

「私もよ。レオン君は王専属冒険者という事は王宮に入れるの?」

「はい、これがあれば」

そう言って腕輪を見せた。

「まあ、凄い物持ってるのね。だったら王宮に来た時に会いに来てもいいわよ。私は王宮の右奥の区画の魔導院にいるわ」

「ええ、また行かせていただきます」

「じゃあね、レオン君」

 そう言ってクロエ先生は去っていった。クロエ先生が座っていた席には大量の食べ終わったパフェとケーキの皿が残されていた。
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