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92話 デート(2)ルティア編
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翌朝、起きるとシズはすでに部屋にいなかった。
服を着替えると食堂へと向かった。今日はルティアの日か。まさかルティアは白装束を着たりはしないだろう。
食堂で一同が朝食を食べた。
「今日は私の日だね!」
今日のルティアはテンションが高そうだ。ルティアの猫耳にリボンが飾られている。なかなか似合っていて可愛い。
朝食を食べ終わると、準備をしてルティアと外に出る。外に出るとルティアは私の腕を掴んで猛ダッシュした。
そしてしばらく走り続けると立ち止まり。あたりを見渡した。
「どうやらイレーネはついてこないにゃ」
「おいルティア、語尾……」
「あ、これは失礼」
「今までそんな言葉遣いしてなかっただろ」
「これはゴダード王国のダリア族の言葉なのだにゃ。私には誇り高きダリア族の血が流れているにゃ」
「それで今日は一日それでいくのか?」
「今日はうるさいイレーネもいないにゃ。だめかにゃ?」
「別に構わない。これからは普段もそれでずっといくのか?」
「今日のデートだけにゃ。イレーネに聞かれたらうるさいのにゃ。ゴダード王国筆頭騎士の言葉遣いがうんたらかんたらでとにかくうるさいのにゃ」
「わかった。今日はどこにいくんだ?」
「もちろん甘いものを食べに行くにゃ。美味しいところはマリアンナにちゃんと聞いてあるにゃ」
ルティアの尻尾がピンと立った。
「じゃあ、まずはどこだ?」
「パンケーキ屋にゃ。さっさと行くにゃ」
それにしても「にゃ」が多いな。
「久しぶりにゃので、いつもよりも多めにゃのにゃ」
ルティアに連れられてパンケーキ屋に向かった。
パンケーキ屋は小さな店構えであるがおしゃれな感じの店だ。
店には行列ができている。しかし予約していたようで、すんなりと席に着けた。
「いらっしゃいませ」
店員がメニューを持ってきた。ルティアはメニューを開くとさっと指差した。
「これを2つ」
おい、俺の意見なしかよ。
「かしこまりました。ダブル・トリプルベリーベリーデラックススペシャルパンケーキ2つでございますね」
何だか恐ろしい名前のパンケーキである。デラックスとスペシャルはどちらかひとつでいいんじゃないかな。
待っている間、ルティアはイスに座って足をばたつかせていた。
「まだかにゃ~、まだかにゃ~」
そして問題のパンケーキがやってきた。ダブル・トリプルとはつまりパンケーキが3枚のせが倍で6枚と言う意味であった。それに大量の生クリームと蜂蜜が乗っていて、さらにその上にストロベリーソースがこれでもかとかけられていた。
パンケーキはは大きな皿からはみ出そうであった。
「やった~、いただきま~す」
すぐに食べ始めるのかと思いきや。ルティアはパンケーキをさしたフォークを私の前に差し出した。
「はい、あ~ん」
しょうがない。ここは付き合うとするか。
「あ~ん。美味しい」
しばらくそれを繰り返した。
「よし、満足にゃ」
そう言うとルティアは猛然と食べ始めた。
私も何とか完食しようと努力した。パンケーキの味は確かに絶品である。
ルティアは豪快に完食。私は顔を青くしながら完食した。
「次は~」
まだあるのかよ。
「パフェにゃ!」
パフェ屋に連れて行かれる。パフェ屋でルティアは出されたメニューを指差した。
「これを2つ」
「おい、ルティア、俺はもうこれ以上は……」
「はい、ストロングツインタワーフルーツパフェですね」
何だよストロングって、何だよツインって。
出てきたたパフェはそびえ立つ山のようであった。それも2山。
やはりルティアは猛然と食べる。一体その体のどこに収まっているんだ。
私はもう限界に近いが何とか食べる。味はここも絶品である。採れたてのフルーツがアイスによく合う。
ルティアは軽く完食した。私も青い顔を通り越して黒い顔になってきたが何とか完食した。
「次はアイスにゃ!」
ちょっと待て、勘弁してくれ。私は前世の事ははっきり覚えているが、そんなに悪い事はしていなかったはずだ。
そして連れて行かれたアイス屋では何と「アイス丼」なる奇怪なメニューが出てきた。
巨大などんぶりにアイスが入れられた逸品である。ふざけんなよ。
テーブルにはいろんなトッピングやソースが並べられており、好みに合わせたアイスクリームを作る事ができる。確かにアイスは上品な味付けでとても美味しいし、トッピングでいろんな味が楽しめる。
そしてルティアはまたもや豪快に完食。私は何かが生まれそうになるのを感じながらも完食した。
店を出るとルティアは大きく伸びをした。
「あ~美味しかったにゃ。それにレオンと一緒でとっても楽しかったにゃ。レオンも楽しかったにゃ?」
「ああ、もちろんさ」
青い顔をしながら私は嘘をついた。でもルティアが楽しければそれでいい。
そしてルティアと一緒に屋敷へと戻って行った。掲示板を確認すると今日の相手はルティアだな。続きがあると言う事だ。
「今日はありがとう。楽しかったぞ」
屋敷に入るとルティアの言葉遣いは元に戻っていた。何だか寂しいような気がした。
「あ、そうだ、この後もよろしくにゃ」
ルティアはそう言うと寝室へと駆けて行った。
服を着替えると食堂へと向かった。今日はルティアの日か。まさかルティアは白装束を着たりはしないだろう。
食堂で一同が朝食を食べた。
「今日は私の日だね!」
今日のルティアはテンションが高そうだ。ルティアの猫耳にリボンが飾られている。なかなか似合っていて可愛い。
朝食を食べ終わると、準備をしてルティアと外に出る。外に出るとルティアは私の腕を掴んで猛ダッシュした。
そしてしばらく走り続けると立ち止まり。あたりを見渡した。
「どうやらイレーネはついてこないにゃ」
「おいルティア、語尾……」
「あ、これは失礼」
「今までそんな言葉遣いしてなかっただろ」
「これはゴダード王国のダリア族の言葉なのだにゃ。私には誇り高きダリア族の血が流れているにゃ」
「それで今日は一日それでいくのか?」
「今日はうるさいイレーネもいないにゃ。だめかにゃ?」
「別に構わない。これからは普段もそれでずっといくのか?」
「今日のデートだけにゃ。イレーネに聞かれたらうるさいのにゃ。ゴダード王国筆頭騎士の言葉遣いがうんたらかんたらでとにかくうるさいのにゃ」
「わかった。今日はどこにいくんだ?」
「もちろん甘いものを食べに行くにゃ。美味しいところはマリアンナにちゃんと聞いてあるにゃ」
ルティアの尻尾がピンと立った。
「じゃあ、まずはどこだ?」
「パンケーキ屋にゃ。さっさと行くにゃ」
それにしても「にゃ」が多いな。
「久しぶりにゃので、いつもよりも多めにゃのにゃ」
ルティアに連れられてパンケーキ屋に向かった。
パンケーキ屋は小さな店構えであるがおしゃれな感じの店だ。
店には行列ができている。しかし予約していたようで、すんなりと席に着けた。
「いらっしゃいませ」
店員がメニューを持ってきた。ルティアはメニューを開くとさっと指差した。
「これを2つ」
おい、俺の意見なしかよ。
「かしこまりました。ダブル・トリプルベリーベリーデラックススペシャルパンケーキ2つでございますね」
何だか恐ろしい名前のパンケーキである。デラックスとスペシャルはどちらかひとつでいいんじゃないかな。
待っている間、ルティアはイスに座って足をばたつかせていた。
「まだかにゃ~、まだかにゃ~」
そして問題のパンケーキがやってきた。ダブル・トリプルとはつまりパンケーキが3枚のせが倍で6枚と言う意味であった。それに大量の生クリームと蜂蜜が乗っていて、さらにその上にストロベリーソースがこれでもかとかけられていた。
パンケーキはは大きな皿からはみ出そうであった。
「やった~、いただきま~す」
すぐに食べ始めるのかと思いきや。ルティアはパンケーキをさしたフォークを私の前に差し出した。
「はい、あ~ん」
しょうがない。ここは付き合うとするか。
「あ~ん。美味しい」
しばらくそれを繰り返した。
「よし、満足にゃ」
そう言うとルティアは猛然と食べ始めた。
私も何とか完食しようと努力した。パンケーキの味は確かに絶品である。
ルティアは豪快に完食。私は顔を青くしながら完食した。
「次は~」
まだあるのかよ。
「パフェにゃ!」
パフェ屋に連れて行かれる。パフェ屋でルティアは出されたメニューを指差した。
「これを2つ」
「おい、ルティア、俺はもうこれ以上は……」
「はい、ストロングツインタワーフルーツパフェですね」
何だよストロングって、何だよツインって。
出てきたたパフェはそびえ立つ山のようであった。それも2山。
やはりルティアは猛然と食べる。一体その体のどこに収まっているんだ。
私はもう限界に近いが何とか食べる。味はここも絶品である。採れたてのフルーツがアイスによく合う。
ルティアは軽く完食した。私も青い顔を通り越して黒い顔になってきたが何とか完食した。
「次はアイスにゃ!」
ちょっと待て、勘弁してくれ。私は前世の事ははっきり覚えているが、そんなに悪い事はしていなかったはずだ。
そして連れて行かれたアイス屋では何と「アイス丼」なる奇怪なメニューが出てきた。
巨大などんぶりにアイスが入れられた逸品である。ふざけんなよ。
テーブルにはいろんなトッピングやソースが並べられており、好みに合わせたアイスクリームを作る事ができる。確かにアイスは上品な味付けでとても美味しいし、トッピングでいろんな味が楽しめる。
そしてルティアはまたもや豪快に完食。私は何かが生まれそうになるのを感じながらも完食した。
店を出るとルティアは大きく伸びをした。
「あ~美味しかったにゃ。それにレオンと一緒でとっても楽しかったにゃ。レオンも楽しかったにゃ?」
「ああ、もちろんさ」
青い顔をしながら私は嘘をついた。でもルティアが楽しければそれでいい。
そしてルティアと一緒に屋敷へと戻って行った。掲示板を確認すると今日の相手はルティアだな。続きがあると言う事だ。
「今日はありがとう。楽しかったぞ」
屋敷に入るとルティアの言葉遣いは元に戻っていた。何だか寂しいような気がした。
「あ、そうだ、この後もよろしくにゃ」
ルティアはそう言うと寝室へと駆けて行った。
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