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110話 出発
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翌朝、ついに出発することになる。
先頭車はダリル、後続車は私、輸送車はイレーネが運転することになった。イレーネは事前にダリルから講習を受けていた。エマが運転したがったが却下だ。
私達はアンブロス帝国の草原を進んでいたが、しばらく進むと雪が降ってきた。夏だというのにここでは雪が降るんだな。
陽が落ちるとキャンプを張り、眠った。キャンプの中はダリルの発明した魔導暖房機のおかげで暖かい。
魔導自動車の速度は馬車の何倍も速い。これならば沈黙の谷には比較的速く着くであろう。
途中の村で水を補給し、更に進んでいく。
だんだんと雪が激しくなっていき、積もってきた。しかし魔導自動車は問題なく進んでいく。
「順調ね」
助手席のエマが言った。
「ああ、順調だ」
途中で盗賊団も出現したが、魔導自動車には手を出してこなかった。
魔導自動車にはゴブリンも手を出せない。
そして雪道の中、本当にわずか2週間でカラムの街にたどり着いた。
私達はカラムの街外れに車を止めると、車を降りてカラムの街を目指した。
「ようやく着いたわね」
エマが言った。
「それでもかなり短期間なのよ」
マリアンナが言う。
「それはわかってるわよ。でもこれでようやくベッドで眠れるのね。嬉しいわ」
エマが白い息を吐いた。
それから私達はカラムの街に着いた。
門番に王からもらった書状を見せると驚いて道を通してくれた。書状はアンブロス帝国皇帝の印の押された通行許可証であった。
カラムの街は帝都から離れた北方にあるにもかかわらず栄えていた。少し驚きである。
街に入った私達はまずは宿屋を探した。ダリルとアメリアは食料と消耗品を探しに行くとのことだった。
宿屋はすぐに見つかった。宿屋は意外に大きく、4人部屋を4部屋確保できた。
さて、次は街を見て歩こう。ダリル達との待ち合わせ場所に行き、合流した。
「欲しいものは全て揃ったわ。出発時に受け取ることになってるの」
マリアンナはそう言った。
私達は防寒着を探しに行くことにした。王都では厳冬に耐えうる本格的な防寒着は必要ないため手に入らなかったのだ。
カラムの街全ての服屋が防寒着を扱っていた。
私達は街で一番大きな服屋に入った。
店には大量の防寒着が並んでいた。生地の厚さは王都で売っている防寒着とは比べ物にならない。また、防寒ブーツも揃っていた。ブーツも非常に厚手で頑丈にできており、底には滑り止めが施されていた。
「凄いわね。色々あるのね」
防寒着もお洒落な物もあり、女性陣は色々と物色しては試着していた。
「レオン、これ見て~」
エマが試着したのはなんと真っ赤な防寒着であった。まるでドレスのようである。
「レオン、こっちも見て」
シズが試着したのは真っ白な防寒着であった。これは雪に映えそうである。
「じゃじゃ~ん、レオン、こっちこっち」
ルティアが試着したのは黒の防寒着であった。生地は厚いのだがなぜか露出が多い。これは防寒着として役に立たないだろう。
「大丈夫よ、気合でなんとかするから」
本当にそうだろうか?
「レオン、これはどうかしら?」
マリアンナが試着したのは貴族趣味全開の防寒着であった。これは高そうだ。
「よく似合うでしょ」
「よく似合っている。マリアンナらしいよ」
「レオン、これ見て」
ミーアが試着したのは可愛らしい防寒着だった。こんな防寒着もあるのか。細かいところまでよくできている。
「ああ、よく似合っているよ、ミーア」
さて、女性陣は置いておいて自分の防寒具を探すことにする。
ヴィンセントを見つけると彼は黒づくめの防寒具を試着していた。
「どうだ、レオン、私はこれに決めた」
なんとなく先を越された気もするが自分の防寒着を探そう。どうしよう、もう普通の無難な防寒着にしようかな。
「どうしたのレオン、決めあぐねてるの?私が決めてあげるわ」
エマがやって来て言った。
「やっぱり青よ、青づくめよ。ヴィンセントに対抗するにはこれしかないわ」
「レオン、青がいいわ」
「私は赤もいいと思うけど……」
女性陣がやって来てやいのやいの言い出した。これはまいった。
度重なる試着と論評会の上、青づくめの防寒着に決定した。深い青色が美しい。
ダリルは緑づくめの防寒着を眺めていた。アメリアがうすピンクの防寒着を試着しながらダリルの防寒着にあれこれ言っていた。
レッド兄さんとサリアさんは防御性重視の防寒具を選んでいた。
かなり高価な買い物であったが全員の防寒具とそれに合わせたブーツも購入し、皆着用して店を出た。
自分たちの一団は異様に見えるのではないかと危惧したが、街の人々は様々な防寒着を来ており、自分たちが特に目立つこともなかった。
この防寒着を着るとこの北方のカラムの街でもそれほど寒くはない。
ダリルとアメリアが行った食料品店と道具屋にも寄ってみた。食料品店と道具屋はどちらもかなり大きく、これならば冒険に必要な物は十分にあるだろう。
そしてアンブロス帝国の冒険者ギルドもアークライト王国の冒険者ギルドと同系列であるため寄ってみることにした。酒場があるならそこで夕食をとるのもいいだろう。
先頭車はダリル、後続車は私、輸送車はイレーネが運転することになった。イレーネは事前にダリルから講習を受けていた。エマが運転したがったが却下だ。
私達はアンブロス帝国の草原を進んでいたが、しばらく進むと雪が降ってきた。夏だというのにここでは雪が降るんだな。
陽が落ちるとキャンプを張り、眠った。キャンプの中はダリルの発明した魔導暖房機のおかげで暖かい。
魔導自動車の速度は馬車の何倍も速い。これならば沈黙の谷には比較的速く着くであろう。
途中の村で水を補給し、更に進んでいく。
だんだんと雪が激しくなっていき、積もってきた。しかし魔導自動車は問題なく進んでいく。
「順調ね」
助手席のエマが言った。
「ああ、順調だ」
途中で盗賊団も出現したが、魔導自動車には手を出してこなかった。
魔導自動車にはゴブリンも手を出せない。
そして雪道の中、本当にわずか2週間でカラムの街にたどり着いた。
私達はカラムの街外れに車を止めると、車を降りてカラムの街を目指した。
「ようやく着いたわね」
エマが言った。
「それでもかなり短期間なのよ」
マリアンナが言う。
「それはわかってるわよ。でもこれでようやくベッドで眠れるのね。嬉しいわ」
エマが白い息を吐いた。
それから私達はカラムの街に着いた。
門番に王からもらった書状を見せると驚いて道を通してくれた。書状はアンブロス帝国皇帝の印の押された通行許可証であった。
カラムの街は帝都から離れた北方にあるにもかかわらず栄えていた。少し驚きである。
街に入った私達はまずは宿屋を探した。ダリルとアメリアは食料と消耗品を探しに行くとのことだった。
宿屋はすぐに見つかった。宿屋は意外に大きく、4人部屋を4部屋確保できた。
さて、次は街を見て歩こう。ダリル達との待ち合わせ場所に行き、合流した。
「欲しいものは全て揃ったわ。出発時に受け取ることになってるの」
マリアンナはそう言った。
私達は防寒着を探しに行くことにした。王都では厳冬に耐えうる本格的な防寒着は必要ないため手に入らなかったのだ。
カラムの街全ての服屋が防寒着を扱っていた。
私達は街で一番大きな服屋に入った。
店には大量の防寒着が並んでいた。生地の厚さは王都で売っている防寒着とは比べ物にならない。また、防寒ブーツも揃っていた。ブーツも非常に厚手で頑丈にできており、底には滑り止めが施されていた。
「凄いわね。色々あるのね」
防寒着もお洒落な物もあり、女性陣は色々と物色しては試着していた。
「レオン、これ見て~」
エマが試着したのはなんと真っ赤な防寒着であった。まるでドレスのようである。
「レオン、こっちも見て」
シズが試着したのは真っ白な防寒着であった。これは雪に映えそうである。
「じゃじゃ~ん、レオン、こっちこっち」
ルティアが試着したのは黒の防寒着であった。生地は厚いのだがなぜか露出が多い。これは防寒着として役に立たないだろう。
「大丈夫よ、気合でなんとかするから」
本当にそうだろうか?
「レオン、これはどうかしら?」
マリアンナが試着したのは貴族趣味全開の防寒着であった。これは高そうだ。
「よく似合うでしょ」
「よく似合っている。マリアンナらしいよ」
「レオン、これ見て」
ミーアが試着したのは可愛らしい防寒着だった。こんな防寒着もあるのか。細かいところまでよくできている。
「ああ、よく似合っているよ、ミーア」
さて、女性陣は置いておいて自分の防寒具を探すことにする。
ヴィンセントを見つけると彼は黒づくめの防寒具を試着していた。
「どうだ、レオン、私はこれに決めた」
なんとなく先を越された気もするが自分の防寒着を探そう。どうしよう、もう普通の無難な防寒着にしようかな。
「どうしたのレオン、決めあぐねてるの?私が決めてあげるわ」
エマがやって来て言った。
「やっぱり青よ、青づくめよ。ヴィンセントに対抗するにはこれしかないわ」
「レオン、青がいいわ」
「私は赤もいいと思うけど……」
女性陣がやって来てやいのやいの言い出した。これはまいった。
度重なる試着と論評会の上、青づくめの防寒着に決定した。深い青色が美しい。
ダリルは緑づくめの防寒着を眺めていた。アメリアがうすピンクの防寒着を試着しながらダリルの防寒着にあれこれ言っていた。
レッド兄さんとサリアさんは防御性重視の防寒具を選んでいた。
かなり高価な買い物であったが全員の防寒具とそれに合わせたブーツも購入し、皆着用して店を出た。
自分たちの一団は異様に見えるのではないかと危惧したが、街の人々は様々な防寒着を来ており、自分たちが特に目立つこともなかった。
この防寒着を着るとこの北方のカラムの街でもそれほど寒くはない。
ダリルとアメリアが行った食料品店と道具屋にも寄ってみた。食料品店と道具屋はどちらもかなり大きく、これならば冒険に必要な物は十分にあるだろう。
そしてアンブロス帝国の冒険者ギルドもアークライト王国の冒険者ギルドと同系列であるため寄ってみることにした。酒場があるならそこで夕食をとるのもいいだろう。
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