転生した剣聖は最初から最強のようです

白檀

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116話 聖杯

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 私達は魔導自動車でカラムの街に向かった。

 自動車に乗っている間、ベルは興奮していた。

「おお、このような速度で進むとは。これならば魔族の国へもすぐにたどり着くぞ」

 私達はカラムの街に着いた。今回はカラムの街のすぐそばに車を止めた。

「おお、これが人間の街か。人間がいっぱいいるな」

「そりゃそうでしょう」

 私達は宿屋に向かって押さえてある部屋に泊まった。

 翌日、カラムの街のギルドに向かった。

 今日は特に絡んでくる奴もいないようだ。受付嬢に別室に案内された。

 しばらくするとギルド長がやってきた。

「どうしたんだ、出発してからそんなに経っていないぞ。まさか、諦めたのか?」

「いえ、最深部までたどり着くことができました」

「そんなに早く……、最深部には何があった?」

「最深部は地下7階でそこには魔族がいました。もちろん倒しましたよ」

「なっ」

 ベルが何か言いたそうになるのを抑える。

「そうか、何か宝物はあったのか」

「聖杯を手に入れました」

 私は聖杯を取り出してギルド長に見せる。

「この輝きは……きっと本物だろう。これをどうするつもりだ?」

「アークライト王に献上するつもりです」

「それがいいだろう。アンブロス帝国にとっては惜しいことだが」

 私は聖杯を仕舞った。

「それで迷宮はどうだった?何か危険な場所はあったか?」

「地下4階以降はかなり強力な魔物が出現します。普通の冒険者は近づかない方がいいかと」

「なるほど。それで君達はこれからどうする?」

「また戻って探索を続けたいと思います。地図もあまりできていませんし」

「そうか。実は君達の噂を聞きつけた皇帝陛下がぜひ君達に会いたいと言うんだよ。探索が終わってからでいいので帝都に向かってくれないか?」

「え、皇帝陛下が……探索が終わってから考えさせてもらいます」

 どうも、面倒なことになりそうな気がする。

「まあ、こちらとしても無理強いはできないからな。よかったら向かってくれ」

 私達は部屋を出た。

 するとギルド長も部屋を出てきた。

「魔導自動車とやらを見せてくれないか?」

 私達は街の外に置いてある魔導自動車をギルド長に見せた。

「これがそうか。なるほどたいしたものだ」

 私達が車に乗り込み出発すると、ギルド長は腰を抜かしていた。

 そして、魔導自動車で沈黙の谷に向かうと再び沈黙の谷の攻略に向かった。

 今回は主にシズ達『風の守護者』の経験を積むためのものである。地下5階までの攻略法をレクチャーした。

 地下6階以降はベルの部下が守ため近寄らないことにした。

 今度はシズ達が先行して私達が後に出発することにした。

 私達は主に5階の探索を行う。

 シズ達は3、4階の探索を行うことにした。

 どんどん地図が完成していく。

 私達は地下6階に降りて探索した。

 魔族はベルの部下であるため攻撃してこない。

 そして地図が完成し迷宮を出てシズ達を待った。

「もう、探索終わったの?」

 マリアンナが言った。

「そうだな」

「シズ達は少しかかりそうよ」

「しょうがない。小屋で待つことにしよう」

 それから2日程してシズ達は帰ってきた。彼女達はボロボロの姿だった。

「地下4階も厳しかったですけど、地下5階は強敵ばかりでしたね」

 どうやら、地下5階の魔物達も倒すことができたらしい。

「これで沈黙の谷の攻略も終わりね。地図をギルド長に渡して終わりましょうか」

 私達はカラムの街に行ってギルド長に地図を渡すと酒場に集まってこれからのことを会議した。
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