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123話 見物
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「我も戦いたいぞ」
ベルが言った。
さすがにそれはやめてくれと言いかけたところ、
「ほう、そなたも剣の覚えがあるのか?」
大将軍が言った。
「もちろん、我は人間のありとあらゆる剣技に精通している」
そんな事は初耳だったが、どうも止められそうにないな。
「ならばそなたも戦ってみよ。剣士は用意しよう」
用意された剣士は伊藤宗重の息子、伊藤宗正、そして小野久忠、木村清信だった。
伊藤宗政のたっての願いで父の敵であるヴィンセントと戦うことになった。
模擬戦は私は小野忠久と、ヴィンセントは伊藤宗正と、ベルは木村清信で行う。
「ヴィンセント、大丈夫か?」
「気遣いは無用。私はこういった運命も背負わなければならないのは分かっている」
「それが真剣勝負ということか?」
「そういうことだ」
模擬戦は明後日、人を集めて行われることになった。
「ベル、こんなことになったけど大丈夫なのか?」
「大丈夫だ。我は数百年生きておる。その間に剣技は極めておる。まあ、レオンには負けたたがな」
ふと横を見るとセシリアがいた。そういえば今回は新婚旅行だったな。妻達を連れて帝都の見物でもしよう。
翌日は妻達を連れて帝都を見物する。
ジュポン帝国は建物が珍しく、主に寺社や城を巡った。
途中の茶屋で団子というものを注文した。
私は注文した団子を頬張りながら明日の戦いのことを考えていた。小野忠久……只者ではない。体から剣気が漂っていた。実力は伊藤宗重に匹敵するやもしれない。また、ヴィンセントが戦う伊藤宗政……ベルが戦う木村重信……特にベルが心配だ。まあ、頑丈ではあるから死ぬ事はないと思うが。
私はそう物思いに耽っていると、
「どうなさいましたか?」
側にいたセシリアが聞いてきた。
「明日の戦いの事を考えていたんだ」
「確かにあの3人は只者ではありません。しかし私に勝ったレオン様が負けるとは思えません」
そういうとセシリアは微笑んだ。
「赤のセシリアに勝った者が簡単に負けてはアンブロス帝国の立場がありません。もし負けたならば今度はアンブロス軍を率いて戦場で戦いましょう」
そういうとセシリアは優しい微笑みからドス黒い笑みに変わった。
う~ん、アンブロス人はどうもおっかない。
「まあ、やってみないとわからないんじゃない」
ルティアはのんきに言った。
「いや、ベルのことが特に心配でさ」
「ベルはなんとかなるでしょ。何しろ魔族の侯爵なんだし」
「魔族?なんですかそれは?」
セシリアが驚いた。
「沈黙の谷に潜った時にレオンが魔族を倒したのよ。その魔族がベル。本当はベルフェゴールっていういかめしい名前があるの」
「それは初めて聞きました。しかし魔族なんて信じられない。人間にしか見えませんが……」
「それはベルが人間に擬態しているからなの……ってこの事は他では内緒だからね」
「魔族は人間を襲ったりしませんか」
「それは大丈夫だ、セシリア。何かあったら私が斬る。だからこの事は内密にな」
「レオン様がいうのであれば承知しました」
そして私達はいろいろな場所を訪れ、最後に大将軍御用達の懐石料理の店で舌鼓を打った。
「これは美味しいですね」
「どこの国の料理とも違うな」
「醤油よいうのが美味しいですね」
「それに見た目も綺麗です」
私達は懐石料理に大満足した。
ベルが言った。
さすがにそれはやめてくれと言いかけたところ、
「ほう、そなたも剣の覚えがあるのか?」
大将軍が言った。
「もちろん、我は人間のありとあらゆる剣技に精通している」
そんな事は初耳だったが、どうも止められそうにないな。
「ならばそなたも戦ってみよ。剣士は用意しよう」
用意された剣士は伊藤宗重の息子、伊藤宗正、そして小野久忠、木村清信だった。
伊藤宗政のたっての願いで父の敵であるヴィンセントと戦うことになった。
模擬戦は私は小野忠久と、ヴィンセントは伊藤宗正と、ベルは木村清信で行う。
「ヴィンセント、大丈夫か?」
「気遣いは無用。私はこういった運命も背負わなければならないのは分かっている」
「それが真剣勝負ということか?」
「そういうことだ」
模擬戦は明後日、人を集めて行われることになった。
「ベル、こんなことになったけど大丈夫なのか?」
「大丈夫だ。我は数百年生きておる。その間に剣技は極めておる。まあ、レオンには負けたたがな」
ふと横を見るとセシリアがいた。そういえば今回は新婚旅行だったな。妻達を連れて帝都の見物でもしよう。
翌日は妻達を連れて帝都を見物する。
ジュポン帝国は建物が珍しく、主に寺社や城を巡った。
途中の茶屋で団子というものを注文した。
私は注文した団子を頬張りながら明日の戦いのことを考えていた。小野忠久……只者ではない。体から剣気が漂っていた。実力は伊藤宗重に匹敵するやもしれない。また、ヴィンセントが戦う伊藤宗政……ベルが戦う木村重信……特にベルが心配だ。まあ、頑丈ではあるから死ぬ事はないと思うが。
私はそう物思いに耽っていると、
「どうなさいましたか?」
側にいたセシリアが聞いてきた。
「明日の戦いの事を考えていたんだ」
「確かにあの3人は只者ではありません。しかし私に勝ったレオン様が負けるとは思えません」
そういうとセシリアは微笑んだ。
「赤のセシリアに勝った者が簡単に負けてはアンブロス帝国の立場がありません。もし負けたならば今度はアンブロス軍を率いて戦場で戦いましょう」
そういうとセシリアは優しい微笑みからドス黒い笑みに変わった。
う~ん、アンブロス人はどうもおっかない。
「まあ、やってみないとわからないんじゃない」
ルティアはのんきに言った。
「いや、ベルのことが特に心配でさ」
「ベルはなんとかなるでしょ。何しろ魔族の侯爵なんだし」
「魔族?なんですかそれは?」
セシリアが驚いた。
「沈黙の谷に潜った時にレオンが魔族を倒したのよ。その魔族がベル。本当はベルフェゴールっていういかめしい名前があるの」
「それは初めて聞きました。しかし魔族なんて信じられない。人間にしか見えませんが……」
「それはベルが人間に擬態しているからなの……ってこの事は他では内緒だからね」
「魔族は人間を襲ったりしませんか」
「それは大丈夫だ、セシリア。何かあったら私が斬る。だからこの事は内密にな」
「レオン様がいうのであれば承知しました」
そして私達はいろいろな場所を訪れ、最後に大将軍御用達の懐石料理の店で舌鼓を打った。
「これは美味しいですね」
「どこの国の料理とも違うな」
「醤油よいうのが美味しいですね」
「それに見た目も綺麗です」
私達は懐石料理に大満足した。
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