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21.転化の理由
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一週間後、宿舎に診察に訪れた医師は、一つの仮説をロルフに聞かせた。
曰く、オメガとしての外性器および生殖器官が後天的に形成されたのではないかという。
「正確には、長く未成熟で存在していたのが、短期間で急激に正常範囲にまで成長した、というべきですが」
髪も髭も白い老医師は、淡々と述べた。
「それゆえに、士官学校や入隊時に特異性検査をすり抜けた可能性があります」
軍の検査は、臭気反応検査と診察で行われる。検査で陽性の者が特異性ありとされ、診察で種別を判断される。男性で外性器変化がなければアルファ、あればオメガ。女性はその逆だ。
「アルファ女性は、思春期以降に外性器の顕著な形態変化が起こる場合がよく見られます。ならば、オメガ男性が同じような経緯を辿ることも想像に難くない」
医師の語り口は冷静だった。
「貴方はその経緯がたまたま非常にゆっくりで、入隊時の特異性検査ではまだ表出してなかったのかもしれません。検査で漏れるケースは珍しくありません。特に貴方のように臭気反応があるのに身体変化が未達の場合を、今の検査方法では想定していない」
ほんの少しのためらいの後、それでも医師はきっぱりと告げた。
「貴方は、言うなれば成熟遅れが原因の特異性誤認です」
医師の言葉にロルフは項垂れた。痛ましそうな視線から逃れるように。
「そうですか」
自分は初めからずっとオメガだったのだな、とロルフは自嘲した。アルファだったことは一度もなかった。思い込みだったのだ。
――アルファのロルフ・ケラーなんて、はじめから、どこにも存在しなかった。
自分で自分に放った言葉にざっくりと深く切られたような気分になる。
医師は静かに続けた。
「お身内に、ずっと後になってから特異性が出てきた人はいらっしゃいませんか?」
ロルフは口篭った。答える事で何か決定的になりそうで。それでも結局、口にした。
「…………祖母が、そうです。長く特異性はないと言われていました。けど、確か自分が二つか三つくらいの時に顕在したと聞いています」
「顕在の理由はご存知ですか?」
「わかりません。ただ、祖父はアルファで、ある日急に祖母が変わったと言い出したとか」
「ああ、なるほど。長く特異性別者の側に居るとそういう事がある、と聞いた事があります。そうですか、お婆様が」
老医師はわずかに興味深そうな様子を見せた。
「貴方のお婆様は女性オメガですか?」
ロルフは頷く。
「見た目の変化がないパターンですね。これは臭気反応がないとどうしても見逃してしまう」
もっと良い検査方法があると良いのですが、困ったように医師は言った。
「お祖母様の例は、貴方と同じだと言って良いでしょう。長くアルファの側にいる事で、未発達だった特異性別が現れやすくなる。とくに相手が強いアルファだと影響も大きい」
長く? 少尉が来たのはたった半年じゃないか……そこまで考えて、ロルフは両手で顔を覆った。
「あぁ、クソ……」
――貴族の子息の教育係だ。合わせて7年も続けた。3人とも上流階級の、とびきり家柄の良い、つまりは高位のアルファだ。それを毎日ほぼ付きっきりで。
「……やっぱり引き受けるべきじゃなかったな」
ロルフは、低く唸るように絞り出した。深い深いため息をこぼし、知らず自嘲の笑みを浮かべる。今更だ、と胸の内で何度も呟く。
「どうして、今になって……」
口篭ったロルフの言いたいことを、医師は汲み取った。
「たまたまかもしれません。偶然にも、コップの淵に溜まった水の、最後の一滴だったのかも」
「……」
「あるいは、単に相性が良かったか」
医師はあくまで冷静な言い方をした。たまたま少尉を側に置いていた間にオメガ性が現出し、そして否応なしにつがいになった。なんて酷い偶然だろう。
「……もっとロマンチックな表現をしても良いかもしれませんが」
「結構です」
すぐさま首を振ったロルフの反応など見越していたのだろう、医師は苦笑した。
「医学的な見地から言える範囲はここまでです」
大丈夫ですか、と優しく問われて、ロルフは頷いた。仮説でも良いから意見を聞きたいと申し出たのはロルフだ。悪戯に傷を深める事になるとわかっていても、聞かずにはいられなかった。
「……悪い子ではないんですよ、坊ちゃんは」
医師は苦く笑みを浮かべたまま、どこか遠くを見る目をした。
「坊ちゃんのお母上は、本当に早くに亡くなってしまった。それから周囲が少し過保護になったのは否めませんが……」
初めて聞く少尉の話に、ロルフは思わず顔を上げた。
「坊ちゃんの母上を看取ったのは私です。私はその場にいて、なのに何もして差し上げられなかった。どうしようもなかったと頭でわかっていても、今でも忘れられない。ご家族から恨まれても仕方なかったと思ってました」
大奥様は寛容な方で、責めたりなさらなかったし、これまで通りに付き合いを続けてくださった。そう続ける医師の顔はどことなく暗く、彼がまだ過去に罪悪感を抱えているのはすぐにわかった。
「だから、こうしてまた坊ちゃんの大事な方に関わらせてもらえて、私は嬉しいんです。やっと時計を進められたような気分だ」
医師は、にこりとした。
「あの通り、坊ちゃんは少々気がはやるたちではありますが、決して悪い子じゃあないんですよ」
「……そう、ですか」
知っています、と答えそうになって、ロルフ言葉に詰まった。肯定しようとした自分自身に驚いた。
「やぁ、やっと拾えた」
腹に聴診器を当てたまま、医師は明るい声を出した。真剣な表情で聴診器を支えて腕時計を睨み、それから何かを書類に書き込んだ。顔を上げて、ロルフに向かって微笑む。
「安心していいですよ、とても元気そうな音がする」
「……そう、ですか」
「心音を聞いてみますか?」
はい、と言えなかった。ロルフは黙って首を振った。医師はただ頷き、何も言わなかった。
それを聞いてしまうと、ますます戻れない気がした。
◇
あれ以来出血がない事や、他に兆候が見られないこと、心音が確認できた事などから、ロルフの安静は解かれた。
「懐妊によって子宮が広がる過程で、人によっては出血は起きますからね。形成されたばかりの子宮なら尚更だ」
それでも、無理はしないようにといい含められた。戸惑うロルフに、医師は真剣な顔を向ける。
「もしまた出血が起きたら、その時は深刻な状態も視野に入れなければなりません。たとえ少量だとしても必ず連絡を」
気おされるようにロルフは頷く。それから医師は、この先ますますお腹は大きくなることを淡々と告げた。
「動けるうちに、身の振り方をお決めになったほうがよろしいかと」
「……ええ、はい」
随分と控えめな表現だったが、医師の言わんとすることはロルフにもわかる。
軍の中に妊婦は居ない。本来であればロルフのような人間が存在できる余地はない。そんな風にできていないのだ。
一人になった部屋で、ベッドの上に横たわったままロルフは腹を撫でた。シャツの上からでもわかる膨らみの中からは、心音が聞こえるという。ほんの少しだけ、唇を噛んだ。
自分とは違う心臓を持った別個の生き物がここに居る。そのことを今更奇妙に感じた。出血の最中、無かったことになるかもしれない、と一瞬思った事への後悔が胸を塞ぐ。けれどもどうすればいいのかわからなかった。
戸が開いたのは、そのときだった。
「先生はもう帰られたんですね、さっきすれ違いました」
ニコニコしながらヴィルが入ってきた。手には夕食のトレーを持っている。
「安静は今日でおしまいだって。良かった」
ロルフはベッドに横たわったままヴィルを見上げた。医師の推測が正しければ、彼は自分を書き換えた相手と言える。そう思うと胸の奥がひどくざわつく。これに近づいてしまったから、自分の命運は大きく狂ってしまった。
――いや、違う。それはヴィルだけの責任ではない。
ロルフはわずかに視線を下げた。そもそも、再教育なんて仕組みが原因だったかもしれないのだ。ならば彼だけに、燻るものをぶつけるのは不公平だ。
枕に片頬を埋めたままじっと動かないロルフを、不調と思ったのか、ヴィルが心配そうに手を握ってきた。
「大丈夫ですか? 食事は取れそう?」
「……」
黙って見上げていると次は額に触れられた。短く落ちてくる髪を避けて、熱を測るように。けれどヴィルの手の方がよほど暖かい。熱がないと理解した手が、今度はそっと頬を撫でる。慰めるように。優しい手つきで。
「……ロルフ?」
ヴィルの声が次第に不安を滲ませていく。胸が痛むのは、親を早くに亡くしたなんて聞いてしまったせいだ。
ロルフは目を伏せ、長く息を吐いた。ゆるゆると自分の手を持ち上げ、ヴィルの手の上に重ねる。
「平気だ、ちょっと……疲れただけで」
――離れないといけない。
そう考えたら途端、胸の奥が絞られるように息苦しくなった。けれどもロルフは気づかないふりをした。
――離れなければ、そうでなければ、きっとこのまま受け入れてしまう。
ほっとしたように笑みを浮かべる相手を見上げながら、ロルフは静かに決めた。
曰く、オメガとしての外性器および生殖器官が後天的に形成されたのではないかという。
「正確には、長く未成熟で存在していたのが、短期間で急激に正常範囲にまで成長した、というべきですが」
髪も髭も白い老医師は、淡々と述べた。
「それゆえに、士官学校や入隊時に特異性検査をすり抜けた可能性があります」
軍の検査は、臭気反応検査と診察で行われる。検査で陽性の者が特異性ありとされ、診察で種別を判断される。男性で外性器変化がなければアルファ、あればオメガ。女性はその逆だ。
「アルファ女性は、思春期以降に外性器の顕著な形態変化が起こる場合がよく見られます。ならば、オメガ男性が同じような経緯を辿ることも想像に難くない」
医師の語り口は冷静だった。
「貴方はその経緯がたまたま非常にゆっくりで、入隊時の特異性検査ではまだ表出してなかったのかもしれません。検査で漏れるケースは珍しくありません。特に貴方のように臭気反応があるのに身体変化が未達の場合を、今の検査方法では想定していない」
ほんの少しのためらいの後、それでも医師はきっぱりと告げた。
「貴方は、言うなれば成熟遅れが原因の特異性誤認です」
医師の言葉にロルフは項垂れた。痛ましそうな視線から逃れるように。
「そうですか」
自分は初めからずっとオメガだったのだな、とロルフは自嘲した。アルファだったことは一度もなかった。思い込みだったのだ。
――アルファのロルフ・ケラーなんて、はじめから、どこにも存在しなかった。
自分で自分に放った言葉にざっくりと深く切られたような気分になる。
医師は静かに続けた。
「お身内に、ずっと後になってから特異性が出てきた人はいらっしゃいませんか?」
ロルフは口篭った。答える事で何か決定的になりそうで。それでも結局、口にした。
「…………祖母が、そうです。長く特異性はないと言われていました。けど、確か自分が二つか三つくらいの時に顕在したと聞いています」
「顕在の理由はご存知ですか?」
「わかりません。ただ、祖父はアルファで、ある日急に祖母が変わったと言い出したとか」
「ああ、なるほど。長く特異性別者の側に居るとそういう事がある、と聞いた事があります。そうですか、お婆様が」
老医師はわずかに興味深そうな様子を見せた。
「貴方のお婆様は女性オメガですか?」
ロルフは頷く。
「見た目の変化がないパターンですね。これは臭気反応がないとどうしても見逃してしまう」
もっと良い検査方法があると良いのですが、困ったように医師は言った。
「お祖母様の例は、貴方と同じだと言って良いでしょう。長くアルファの側にいる事で、未発達だった特異性別が現れやすくなる。とくに相手が強いアルファだと影響も大きい」
長く? 少尉が来たのはたった半年じゃないか……そこまで考えて、ロルフは両手で顔を覆った。
「あぁ、クソ……」
――貴族の子息の教育係だ。合わせて7年も続けた。3人とも上流階級の、とびきり家柄の良い、つまりは高位のアルファだ。それを毎日ほぼ付きっきりで。
「……やっぱり引き受けるべきじゃなかったな」
ロルフは、低く唸るように絞り出した。深い深いため息をこぼし、知らず自嘲の笑みを浮かべる。今更だ、と胸の内で何度も呟く。
「どうして、今になって……」
口篭ったロルフの言いたいことを、医師は汲み取った。
「たまたまかもしれません。偶然にも、コップの淵に溜まった水の、最後の一滴だったのかも」
「……」
「あるいは、単に相性が良かったか」
医師はあくまで冷静な言い方をした。たまたま少尉を側に置いていた間にオメガ性が現出し、そして否応なしにつがいになった。なんて酷い偶然だろう。
「……もっとロマンチックな表現をしても良いかもしれませんが」
「結構です」
すぐさま首を振ったロルフの反応など見越していたのだろう、医師は苦笑した。
「医学的な見地から言える範囲はここまでです」
大丈夫ですか、と優しく問われて、ロルフは頷いた。仮説でも良いから意見を聞きたいと申し出たのはロルフだ。悪戯に傷を深める事になるとわかっていても、聞かずにはいられなかった。
「……悪い子ではないんですよ、坊ちゃんは」
医師は苦く笑みを浮かべたまま、どこか遠くを見る目をした。
「坊ちゃんのお母上は、本当に早くに亡くなってしまった。それから周囲が少し過保護になったのは否めませんが……」
初めて聞く少尉の話に、ロルフは思わず顔を上げた。
「坊ちゃんの母上を看取ったのは私です。私はその場にいて、なのに何もして差し上げられなかった。どうしようもなかったと頭でわかっていても、今でも忘れられない。ご家族から恨まれても仕方なかったと思ってました」
大奥様は寛容な方で、責めたりなさらなかったし、これまで通りに付き合いを続けてくださった。そう続ける医師の顔はどことなく暗く、彼がまだ過去に罪悪感を抱えているのはすぐにわかった。
「だから、こうしてまた坊ちゃんの大事な方に関わらせてもらえて、私は嬉しいんです。やっと時計を進められたような気分だ」
医師は、にこりとした。
「あの通り、坊ちゃんは少々気がはやるたちではありますが、決して悪い子じゃあないんですよ」
「……そう、ですか」
知っています、と答えそうになって、ロルフ言葉に詰まった。肯定しようとした自分自身に驚いた。
「やぁ、やっと拾えた」
腹に聴診器を当てたまま、医師は明るい声を出した。真剣な表情で聴診器を支えて腕時計を睨み、それから何かを書類に書き込んだ。顔を上げて、ロルフに向かって微笑む。
「安心していいですよ、とても元気そうな音がする」
「……そう、ですか」
「心音を聞いてみますか?」
はい、と言えなかった。ロルフは黙って首を振った。医師はただ頷き、何も言わなかった。
それを聞いてしまうと、ますます戻れない気がした。
◇
あれ以来出血がない事や、他に兆候が見られないこと、心音が確認できた事などから、ロルフの安静は解かれた。
「懐妊によって子宮が広がる過程で、人によっては出血は起きますからね。形成されたばかりの子宮なら尚更だ」
それでも、無理はしないようにといい含められた。戸惑うロルフに、医師は真剣な顔を向ける。
「もしまた出血が起きたら、その時は深刻な状態も視野に入れなければなりません。たとえ少量だとしても必ず連絡を」
気おされるようにロルフは頷く。それから医師は、この先ますますお腹は大きくなることを淡々と告げた。
「動けるうちに、身の振り方をお決めになったほうがよろしいかと」
「……ええ、はい」
随分と控えめな表現だったが、医師の言わんとすることはロルフにもわかる。
軍の中に妊婦は居ない。本来であればロルフのような人間が存在できる余地はない。そんな風にできていないのだ。
一人になった部屋で、ベッドの上に横たわったままロルフは腹を撫でた。シャツの上からでもわかる膨らみの中からは、心音が聞こえるという。ほんの少しだけ、唇を噛んだ。
自分とは違う心臓を持った別個の生き物がここに居る。そのことを今更奇妙に感じた。出血の最中、無かったことになるかもしれない、と一瞬思った事への後悔が胸を塞ぐ。けれどもどうすればいいのかわからなかった。
戸が開いたのは、そのときだった。
「先生はもう帰られたんですね、さっきすれ違いました」
ニコニコしながらヴィルが入ってきた。手には夕食のトレーを持っている。
「安静は今日でおしまいだって。良かった」
ロルフはベッドに横たわったままヴィルを見上げた。医師の推測が正しければ、彼は自分を書き換えた相手と言える。そう思うと胸の奥がひどくざわつく。これに近づいてしまったから、自分の命運は大きく狂ってしまった。
――いや、違う。それはヴィルだけの責任ではない。
ロルフはわずかに視線を下げた。そもそも、再教育なんて仕組みが原因だったかもしれないのだ。ならば彼だけに、燻るものをぶつけるのは不公平だ。
枕に片頬を埋めたままじっと動かないロルフを、不調と思ったのか、ヴィルが心配そうに手を握ってきた。
「大丈夫ですか? 食事は取れそう?」
「……」
黙って見上げていると次は額に触れられた。短く落ちてくる髪を避けて、熱を測るように。けれどヴィルの手の方がよほど暖かい。熱がないと理解した手が、今度はそっと頬を撫でる。慰めるように。優しい手つきで。
「……ロルフ?」
ヴィルの声が次第に不安を滲ませていく。胸が痛むのは、親を早くに亡くしたなんて聞いてしまったせいだ。
ロルフは目を伏せ、長く息を吐いた。ゆるゆると自分の手を持ち上げ、ヴィルの手の上に重ねる。
「平気だ、ちょっと……疲れただけで」
――離れないといけない。
そう考えたら途端、胸の奥が絞られるように息苦しくなった。けれどもロルフは気づかないふりをした。
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ほっとしたように笑みを浮かべる相手を見上げながら、ロルフは静かに決めた。
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