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『ラブソングは歌えない』✨✨

第37話 ✨💏✨💕

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 ヤバい!!
「硫化水素だァァァーー!!」
 思わず、オレは怒鳴った。



「クッソォーー!! どいてェーー!!」
 クリスが突き飛ばす勢いで、オレをドアの前から退けた。


 思いっきり反動をつける。



「ッアアァァァァーー!!」
 気合い一閃。

 クリスの華麗な上段回し蹴りがドアに炸裂した。
 パンツが丸見えだが構っていられない。


『ダッァァーーン』地響きとともに衝撃音が轟いた。



 ドアチェーンが弾け飛び、音を立ててドアが開いた。


「くうゥ…… オレがあの子を運び出す!!
 ヒデは窓を全開にしろ」
 オレは絶叫し、息を止め異臭のする部屋の中へ突入した。
 一気に部屋の奥へと駆け抜けた。


「あァ……」ヒデも鼻と口を押さえ、後ろをついてくる。


 目が痛い。涙が滲んだ。
 リビングへ飛び込むと青い髪の美少女がうつ伏せに倒れていた。



「クッソォ…… 死ぬなァーー!!」
 オレは彼女を抱き上げ、素早く部屋の外へ運び出した。


 死なないでくれ!!



 いつの間にか、救急車とパトカーのサイレンが鳴り響いた。




 深夜のマンション内は騒然だ。

 





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