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✨ラストライブ✨✨

第92話 ✨💏✨💕

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 スピーカーからギターのメロディアスなイントロが聞こえてきた。
 ユウキのギターだ。


「この曲をご存知ですねェ……」
 オレは客席のエリカを見つめた。

「さァ……」だが彼女は視線を逸らせた。

「そんなはずはない!!
 ユウキの部屋で聴いたはずですよ」



「異議有り!!」また姫乃が異議を申立てた。
「証拠もなしに非常に独善的ですわ」



「ン……、証拠はありますよ。ユウキが亡くなったあの日、彼はオレとメンバー、そして母親にシリアルナンバー付きのオリジナルCDを送っています。
 そして、その夜、ユウキは彼女に聞かせた。
 シリアルナンバー1の曲……。
 『ラブソングは歌えない』を!!」



「……」少しエリカの顔が強張った。

「異議有り!! それは、あなたの想像でしょう」
 しかしまた美女弁護士は異議を申し立てた。


 
「良いでしょう。これからじっくりと証明していきましょう!!」









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