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ラブソングは歌えない

第109話 如月アリス✨

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「アナタもどうする気?!」


「え……」


「ビジュアル系弁護士……
 信長の末裔!!
 これだけのインパクトがあれば、一気にメジャーに売り出せるンじゃないの……」


「それは……」
「シンゴのプライドが許さない?!」

「うゥ……」

「それとも怖いのかしら……」

「え……」
「たとえ信長の末裔として、売り出せたとしても一発屋で終わったら、ミジメですモノね」


「うゥ……」
形振なりふり構わず勝負するか。
 それとも…… 様子を見て勝負に出るの?!
 どうする気?!」


「それは……」どうすれば良いのか。正直、オレにもわからない。


「じゃァ、ビジュアル系弁護士さん✨😜✨💕
 次に会う時は、負けないから覚悟なさい!!」 
 美女弁護士アリスはウインクをし、クルッときびすを返した。



「……」
 オレは声もなく彼女の後ろ姿を見送った。



 アリスの言葉が剣のようにオレの胸を刺した。



 タダのヘタレなのか……。
 オレは。









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