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ダンシング『横須賀ストーリー』復興へ✨✨💕
横須賀学生政策コンペ……✨✨💕
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「何これェ……」
一斉に、みんな前のめりになってチラシを覗き込んだ。
ウチがチラシを読み上げた。
「横須賀学生政策コンペェ……!」
なんだよ。それは……。
「え、マジ。学生コンパ……」
門田仁美がニコニコしてボケをかました。
通称、ニコと言うようにいつも朗らかでニコニコと微笑んでいる。
彼女の怒った顔を見た試しがない。
「いやいや、コンペだよ。コンペティション」
すぐにユリアンが訂正した。
「ふぅン、そのコンペをどうしろッて言うのよ」
こんなチラシを披露されてもウチらは気が乗らない。
「あなたたち! この企画に出展してみない」
「ええェ……? マジでェ。政策コンペへ企画を出展するのかよ」
正直、この時は微塵もやる気はなかった。
「ねえェ……、あんたたち知ってる?」
いきなりユリアンは話題を変えた。
「なんだよ。その話しの脈略のなさは!
よく教師をやってるな。ちゃんと主語述語を言いなさいよ」
さっそくサンタこと三田有紀からクレームがついた。
「フフゥン、知らないでしょ」
ユリアンは勿体ぶって微笑んだ。
「だから、何をよ」
「今、日本で一番過疎化が進んでいるトコは……、どォーこだ?」
まるで、小学生向けのクイズ番組のような出題だ。
「えェ、過疎化。そうねェ……」
だがウチらも急に質ねられても困惑した。みんな顔を見合わせ、相談し始めた。
「そりゃァ、東北じゃないの」
「岩手とか、青森とか」
「やっぱ、福島でしょ……」
「原発の関係で……」
みんな口々に、さまざまな意見が出た。
「そうねェ……」私も頷いた。
当然、福島だと思った。
なんと言っても2015年当時、未だに原発の被害は甚大だ。
まだまだあの大震災の余波は色濃く残っていた。
「ううゥン……、違うわ」
ムッチこと川原睦美だ。
美少女でインテリと言う絵に描いたような才色兼備のお嬢様だ。
「え、じゃァどこなの」サンタが肩をすくめて聞き返した。
「ここでしょ!」
ムッチはニヤッと笑って床を指した。
「な? ここってェ……」
他の生徒らは、目を丸くしてキョトンだ。
「フフゥン、ここよ。横須賀!」
ムッチがアイドルのように笑顔で応えた。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
一斉に、みんな前のめりになってチラシを覗き込んだ。
ウチがチラシを読み上げた。
「横須賀学生政策コンペェ……!」
なんだよ。それは……。
「え、マジ。学生コンパ……」
門田仁美がニコニコしてボケをかました。
通称、ニコと言うようにいつも朗らかでニコニコと微笑んでいる。
彼女の怒った顔を見た試しがない。
「いやいや、コンペだよ。コンペティション」
すぐにユリアンが訂正した。
「ふぅン、そのコンペをどうしろッて言うのよ」
こんなチラシを披露されてもウチらは気が乗らない。
「あなたたち! この企画に出展してみない」
「ええェ……? マジでェ。政策コンペへ企画を出展するのかよ」
正直、この時は微塵もやる気はなかった。
「ねえェ……、あんたたち知ってる?」
いきなりユリアンは話題を変えた。
「なんだよ。その話しの脈略のなさは!
よく教師をやってるな。ちゃんと主語述語を言いなさいよ」
さっそくサンタこと三田有紀からクレームがついた。
「フフゥン、知らないでしょ」
ユリアンは勿体ぶって微笑んだ。
「だから、何をよ」
「今、日本で一番過疎化が進んでいるトコは……、どォーこだ?」
まるで、小学生向けのクイズ番組のような出題だ。
「えェ、過疎化。そうねェ……」
だがウチらも急に質ねられても困惑した。みんな顔を見合わせ、相談し始めた。
「そりゃァ、東北じゃないの」
「岩手とか、青森とか」
「やっぱ、福島でしょ……」
「原発の関係で……」
みんな口々に、さまざまな意見が出た。
「そうねェ……」私も頷いた。
当然、福島だと思った。
なんと言っても2015年当時、未だに原発の被害は甚大だ。
まだまだあの大震災の余波は色濃く残っていた。
「ううゥン……、違うわ」
ムッチこと川原睦美だ。
美少女でインテリと言う絵に描いたような才色兼備のお嬢様だ。
「え、じゃァどこなの」サンタが肩をすくめて聞き返した。
「ここでしょ!」
ムッチはニヤッと笑って床を指した。
「な? ここってェ……」
他の生徒らは、目を丸くしてキョトンだ。
「フフゥン、ここよ。横須賀!」
ムッチがアイドルのように笑顔で応えた。
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