ＪＫ版ダンシング【横須賀ストーリー】✨💕✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕過疎化の進む地元横須賀をダンスで復興へ✨💕

那奈……✨✨✨

サンタ……✨✨✨

「焼きソバ食う……？」
　のん気にショーリは焼きソバを勧めてきた。



「焼きソバなんか食ってられるか！  どうしよう。
　マジで隠れてよ。ショーリ！」



「ええェ……？  オレ隠れるの」　　　
「だって､しょうがないじゃん。ショーリのこと何て説明するのよ」
　


「ぶっちゃけ､お母さんが再婚した彼氏の連れ子だって紹介すりゃァイイじゃん」



「バカなの。そんなバカみたいな昭和のラブコメみたいな説明､誰が信じるのよ」
　



「いやいや､昭和のラブコメみたいでも､しょうがないだろう。マジなんだから……」





「いやァ、とにかくその焼きソバを片づけて。
　目障りだから､早くゥ……！」
　部屋にある邪魔なモノは､どこかへ片づけてしまいたい。


　まずはじめにショーリを消去したいが､そういうワケにはいかないだろう。




「わかったよォ」少しふて腐れた顔で食べ切った焼きソバの皿をキッチンへ運んでいった。

　私とショーリが言い争っているウチに､玄関乃インターフォンが鳴った。


「ううゥ……、マジか。もう来ちゃった。サンタが」


「今は､まだ九月だからな。クリスマスには早すぎるだろう」
　


「バカ……。そのサンタじゃねえェよ」


「まァ、イイじゃん。どっちみち家に彼氏がいるッてバレバレなんだし」


「彼氏じゃねえェだろォ……。これ以上､話しをヤヤッこしくするなァ！」
　ただでさえパニック寸前なのに。



「ううゥ……」私が唸っていると､また催促するようにインターフォンが鳴った。
　

「ハイハァァーーイ」仕方がない。
「わかったわよ。今すぐに出ますから」
　私は玄関へ急ぎ､内鍵を開け､ゆっくりとドアを開いた。




「遅いよ。イチゴ。ハイ」
　いきなりサンタはレジ袋を差し出した。


「ええェ……？  なに､これェ……」
「差し入れよ。手ぶらで来るのは気が引けるでしょ」



「別に､気ィ使うなよ。ううゥン……、じゃァ入って」
　少し躊躇いがちに勧めた。ヤケに背後が気になった。
　何しろリビングにはショーリがいる。



「なによ。オバさんがいるの？」



「ううン……､お母さんはちょっと」首を横に振った。
　もっと厄介なヤツがいるんだよ。















☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ