JK版ダンシング【横須賀ストーリー】✨💕✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕過疎化の進む地元横須賀をダンスで復興へ✨💕

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》

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横須賀ネイビーパーカ……✨✨✨

横須賀ネイビーパーカ……✨✨✨

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「じゃァ、ネイビーパーカを着て、みんなで『横須賀ストーリー』を踊ったらァ」
 今度はゴンちゃんが提案した。


「おおォ……」納得したように一同が



「あのねェ……。おおォ、じゃねえェよ。頼むってネイビーパーカから離れろよ」
 なに、みんなで盛り上がってるんだ。



「ハイハイ、それで決まりね」
 まるでユリアンも他人事のように手を叩いて進行していく。

「ちょっと待ってよ」私の悲痛な声は届かない。




「じゃァ文化祭までに、メンバー分のパーカを作ってダンスを覚えてきて」
 さらにユリアンは、とんでもないコトをサラリと言い出した。



「ええェ……?   何言ってるの。なんで私たちが文化祭に出るのよ」


「大丈夫よ。私がエントリーしておいて上げるから」
 ニコニコして胸を張ってみせた。



「いやいや、何言ってるの。三年は受験で全員、文化祭は不参加って決まってるでしょ」
「横暴よ」
「パワハラだァ」
 一斉に全員からブーイングだ。




「だって、あんたたち推薦で受験しないじゃん。ヒマでしょ。だったら文化祭でお披露目しなさい」
 ユリアンは動じず微笑んだ。
 


「いやいや、ヒマだからって……」
 ただの冗談から始まった企画が、どんどん話しが大きくなっていく。
 





 私は窓の外を見上げた。
 今にも雨が降り出しそうな曇天の空がひろがっている。



 私の心も空模様のように、どんよりとして曇っていた。





 その後、何度かシーちゃんにLINEを送っても既読スルーだ。完全にシカトはされていないが学校で顔を合わせても会釈しか返してくれない。


 まったく困ったものだ。
 



 だが私の気持ちとは裏腹に、トントン拍子で『横須賀ネイビーパーカ』の企画は進行していく事になった。





 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚





 数日後、ユリアンが視聴覚室へ駆け込んできた。 



「やったやった。やったよ。みんな。歓んでェ……」
 まるで少女みたいに天真爛漫に微笑んだ。



「どうしたって言うの。結婚でも決まった?」


「うるさいよ。結婚なんか決まらねえェよ……。だいいち彼氏もいねえェし」
 


「ハッハハ、だよねえェ……」
「ッで何がやったのよ」
 矢継ぎ早にサンタが訊いた。


「コンペ。コンペだよ」

「ああァ、あれか。どうなったの」
 まだ正式に出典するとは決まっていない。



「政策コンペに出典が決まったから!  喜んで」
 ユリアンは楽しそうに報告してきた。


「そう……」私たちは顔を見合わせ苦笑いを浮かべる。



 まずは、『横須賀学生政策コンペ』へ正式に参加が認められた。
 怖れていた事が、だんだんと現実味を帯びてきた。


 こうなったら、もう逃げようがない。





 
 まずは、ネイビーパーカのカラーやデザインを決めるためメンバーが私の家へ集まった。


 しかしそこにはシーちゃんの姿はなかった。







 



 

 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚








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