JK版ダンシング【横須賀ストーリー】✨💕✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕過疎化の進む地元横須賀をダンスで復興へ✨💕

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》

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ドブ板ライブ……✨🎸✨✨💕

ドブ板……✨✨✨

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 天気は上々だ。雨の心配はなさそうだ。


 京浜急行横須賀中央駅から徒歩3分ほどの『三笠ビル商店街』のアーケードをくぐり抜け、ドブ板通りの路地の一角を借りた。



 ここだけ少し雰囲気が違う。戦後の匂いがしてくるようだ。
 昔ながらの店が建ち並んでいた。


 いざ出店だ。



 ただのオヤジギャグから始まったネイビーパーカの制作。
 今思うと長くて短かった準備期間だった。



 この二日間は、それらの集大成だろう。
 目標は、もちろん三百着の完売。

 全員、パーカを着込み準備は万端だ。
 しかしどれくらい客が集まるのか、まったく予想できない。




 すでに予約分で半分は売れている。
 もちろんイタズラや冷やかしもあるが、それでも出足は好調だった。客足は途絶えることがない。



 やはりムッチ目当てのシーガルホワイトが一番人気だ。


 予約でも残り少なかったのに、今日用意した分もすぐに完売しそうだ。



 次々と客が来るので目が回りそうだ。



「キャッキャーーッ!  スゴいねえェ……」
 嬉しい悲鳴だ。




「イチゴォ!」
 不意に客から声を掛けられた。


「ええェ……?」見ると武藤那奈だった。

「ああァ!  那奈なの」
 少し茶髪になり雰囲気がガラッと変わっている。すっかり見違えてしまった。



「フフゥン、盛況じゃない」彼女は客足を見て微笑んだ。


「うん、ありがとう。それからパーカのプリントも紹介してもらって」
 彼女のおかげで安価でデザインロゴをパーカにプリント出来た。



「そのイチゴの着てる色のパーカを頂戴」
 那奈は指で私のパーカを差した。



「ありがとう」
 さすが忙しそうにしていたので、簡単に挨拶するだけにとどめた。



「夜にでも連絡するわ」那奈は、そう言うとサンタにも会釈し引き上げていった。




 一日目は、目の回るほど忙しかった。
 昼食はメンバー全員で、すぐ近くのネイビーバーガーを買い求めた。

 全員、揃ってバーガーを頬張っているところを撮影し、画像をインスタへ投稿した。



 夕方、ひと段落すると横須賀経済新聞など地元の新聞社が取材に訪れてくれた。



 これならば、すぐにでも完売しそうだ。



 だが、そう甘くはなかった。










☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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