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カラクリ屋敷✨✨✨
囚われの蘭✨✨✨
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湯船に浸かり、お蝶から揚羽の里の秘密を聞いた俺は愕然とした。
やはりあの真っ赤に咲き乱れる花畑は夢ではなかったようだ。
「ではあの紅い花は……」
お真姫が手に抱えていたあの花が国を崩壊させると云う怖ろしい花なのか。
「ハイ、いずれお舘様からご通達されるでしょう」
「ぬうぅ……」
もし俺の考える事が事実だとすれば、怖ろしい事が待ち受けている。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
同じ頃、拉致され囚われたお蘭は磔にされていた。真っ白な長襦袢だけの露わな格好だ。妖しいほど白い柔肌が透けて見える。
ここは、地下牢なのだろうか。
「くッそぉ、離せェーー……。信さァァん、助けて」
必死にお蘭は悲鳴を上げるが声は届かない。
「フフゥン、うるせぇな。ギャァギャァ喚くな」
見張りの夜叉羅刹の面をかぶった男が嘲笑った。
「腹減ったッて云ってんだろォ! メシだ。メシ!!
とっとと、なにか食わせろォーー!!」
お蘭は暴れるが両手両足を縄で縛られているため、自由がきかない。
「チィッ、メシメシッて、うるせぇ。ガキだな!」
目の前に光り物をチラつかせた。
「ううゥ……!」さすがに、お蘭も頬に刃物をつけられると息を飲んだ。
「ケッケケ、ッたく、うるせぇんだよ。黙らねぇと、俺のを腹いっぱい喰《くら》わしてやろうかァ」
厭らしい手つきで短刀をお蘭の胸元へ差し込んだ。
「キャァ、やめろォーー! 殺すぞ。バカァァ!!」
必死に喚き立て抵抗するが、磔にされて身動きが取れない。
「ほらほら、下手に動くとスッパリ斬れちまうぜ」
「うッううゥ……」今にも泣きそうだ。
「ケッケケ、どうした。極太っとい俺のを喰らえば大人しくなるぜえェ……」
舌を伸ばし、お蘭の顔を舐めた。
「クソォ、やめろォォーー」
目から涙が溢れ出した。
「ケッケケ、ほらほら、ジタバタするなよ。傷つきたくねえェだろう」
ゆっくりと胸元から刃物を下ろしていく。
「いやァァァーー」
お蘭は、声を限りに叫んだ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
やはりあの真っ赤に咲き乱れる花畑は夢ではなかったようだ。
「ではあの紅い花は……」
お真姫が手に抱えていたあの花が国を崩壊させると云う怖ろしい花なのか。
「ハイ、いずれお舘様からご通達されるでしょう」
「ぬうぅ……」
もし俺の考える事が事実だとすれば、怖ろしい事が待ち受けている。
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同じ頃、拉致され囚われたお蘭は磔にされていた。真っ白な長襦袢だけの露わな格好だ。妖しいほど白い柔肌が透けて見える。
ここは、地下牢なのだろうか。
「くッそぉ、離せェーー……。信さァァん、助けて」
必死にお蘭は悲鳴を上げるが声は届かない。
「フフゥン、うるせぇな。ギャァギャァ喚くな」
見張りの夜叉羅刹の面をかぶった男が嘲笑った。
「腹減ったッて云ってんだろォ! メシだ。メシ!!
とっとと、なにか食わせろォーー!!」
お蘭は暴れるが両手両足を縄で縛られているため、自由がきかない。
「チィッ、メシメシッて、うるせぇ。ガキだな!」
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「ううゥ……!」さすがに、お蘭も頬に刃物をつけられると息を飲んだ。
「ケッケケ、ッたく、うるせぇんだよ。黙らねぇと、俺のを腹いっぱい喰《くら》わしてやろうかァ」
厭らしい手つきで短刀をお蘭の胸元へ差し込んだ。
「キャァ、やめろォーー! 殺すぞ。バカァァ!!」
必死に喚き立て抵抗するが、磔にされて身動きが取れない。
「ほらほら、下手に動くとスッパリ斬れちまうぜ」
「うッううゥ……」今にも泣きそうだ。
「ケッケケ、どうした。極太っとい俺のを喰らえば大人しくなるぜえェ……」
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「クソォ、やめろォォーー」
目から涙が溢れ出した。
「ケッケケ、ほらほら、ジタバタするなよ。傷つきたくねえェだろう」
ゆっくりと胸元から刃物を下ろしていく。
「いやァァァーー」
お蘭は、声を限りに叫んだ。
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