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✨バージン ゲーム✨💕
第1話 バージン ゲーム✨💏✨💕
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☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
はァ~……!!
いくら出せばヴァージンを売るか、だってェ……。
そんなこと知ったことか!!
ヴァージンにァ、バーコードなんて付いてねェだろ。
ネットオークションにでも出せば、それなりの値段がつくんじゃねえのか。
ま、モノは試しだ。
目の前に百億でも積んでみろよ。
考えてやるから……!!
私の名前は、ルナ。
榊 ルナだ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
夕方過ぎに降り始めた雨は未曾有の豪雨となった。
三浦半島から上陸した台風は横浜、東京、千葉房総半島を中心に甚大な被害を齎らした。
戦後最大級の台風の前には、近代国家の粋を集めた京浜地帯も脆さを露呈していく。
圧倒的な自然災害が狂暴な牙をむき、大都市の交通網は完全に麻痺した。
すでに真夜中の一時は回っている。
ここは横浜市中区の高級住宅街に建つマンション『ソレイユ』。
外は滝のように雨が降り続いている。
記録的な豪雨だ。
時折り、閃光が煌めく。
地鳴りみたいな轟音が響いた。
さすがセレブ一族、龍崎家の顧問をするイケメン弁護士・桐山アキラだ。
家賃だけでも目が飛び出そうだ。
インテリアも一流品を取り揃えている。
室内にはショパンのピアノ曲『英雄』が掛かっていた。
皇帝ナポレオンをイメージした勇壮なメロディだ。
私も大好きな曲だが、今は悠長に聴いている暇はない。
「『ヴァージン ゲーム』だってェ……!!」
私はイケメン弁護士の桐山アキラを睨んだ。
風呂から上がり、バスタオル一枚を素肌に巻いただけだ。
まだ肩のあたりが濡れていた。
かすかに身体から湯気が立ち上ぼり身体は熱く火照っている。
私は彼に決断を迫られていた。
イケメン弁護士は私を値踏みするようにニヤリと微笑んだ。
また落雷の轟音が響いてきた。かなり近い。
ドキッとしたが顔には出さずポーカーフェイスを装った。
「フフ……、どうする? ルナ。今すぐ決断しろよ。
ずっと負け犬のまま一生涯を過ごすか……。
それとも『ヴァージンゲーム』でヒエラルキーをひっくり返すか」
上から目線で挑発的な眼差しだ。
他人をバカにしたような目つきで私をイラつかせた。
「ふざけるな。ゲームは、いつだってプレイヤーより胴元の方が有利に出来てるんだろ」
やるだけバカをみる。そんなことは始めからわかっていた。
ギャンブルで破滅したヤツを何人も知っている。
クソ親父もそのひとりだ。
「ああ、そうだな。よくわかってるじゃないか」
「ふン、何度も痛い目に遭ってるからねェ……」
クソ親父に殺されるほど虐待されたからな。
ギャンブルに負けるといつも弱いものに八つ当たりしてきた。おふくろがいなくなってからは私を虐待していた。
「どうした。ヤンキーのクセして怖いか?」
「うッるせェ~ーー……! ついさっき会ったばかりでアンタが味方だって言う保証はどこにもねェーだろォ!!」
「フッフフン、確かにな。まァ……、それはお互い様だろうが」
「あんたの言う通りにしたッて、『バージンゲーム』か、なにか知らないが、上手くいく保証はねえェ……」
「じゃァ、シッポを巻いてお家へ逃げ帰るんだな。
お優しいパパの待っているお家へ!!」
「くゥ、黙れェーー……!! アイツの……。ジジーのことを言うなァァァーー!!」
私は彼の挑発に乗って殴りかかろうとした瞬間、また嵐の夜空に閃光が疾走った。
次の刹那、照明のLEDライトが一斉に消えた。
いきなり目の前が真っ暗になったみたいだ。
「キャァァァ~ーー……!!」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
この作品はフィクションです。
実際の人物、団体、事件等とは、いっさい関係ありません。
犯罪を教唆するモノではありません。
絶対に真似しないでください。
はァ~……!!
いくら出せばヴァージンを売るか、だってェ……。
そんなこと知ったことか!!
ヴァージンにァ、バーコードなんて付いてねェだろ。
ネットオークションにでも出せば、それなりの値段がつくんじゃねえのか。
ま、モノは試しだ。
目の前に百億でも積んでみろよ。
考えてやるから……!!
私の名前は、ルナ。
榊 ルナだ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
夕方過ぎに降り始めた雨は未曾有の豪雨となった。
三浦半島から上陸した台風は横浜、東京、千葉房総半島を中心に甚大な被害を齎らした。
戦後最大級の台風の前には、近代国家の粋を集めた京浜地帯も脆さを露呈していく。
圧倒的な自然災害が狂暴な牙をむき、大都市の交通網は完全に麻痺した。
すでに真夜中の一時は回っている。
ここは横浜市中区の高級住宅街に建つマンション『ソレイユ』。
外は滝のように雨が降り続いている。
記録的な豪雨だ。
時折り、閃光が煌めく。
地鳴りみたいな轟音が響いた。
さすがセレブ一族、龍崎家の顧問をするイケメン弁護士・桐山アキラだ。
家賃だけでも目が飛び出そうだ。
インテリアも一流品を取り揃えている。
室内にはショパンのピアノ曲『英雄』が掛かっていた。
皇帝ナポレオンをイメージした勇壮なメロディだ。
私も大好きな曲だが、今は悠長に聴いている暇はない。
「『ヴァージン ゲーム』だってェ……!!」
私はイケメン弁護士の桐山アキラを睨んだ。
風呂から上がり、バスタオル一枚を素肌に巻いただけだ。
まだ肩のあたりが濡れていた。
かすかに身体から湯気が立ち上ぼり身体は熱く火照っている。
私は彼に決断を迫られていた。
イケメン弁護士は私を値踏みするようにニヤリと微笑んだ。
また落雷の轟音が響いてきた。かなり近い。
ドキッとしたが顔には出さずポーカーフェイスを装った。
「フフ……、どうする? ルナ。今すぐ決断しろよ。
ずっと負け犬のまま一生涯を過ごすか……。
それとも『ヴァージンゲーム』でヒエラルキーをひっくり返すか」
上から目線で挑発的な眼差しだ。
他人をバカにしたような目つきで私をイラつかせた。
「ふざけるな。ゲームは、いつだってプレイヤーより胴元の方が有利に出来てるんだろ」
やるだけバカをみる。そんなことは始めからわかっていた。
ギャンブルで破滅したヤツを何人も知っている。
クソ親父もそのひとりだ。
「ああ、そうだな。よくわかってるじゃないか」
「ふン、何度も痛い目に遭ってるからねェ……」
クソ親父に殺されるほど虐待されたからな。
ギャンブルに負けるといつも弱いものに八つ当たりしてきた。おふくろがいなくなってからは私を虐待していた。
「どうした。ヤンキーのクセして怖いか?」
「うッるせェ~ーー……! ついさっき会ったばかりでアンタが味方だって言う保証はどこにもねェーだろォ!!」
「フッフフン、確かにな。まァ……、それはお互い様だろうが」
「あんたの言う通りにしたッて、『バージンゲーム』か、なにか知らないが、上手くいく保証はねえェ……」
「じゃァ、シッポを巻いてお家へ逃げ帰るんだな。
お優しいパパの待っているお家へ!!」
「くゥ、黙れェーー……!! アイツの……。ジジーのことを言うなァァァーー!!」
私は彼の挑発に乗って殴りかかろうとした瞬間、また嵐の夜空に閃光が疾走った。
次の刹那、照明のLEDライトが一斉に消えた。
いきなり目の前が真っ暗になったみたいだ。
「キャァァァ~ーー……!!」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
この作品はフィクションです。
実際の人物、団体、事件等とは、いっさい関係ありません。
犯罪を教唆するモノではありません。
絶対に真似しないでください。
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