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セーラーエンジェル✨✨💕

嵐の中で……

「待てエェェェ！！」
　親父が私の足元へタックルしてきた。


　とっさに親父のタックルを身体をひねってかわし、そのままローリング･ソバットだ。


　後ろ廻し蹴りを親父の土手っ腹にブチ込んだ。
　


「うッゲェエェ！！」
　勢いあまって､親父も壁へ突っ込んだようだ。
　ざまあみろ。そこで死んでろ。




「た、助けてェ」この機を逃すとマジでヤバい。
　なんとか玄関までたどり着いた。ようやく逃げられる。



「まッ待てエェェェーーッ！！」
　だが悠長な事はしていられない。背後からは血まみれの顔をしたロリコン万堂がヨロヨロとして追いかけてくる。



　まるでホラー映画のワンシーンのようだ。




「助けて助けて助けて助けてええェ……」
　ひたすら願いドアノブのカギを開けようとするが手が震えてなかなか思うようにならない。




　ようやくカギが解錠されたが､ドアをめいっぱい押しても強風のためか､なかなか開かない。




「待てェェェ！！  ルナァ！！」
　悪夢のようだ。ロリコン万堂が血まみれの手で私のオッパイを掴もうとした。
　オカルト映画さながらだ。



「キャァァァァッ」私は背中で思いっきりドアを開けながら､前蹴りで万堂の顔面を蹴った。

　廊下へ親父と折り重なるように吹っ飛んでいった。




「くッそォォ、開けェェェ！！」
　両足で踏ん張り､やっと人が通れるくらいドアが開いた。
　これで､やっと逃げられる。




　一気に豪雨が玄関内に吹き込んだ。









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