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嵐の中で……✨✨✨✨
嵐の中で……
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「オレの母親……、お母さんはアイツらに龍崎家のヤツらに殺されたンだ!!」
アキラの眼差しに憎しみの焔が宿った。
カッと嵐の夜空に閃光が走っていく。
瞬間、ドッドドッンと言う地鳴りのような雷鳴が轟いた。
「うッううゥ……、殺された?」
「ああァ、オレの母親は龍崎家当主、龍崎仁の愛人だったンだ」
「ぬうぅ、愛人……」
「そうだ。龍崎仁は新しい愛人が出来れば、また他にも愛人を作る……。自分だけのハーレムを作っていたのさ」
「むぅッ、ハーレム……」
この日本で、そんなコトができるのか。
「本妻とは別れ、数人の愛人の中からオレの母親が本妻に選ばれるはずだった……」
「選ばれるはず……?」
「だが土壇場になって再婚寸前に殺されたンだ」
「なッ、殺されたッ?」
「巧妙に車のブレーキが故障するように仕掛け、事故に偽装してな」
「うッううゥ……」
「犯人は他の愛人の誰かだったに違いない。
だが、龍崎仁は警察へ圧力を掛けて事故死として処理させたンだよ」
「それは……」
「もちろんオレは意義を申し立てた。だが、小学生だったオレの言葉に耳を傾ける大人はいなかった……。
それでも龍崎仁はオレを不憫に思ったのか、学費や生活費、住むトコロを用意してくれた。
それがこのマンションだ」
「この部屋……」
「ああァ……、お母さんの命の代償が、このマンションのひと部屋だ。ふざけるな。何度も龍崎仁と愛人らをぶん殴ってやりたかった。
この手でな!!」
怒りに震えるようにグッと拳を握りしめた。
「くうゥ……」私はカレの気迫に圧倒されてしまった。
「だが殴ったトコロでお母さんが生きて戻ってくるワケじゃない。
考えた末、オレは弁護士となって従順なイヌを演じ、龍崎仁の懐ろへ潜り込んだんだ……」
「懐ろへ……」
「そうだ。顧問弁護士になり、龍崎仁をバックアップしていった。龍崎仁の命令に忠実に従う振りをして内情を探っていたんだ!!」
「ン……」
「いつか、ヤツらを屈服させてオレの前にひざまずかせてやるのさ。そのための計画だ。
それが、『ヴァージンゲーム』……!!
ヤツらから全てを奪い盗って、この手で階級を……。
ヒエラルキーをひっくり返してやるぜ!!」
「うッ、ううゥ……」
なんてヤツなんだろう。
ただのイケメン弁護士じゃない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
アキラの眼差しに憎しみの焔が宿った。
カッと嵐の夜空に閃光が走っていく。
瞬間、ドッドドッンと言う地鳴りのような雷鳴が轟いた。
「うッううゥ……、殺された?」
「ああァ、オレの母親は龍崎家当主、龍崎仁の愛人だったンだ」
「ぬうぅ、愛人……」
「そうだ。龍崎仁は新しい愛人が出来れば、また他にも愛人を作る……。自分だけのハーレムを作っていたのさ」
「むぅッ、ハーレム……」
この日本で、そんなコトができるのか。
「本妻とは別れ、数人の愛人の中からオレの母親が本妻に選ばれるはずだった……」
「選ばれるはず……?」
「だが土壇場になって再婚寸前に殺されたンだ」
「なッ、殺されたッ?」
「巧妙に車のブレーキが故障するように仕掛け、事故に偽装してな」
「うッううゥ……」
「犯人は他の愛人の誰かだったに違いない。
だが、龍崎仁は警察へ圧力を掛けて事故死として処理させたンだよ」
「それは……」
「もちろんオレは意義を申し立てた。だが、小学生だったオレの言葉に耳を傾ける大人はいなかった……。
それでも龍崎仁はオレを不憫に思ったのか、学費や生活費、住むトコロを用意してくれた。
それがこのマンションだ」
「この部屋……」
「ああァ……、お母さんの命の代償が、このマンションのひと部屋だ。ふざけるな。何度も龍崎仁と愛人らをぶん殴ってやりたかった。
この手でな!!」
怒りに震えるようにグッと拳を握りしめた。
「くうゥ……」私はカレの気迫に圧倒されてしまった。
「だが殴ったトコロでお母さんが生きて戻ってくるワケじゃない。
考えた末、オレは弁護士となって従順なイヌを演じ、龍崎仁の懐ろへ潜り込んだんだ……」
「懐ろへ……」
「そうだ。顧問弁護士になり、龍崎仁をバックアップしていった。龍崎仁の命令に忠実に従う振りをして内情を探っていたんだ!!」
「ン……」
「いつか、ヤツらを屈服させてオレの前にひざまずかせてやるのさ。そのための計画だ。
それが、『ヴァージンゲーム』……!!
ヤツらから全てを奪い盗って、この手で階級を……。
ヒエラルキーをひっくり返してやるぜ!!」
「うッ、ううゥ……」
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ただのイケメン弁護士じゃない。
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