💕ヴァージン✨ゲーム✨💕 一千億円で私のバージンを売ってやる✨✨ さァ✨ゲームの始まりです❗❗

嵐の中で……✨✨✨✨

ヴァージンゲーム……

「うッううゥ……」なんてヤツなんだろう。

　ただのイケメン弁護士ではない。



「いいか。ルナ！   オレは命賭けでこの計画を遂行する。決して途中棄権は許さない。
　『ヴァージンゲーム』！！
　ルーレットが回ったら､一気にやり切るだけだ。
　ゴールの賞金は一千億か？  刑務所だ。ふたつにひとつしかない。
　オールorナッシングだ！！」



「オール オア ナッシング。全てを奪うか……。それとも全部､喪うか」
　私はオウム返しのようにつぶやいた。



　
「そうだ。ルナ、すぐに決めろ。今すぐだ。
　もしもノーなら､ベッドでおやすみ……。
　明日の朝､起きたら､さよならだ。とっととここから出ていけ。好きなトコへ。
　もう二度と会うことはない。だが……」



「だが……」
　私はフォトフレームに映るお嬢様の龍崎レイラを見つめた。



　なんて素敵な笑顔なんだろう。
　私には絶対､こんな笑顔を出来ない。

　恋をする美少女の笑顔だ。

　お似合いの美男美女のツーショットだ。
　レイラが羨ましい。
　

　だけれども果たして､彼女と入れ替わるなんてコトができるのか。

　いくら顔は似ていても家族は､友人らは騙せるのか。

　入れ替れば､当分はお嬢様として生活をしなくてはならないだろう。
　いや当分ではなく一生かもしれない。


　この私がお嬢様の振りなんて出来るのか。
　一瞬にして脳裡をよぎっていった。



「だが……､もし『ヴァージンゲーム』に参加するなら､オレとルナは一蓮托生だ。
　失敗すれば､刑務所がゴールだ。当分の間、自由はないだろう。一度､ルーレットが回り始めたら後戻りは出来ない。
　さァ､どうするんだ。ルナ！！」
　イケメン弁護士のアキラは私の両肩をグッと握りしめ決断を迫った。



　
「くうゥ……」
　咽喉を絞めつけられたように小さく呻いた。




　



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